リン「ふぃ～……」

　無数の屍の上に座り込むリン。
　体育館の爆発で飛んできた残骸と共に降ってきた武偵たちを無名：柔の太刀で受け止めて救助を終えて休んでいるのだ。
　爆発でただでさえダメージを負って気絶して滞空する程の高さからの落下はいくら武偵でも下手をすれば致命傷になりかねないのである。
　……彼はもう斬撃と扱えれば何でもありなのだ。

　？？「――見つけましたよ、兄さん」

　リン「げっ」

　休んでいたリンの前に現れたのはリンと同じ艶やかな黒髪をサイドテールに括った少女。
　彼女の名前は宮本　レン。リンの妹にして宮本家の次期当主だ。

　リン「何の用だ？　実家からでも嫌がらせに来たのか？」

　レン「御冗談を過ぎますね。私があの肥溜めを嫌っていることくらい兄さんも知っていますよね？
　せっかくあの小鬼が豚箱に入ったから塵掃除をさせようと首輪をつけて豚箱から呼べる準備もしたのに……たかが二重能力者(デュアル)のアバズレが」

　リン「相変わらず口悪いなぁ……そんなんじゃ格好いい男子からモテねぇぞ？」　

　にこやかにところどころ意味深なことを話し合う二人だがレンは両手にそれぞれ小太刀と日本刀を構えていた。
　
　レン「まぁ、良いです。……疼くんです」

　そういうとレンはネクタイを緩め、小太刀を持ったまま器用に片手で制服のボタンを外す。
　防弾・防刃が売りの武偵校制服を戦闘を前にして脱ぎ出すなど何の奇行かと普通ならば眉を潜めても仕方がないのだがリンはその理由が理解できた。
　開かれた制服の下にはレンの年齢にはちょっと早い煽情的な黒の下着、そして対照的なほど白い肌には右肩から胸、左わき腹にかけて刀傷の一閃が刻まれていた。
　
　レン「今でも思い出せます。実家で肥溜めに浸かって腐っていた私を手も足も出させず切り伏せたあの時の斬撃が」

　まるで愛しい人との思い出を語るようにレンは言った。
　あれは最強であると嗤っていた自分と搾りかすでしかなかったはずの兄を両親が良かれと思って兄を消そうと真剣で試合をさせた日のことだ。
　見下していたはずの兄に傷一つすら付けることすらできず、一振りで抗刃の術が掛かっていた胴着もろとも切り裂かれた。
　そう、今でも覚えてる。

　レン「斬られた後、傷口が熱くて、血がたくさん出て、力が抜けて、身体が動かなくて。兄さんなんかに手心を加えた仕置きと称されてろくな治療もされないで地下牢に放り込まれて。光のない闇の中でずっと兄さんの姿を思い出してたの。鮮明に強く、儚く、ずっとずっとずっとずっと兄さんのことだけ考えてたの」

　リン「……」

　その言葉のたびに周囲に集まっていた無数の烏や鳩、いつの間にか集まっていたそれらが鳴いている。
　だが見かけはただの鳥類でもそう言った技術に精通しているリンには分かる。これ全部レンの式神――

　リン「……なぜ、わざわざそれを見せに来たんだ？」

　レン「なぜこんな姿を見せるのか？　それは兄さん。あれほど見下していた私が貴方を愛しているから」

　リン「……は？」

　恨み言でも吐かれるつもりならいくらでも受け止めるつもりだった。
　少なくとも、体にあんな大きな傷のある女性を良家の男は受け入れはしないだろう。
　だがアイシテル？　愛してる？　ナンデ？

　レン「その勇気を、その魂を、その努力を、私は心から魅かれ、恋をした。それに気づいたから。
　だから――愛して、愛して、愛して、私を愛して。私もたくさんたくさん愛してあげますから――！！！」

　そして少女はそのまま二刀の剣をふるい、リンに切りかかる。
　周囲の式神たちも火炎弾、高圧縮されたウォーターカッター、鋼鉄の弾丸、電撃をレンもろともリン目がけて放ち、中には式神自ら突進する者もいた。
　レンのその気持ちは殺意が入り混じった愛憎だ。ならばそれをも俺は切り伏せ、さらなる高みへ進む！

　リン「行くぞぉ――！！

　そして才能の化け物と努力の化け物が激突する――！！

　書いてるうちにアウトーって言いたくなったけど他も似たようなかんじだから、いいよね……？　運営から攻撃食らわないよね……？

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キンジ「千秋が生き残ってる件について」

訳全員「爆発オチより用意に予想できてた」

礫「平賀みたいにロマンを求めるやつが自爆スイッチを設置するのは自明の理だし、スイッチがあれば誰かが押すのはブリテンが滅ぶより約束された流れだからな」

キンジ「だよな」

アリア「あたしと同じ苗字の彼はどんな目で見られてんのよ……」

礫「それより千秋の一つ上に天敵がいるんだが」

夾竹桃「私が酔っ払いだなんてココじゃあるまいし」

ドレイク「てかよォ、後ろからのしかかるってなんか恋びｔ」

キンジ「待て！それ以上はいけない！」



はいはーい！お疲れ様でした！
最後、礫が締めるのかー予想できなかったなー
爆発オチは安心の使いやすさというか親しみというかすいうものがありますね
ところで次は何を書かれるご予定で？
番外でAAとかお祭り第二弾とかやってくれるのかな？かな？

