Project MIKAHIL の公式Discordの雑談をもとに、それっぽく仕上げたもの
個人名等は架空のものです

観測時空?????????

俗にいう3週目武ちゃんですが、何かおかしいようですよ?


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例によって例のごとく主観で3週目のループに突入した我らが主人公白銀武

しかし、送り出してくれた幼馴染は何か含むようなことを言っていたようで?


タケルちゃんはオフ会に巻き込まれたようです

 

 

 

 

 

 

 

2001年10月22日0800時 横浜 白銀家 武の部屋

 

 

「・・・・・・はっ!」

 

部屋主の青年が覚醒する

 

即座に上半身を起こした彼は

 

「戻って、来たのか……?」

 

そういって部屋の中を見回す

 

間違いなく自分の部屋、体感としてはともかく、実際には幾度も繰り返してきた自らのスタート地点 、のはずである

 

「最初は訳も分からず力も覚悟も足りなかった、次は力があっても覚悟が足りなかった、でも、今度は……!」

 

ゆっくりかみしめるようにつぶやいた青年、白銀武はベッドから起き上がると窓のほうへ向かう

 

すべてはあのカーテンを開ければはっきりするはずだ、ただ

 

(そういえば、純夏のやつなんか言ってたような?)

 

そう、たしか……

 

(「タケルちゃんは一人じゃないよ」だったか? そうだ俺は一人じゃない! 今度こそみんなで!)

 

それにしても、と彼は微妙な違和感を感じた

 

何だか外が妙に騒がしい、文字通り大勢の人が集まって騒いでいるような……

 

いや、そんなはずはない、力を込めてカーテンを開ければそこにはいつもの

 

(そうだ、撃震の……)

 

撃震のメインカメラがこっちを見ていた!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゑっ?」

 

ばっちりと撃震と見つめあい、フリーズが解けるとともに変な声が出た武

 

その時突如部屋の扉が乱暴に開き、あからさまに偉そうな軍服を着た中年たちが息を切らせて飛び込んできた

 

「・・・・・・・・・・・・ぎゃああああああああああああああ!!!!」

 

「いたぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「YES!! YES!! YES!! イエエエエエエエエエス!!」

 

「アイヤアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「ウラアアアアアアアアアアアア!!!」

 

青年の悲鳴と中年たちの野太い雄たけびがあたりに響き渡った

 

 

 

 

 

 

少し前

 

 

「これより、第○○回Project MIKHAILたけるちゃん家前オフ会を開催します!」

 

「「「「わああああああああああ!!!」」」」

 

帝国軍の制服を着た男性の宣言にその場にいた老若男女が一斉に歓声を上げる

 

数は100や200ではきかないほどはいるだろうか? 人種も一番多いのは日系人だが大陸系や東南アジア系、アーリア系にスラブ系やアングロサクソン系さらにはラテン系やアフリカ系まで、節操というものをどこかに置き忘れたかのような人種の人々が集まっている

 

負けず劣らず服装も千差万別、目立つのは軍服および衛士強化装備だろうか? それにしたって地元帝国軍が多いが斯衛軍のものもちらほらどころではなく、同じくらいには国連軍のものもあり、米軍やEU圏WTO軍にNATO軍、大東亜連合のものも見られる

 

そのほか背広や白衣作業用のつなぎ、衣冠束帯できている謎な人物まで

 

いや、人だけではない、その場を取り囲むように生身の人間に負けない数の戦術機がいた、大部分は撃震やF-4だろうか? だがこちらも日米問わずのF-15や不知火・吹雪それぞれの国連仕様も含み、MiGやSuや殲撃各種。トーネードおよびミラージュ筆頭にタイフーンにラファールやグリペンといったヨーロピアンファイター、経国やらクフィルやらのマイナーご当地機まで、いや、門外不出に近い扱いのF-22や武御雷が10機単位で並んでいるのはどういうわけか、しかもどいつもこいつもやたらめったらカラフルである、C型なのに赤や青の武御雷がいるのは気のせいか?

 

ちったあ自重せいや、とか、整合性やらなんやらはどこへいった? といえば、この場にいる人々は口をそろえて

 

「そんなものは戦車級に食われた」

 

「ハイヴの地下にでも埋まってるんじゃない?」

 

と言ってのけるだろう

 

 

彼らはいったい何者か?