-追記-

夾竹桃「私、着痩せするタイプなの」

礫「ほざきよる！(どっ」

暇が出来たら？何言ってるですか？作家も脚本家も休む間なく息つく間もなく忙しなく筆を進めるものですよ？

礫「本音は？」

面白い小説が読めなくなるなんてお兄さんには耐えられないのですはい

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ロマンと言えば、大砲に並ぶ漢の武器ドリルさんがちょっと影が薄かった気がするんだぜ！ 折角の巨大ホモォロボにも巨大ペンギンロボにも付いてたってのに活躍の場面が少ない……！


ドリル「俺は穴を掘る。それが俺であり、俺である証明。穴を開けられないドリル？ そんなものはドリルじゃねぇ……！ ドリルってのはなぁ！ たとえどんな壁が立ちはだかろうが穴を開けてやるんだよ。ダイヤより硬い？ そんなのはなぁ意地と根性さえあればどうにだってなるんだ……故に俺達は不動であり、回り続ける。回って回って回って、突き抜ける！ それこそが絶対の真理！」
レッタ「うん。皆が【自主規制】ロボとかばっかりに目が行ってて血涙してるのは分かったから、大人しくしよ？ それにコウさんならちゃんと見てるから」
ドリル「当然だ！ 彼奴と俺は魂で繋がった兄弟。そんなことは言われるまでもない！」
レッタ(困ったなぁ……)

市橋「へっくし！ 風邪でもひいたかのぅ？」
会員A「会長代理。そんなことより、巨大ロボの爆発で半壊したこの『語ろうの会』の居室どうします？ 流石にコレはいつものBの痴話喧嘩じゃあ片付けられませんよ」
市橋「うむ……平賀や武藤のような技術があれば直せるんじゃろうがなぁ」
会員B「そうだよ！ 武藤と平賀に直させりゃあ良いじゃねぇか。元はと言えば、あいつらがあんなチンチクリン作って暴れさせるのが悪いんだからよ！」
市橋「ぐはぁ！？」巨大ペンギンを操縦してた人

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「全く、危なかったな」
「桂、顔面に破片めり込んでるぞ」
「修行がたりないんじゃねぇか桂?」
「だよnお前もかよおおおおおおおおお」
「桂、シロ。 二人ともなさけないなw」
「お前は何処のアームストロングに当たってんだよおおおおおお!!?」

～カット～

さ～てと30分後に備えてかく r

「あ、ぁぁああああああああああああ！？　何やってるの！？」

突如、平賀の声が体育館に響いた。

「へ！？　なに、なに！？　いきなり怒鳴らなくてもいいじゃないですか！？」
「知らないよ、そんなこと！　それよりそのボタンは『┌(┌ ＾o＾)┐ホモォ』の自爆スイッチなんだよ！？　なんで押しちゃうのさ！？」

自爆…だと。

「平賀ぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁ。 お前なに作っとんねぇぇぇぇぇぇぇん!!?!!」

俺の最大級のツッコミをした途端…爆発した。 ギャァ!!


「あ～あ。 だから体育館に行くなって行ったのによ。 土方さんが死んだなら別に良いか」

生徒会と共にポテチを食いながら怖いことを言ってるのは、前半の内にサボタージュするためにわざと撃破された沖田だった。 終わり。

沖田宗治：沖田の子孫。 一年生でドＳ　Aランク


追伸

面白かったです。 次の貴方の作品を楽しみにしときます。

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そして、こちらも予想通り最後まで生き残る事が出来た千秋くん。
流石は『熱血キンジと冷静アリア』に於けるジョーカー的存在。やはり彼の存在は侮れませんねぇ。


さてさてさーてぇ、
14話も続いた読者参加型の番外編ですが、今回出て来た読者さんが考えたキャラの中でふぁもにか氏が気に入ったキャラはいらっしゃいますか？
自分は、アリアと激闘を繰り広げた『宮本リン』くんと、最終話にてあややを優しく諭してみせた『市橋晃平』先輩が気に入りました。二人ともとってもカッコ良かったです。
そう思えたのも、ふぁもにか氏の文才があってのものなのでしょうね。


そんな訳で、改めてお疲れ様でした。
また面白い作品を更新して下さる事を、ふぁもにか氏がプレッシャーを感じない程度に期待して待ってます。

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因みに、ここの終は本編の進み具合は無視して時期での設定にします

終｢あかりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!｣←ジャンプしてあかりをお姫様抱っこ

あかり｢きゅ～････｣←気絶中

終｢たっく、気絶してるだけかよ。兎に角、どうにかするか｣←上から来る破片を破壊しながら

番外編、お疲れさまでしたー!!　また次があったら楽しみにしてます!!　その時には終を参戦させて上げたいです!!

終｢いつでも準備万端｣

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