 

正直なところ彼らにもわかっていない

 

皆、ある日気が付いたらこの世界にいた

 

共通点はただ一つ

 

 

“マブラヴが好きだった”

 

 

これだけである

 

現在の出身も年齢も身分もバラバラ、ただ、なぜか確信していたことも一つ

 

 

“何もしなければ地球は滅ぶ”

 

 

事実、観測上一番最初の世界は横浜が陥落しどうにか押し返したものの、そのまま意味喪失し虚数空間の泡と消えた

 

その後もどういうわけか特定の日付を迎えるとまた過去に巻き戻り、その都度うまくいったりいかなかったりを繰り返し、そのたび同じような境遇の人々が増えたり減ったりしながら自然と互助会のようなものが出来上がった

 

それ以降彼らは『Project MIKHAIL』と呼ばれる相互連絡組織(と彼らは自称しているが、世界の一部からは超国家シンジケートとみられている)を中心に世界中で戦い続け、古参の人間の主観で言えばそろそろ3桁では収まらない回数ループしているのが彼らである

 

 

そんな中何回目かのループの際、同志の集まりで誰かがつぶやいた

 

「俺、未だに武ちゃんに会ったことがないんだが」

 

それを聞いて周りの人間も、そういえば自分も見覚えがない、私横浜基地勤務だけど見たことない、城内省の事務方だけど問い合わせが来た覚えはない、などと口に出し始め、当時議長を務めていた人物が

 

「じゃあ、一回位顔拝みにいくか」

 

と言い出し、ではいつがいいかとなったとき、別の誰かが

 

「10月22日に寝起きドッキリ仕掛けようぜ」

 

と冗談半分でいったのを皮切りに、あれよあれよという間に話が広がり最終的に

 

『タケルちゃん寝起きドッキリ大会』

 

なるものが開催される運びとなった

 

だが、運命の日

 

 

2001年10月22日

 

 

白銀武が現れることは無かった

 

 

この事実に彼らは驚愕した

 

過去のループにおいても間違いなく、白銀武が関与しなければ発生しない事案が多数発生していた

 

例えば天元山の噴火とそれに伴う住民の強制退去、それが引き金の一つとなった12・5クーデター、新潟における迎撃作戦と国連軍によるBETA捕獲作戦、まがいなりにもXM3のお披露目だってあった、桜花作戦が成功したことも1度や2度ではないのだ

 

たまたま今回はそうだったのだと思っていても、やはり、白銀武が関与したとしか思えない事案が発生、しかし、確率時空が終わるその時まで、白銀武の姿はどこにも確認できなかった

 

それ以降、あらゆる手段で白銀家を監視、またはあえて当日は無視し、劇中間違いなく白銀武が現れた日時・場所での観測を試みるも、彼らの前に白銀武が姿を現すことは無かった

 

 

それでも世界は繰り返す、次もその次も白銀武という主人公が不在のまま世界は進んでいく

 

いつしか10月22日の白銀家は彼らの集合場所になった、この集まりのことをだれからともなく『オフ会』と呼ぶようになり、最初の寝起きドッキリ大会を第一回としてそのループにおける組織の親睦を兼ねた集会を開くのが習わしとなっていった

 

 

さて、そんなこんなで、会場の様子に戻ろう

 

普段はともかく、この場においては特に身分の上下に気を遣わず過ごすのが決まりのようである、あちらこちらから通常では顔を合わさないような人物同士の会話も聞こえる

 

「今の議長気さくな人だよね」

 

「いや、あの人も死の8時間を経験した古強者だぞ、今でこそ司令部で指揮を執ってるが、今でも撃震で要塞級を解体してのけるって話だ」

 

「死の8時間とか久しぶりに聞いたわ、オペレーション・マトリョーシカとか懐かしいな」

 

「俺、その時ホルス隊にいた、撃震で要塞級複数とやりあうのマジ簡便」

 

「そうそう、ほぼ更地になった名古屋の工場から武御雷のパーツ引っ張り出して、BETAの進行におびえながら掘っ立て小屋でくみ上げたとか、2度としたくねえ」

 

「味噌カツハイヴと出雲崎ハイヴは今でもトラウマ」

 

「LRSSG向けの不知火弐型は定数確保できました、基地に戻るころには搬入されてるかと」

 

「ありがとう、そういえば国連のテンペスト強襲大隊にF-22が導入されるとか」

 

「ウィルソン少佐、もとい大統領がごり押ししたそうです、今日の集まりに来られないのを残念がっていたと伺っています」

 

「同志書記長とホットラインで愚痴っていたとも聞いたぞ、その書記長もモスクワ派の無茶ぶりを愚痴っていたそうだが」

 

「うちの首相が酒やらなんやらの手配してたのはそれか」

 

「あれ、武御雷ですよね、なんでこんなところに?」

 

「お、新人かい? ありゃあそこの宮様の警護、という建前で斯衛軍の同志連中がこの後暴れるつもりで集まってるのさ、ちなみにあっちのラプターはアメリカ太平洋軍司令官の護衛という建前で同じく暴れるつもりでやってきてる」

 

「そういやあ、前回おまえ何やってたんだ?」

 

「俺か? 殿下と陛下に最後まで付き従った忠義の士と呼ばれていた」

 

「うっそだろ!? 前々回あのタイミングでクーデター成功させた、狭霧の政治的ブレーンと呼ばれてたお前が!?」

 

「さらにその前は国内ひっかきまわすだけひっかきまわして刑場の露と消えた、稀代の国賊と呼ばれたお前が!?」

 

「時に光菱の、武御雷C型の製造ラインを名古屋に引くのは、どうにかならんでおじゃるか?」

 

「宮様、あれの製造を名古屋航空機が主導しておる以上、難しいかと……」

 

「それで毎度毎度BETAの腹に収まりかけておっては世話ないであろうに……」

 

「ツンデレちっぱいは至高!」

 

「ほんわかでっぱいが最高だろうに!」

 

「なんだとブリテン人!? そこになおれ、ブレードベーンの錆にしてくれる」

 

「うるせえカエル食い、要塞級殺しぶつけんぞ!」

 

……控えめに言ってカオスであるが真面目に交流してる人たちもいるにはいる、そんな中時計が現地時間0800時になろうかというとき、最初の挨拶をしていた男性、本土防衛軍司令官が話始める

 

「えー、みなさん、そろそろ本来なら主人公がやってくる時間になりますので、わたくし以下数名で確認作業に向かおうと思います、この後には本日いらっしゃれなかった各位によるビデオレター等も予定しておりますので、みなさんにおかれましては、本来業務に差し支えない範囲でご歓談、交友を温めていただければと……」

 

そんな中、白銀家を直近で観測していた機体の衛士から緊急連絡が入る

 

『?! 白銀邸内部に生体反応、場所は……2階の白銀武の部屋です!』

 

「なんだって!?」

 

慌てて走り出す司令官含めた数名、朽ちているはずの玄関ドアをけ破るように開け、靴も脱がずに慌てて階段をかけ上がる

 

『対象が窓際に移動、あ、今カーテンを開けます……間違いありません! 白銀武! 目の前にタケルちゃんがいます!!』

 

そのまま妙にきれいな廊下を走り抜け今までなら穴の開いていたはずの扉を勢い良く開けるとそのまま司令官たちは部屋の中に飛び込んだ

 

「・・・・・・・・・・・・ぎゃああああああああああああああ!!!!」

 

「いたぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「YES!! YES!! YES!! イエエエエエエエエエス!!」

 

「アイヤアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「ウラアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

 

これからのお話

 

 

「白銀武君、ようこそ、Project MIKHAIL へ!」

 

「歓迎しよう、盛大にな!」

 

(世界中のいろんな組織の偉い人&各国軍スーパーエースのそろい踏み)

 

「」

 

 

「もうXM3がある?!」

 

「元ゲームプログラマの集団にかかればこんなもんよ」

 

「夕呼せんせーの手を煩わせるまでもない」

 

「OBWしかなかった頃にはもう戻りたくないんじゃ」

 

 

「新潟侵攻、軍団規模だそうだ」

 

「後続は?」

 

「いない、1波で終わりだ」

 

「なら、楽勝だな!」

 

「何言ってるんだろう、この人たちは?」

 

 

(BETAの波を見事に乗り切る雑多な戦術機の群れ)

 

『オペレーション・クラシアンとかやらなくていいなら、楽なもんだぜ!』

 

『出雲崎にミニハイヴないから側面を気にしなくていいしな』

 

『艦砲射撃があるから一人頭100匹も相手にしなくていいってんだから余裕余裕』

 

「何言ってるんだろうこの人たちは?!」

 

 

(クーデター軍を1機で蹴散らす撃震)

 

「あれっていったい……」

 

「ご存じないのですか!?、あれこそ日本帝国本土防衛軍司令官専用機、死の8時間と呼ばれた関東防衛反攻作戦、そのデータをもって徹底的にカスタムチューニングを施した一品、誰がよんだか、撃神(ゲキゴッド)です!」

 

「えぇ……」

 

 

「逆走してる突撃級?」

 

『ああ、ありゃ、おさんぽ級だな、帰宅級ともいう』

 

「おさんぽきゅう?」

 

『突撃級の亜種でな、(ソ連海軍のシーフランカーに吹き飛ばされるおさんぽ級)あんな感じでぶっちゃけボーナス標的だ」』

 

「はあ……」

 

『佐渡島ハイヴ、甲21号まであと少し、今度は凄乃皇を連れて帰るんだろ?』

 

 

「こいつら、いつもの要撃級や突撃級じゃない!?」

 

『くそ、オーラ級がこのタイミングで!』

 

『囲まれるとまずいぞ、タイマンで確実に仕留めるんだ!』

 

『豆鉄砲じゃない36mmなら距離をとってもいけるぞ!』

 

『なんで昔はあんなに効きが悪かったんだろうな?』

 

 

「我々にできるのはここまでだ」

 

「君たちの突入に合わせ世界中で同志たちが陽動作戦を展開する」

 

「後ろは気にせず、存分に戦ってほしい」

 

「だから頼みましたよ」

 

 

「「「「白銀武(主人公)」」」」

 

 

 

タケルちゃんのあいとゆうきが世界を救うと信じて!

 

つづかない!!

 

 

 

 




プロジェクトミハイルの公式ディスコードでのやり取りを見て思いついた

反省と後悔しきりである

もっと面白い話は、ディスコード在住の作家級の皆さんが書いてくれるでしょう、多分

実在する人物組織その他もろもろとは一切関係ないことは明記しておきます、念のため



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