あとがき集(3章21話まで 2018/01/07更新)

三章

16~21話

さて、凛君の不調の理由もわかってきましたね。
世界による妨害です。詳しくはもっと後の話で分かってきます。

感想で何度か質問をいただいていたのですが、
「神楽とかに凛がモテないのおかしくね?」
「凛君弱くね?」
とかって思った方が一定数いらっしゃたようですね。

そのたびに「一応理由あるんですよね」という風に返してはいたんですが、今回の話がその完全回答になります。
凛が持てないのも、努力量にしては弱いのも、才能を発揮しきれていないのも、全て抑止力による影響です。
三途河と不思議な因縁があるのも、世界が彼を殺す立役者として三途河を選んだという訳です。

凛が生まれることに決定する⇒世界が気が付く。阻止しようとするも五体満足で生まれることは確定していた⇒ならばと受け皿を探す。能力が殺し切れる最高(最低)の受け皿が小野寺の血筋⇒凛が生まれる⇒成長を阻害と、ちょくちょく間接的に殺しにかかる⇒凛が黄泉との戦いで見せた壊れた状態になる方法を獲得。それにより殺害は悉く失敗。成長は阻害成功⇒今に至るまで妨害を続ける⇒一部を除き失敗⇒凛を殺すために世界が三途河を対として選ぶ⇒凛が世界の悪意に対する免疫を獲得{凛が殺生石センサーと呼ぶもの}⇒殺せず。現在に至る

といった形。
世界が攻撃してくるたびに凛は免疫を獲得しています。
それが「黄泉との戦いで見せた壊れた状態」であり、「殺生石(世界の悪意)に対する不快感」です。殺生石に嫌な感じを抱いてたり、訓練がつらくておかしな性格を作ったりしたのも、実は世界からの干渉をはねのけるためだったりします。
本編には書いてないですが。


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三章
13-15話

 旅館回ですね。
 更新がとびとびになってしまい真申し訳ない。

 今回の話はいかがでしたでしょうか?一度砂浜トレーニングの回を書きたいなーってことと、剣輔すこし絡ませたいなーってことと、凛と黄泉の対談が何よりも書きたかったので旅館にぶち込んでみました。プロットにはあったんですが、シチュエーションとかを詳しく練ってなかったので少々遅くなった次第です。

 13話ですが、徹底的にトレーニングさせてみました。ここで注目してほしいのが、身体能力では凛がずば抜けているという点です。やはり凛は男ですし、そして何より幼いころからの鍛錬量がおかしなことになっているので、単純な運動量なら黄泉を凌駕する設定です。

 ただ、戦闘の強さは単純な運動量では決まりません。

 当然最も大きな要因ではありますが、短時間の戦闘においてだったら凛のようなスタミナはいらない場合が出てきます。
 スタミナは必要だが、限定された空間で、時間制限が長くない戦闘とかならあまりにも突き抜ける必要がない、ということですね。当然長期戦闘なら圧倒的に主人公君は有利です。

 そして14話を飛ばして15話。

 この旅館編でもっとも書きたかった話です。これが書きたかったんだ。

 いかがでしたでしょう?ここら辺から物語は佳境に入ってきます。

 諌山を継ぐ完全な覚悟をした黄泉と、それを後押しする要因となった凛。単純な弟と姉とか、恋愛関係だとか、そういったものでは無い、背中を託せる者同士の会話を意識しました。感想で指摘してくれた方がいてびっくりしましたね。

 ヒロインは冥タグから当然わかってはいたと思いますが、凛がさりげなく冥のことを好きだと白状し、でも冥さんは暗躍してるし、そうかと思ったら黄泉にすごく深刻そうなお願いをされ……という重めのものを大量に詰め込みました。

 ちなみに冥姉さんが好き?という発言と、黄泉のお願いは結びついてます。意味のない質問じゃなかったわけですね。100点解答を出すのはこの状況からだと無理だとは思いますが、このことを踏まえて黄泉のお願いを推測してくれると作者は嬉しいです。

 ちなみにお願いは一個ではないです。色々想像してみてください。
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三章
11、12話

 三途河超強化!!
 ちなみにこの三途河の異常な強さと、凛との遭遇率が異常に高いこと、何故か凛君がモテないことはオカルト的な理由づけ(感想くれた人の言葉を引用)があるので、4章か3章最後?あたりに説明しようかと思います。
 どこで解説するかは悩み中。

 冥さんは完全に悪い方向に修正されてます。凛が世界に与える負の影響ですね。正の影響とどうつり合いが取れていくのか、それが今後の凛君が悩まねばならぬポイントです。

 12話ですが、海回です。でも、水着回があるとは言っていない。

 実はこの話、凛と黄泉が二人で語り合うシーンを書くために入れたようなものだったりします。訓練きつくてみんなぶっ倒れる話とか書きたいなーとか、浴衣着せたいなーとか、神楽と剣輔と普通に遊ぶシーン入れたいなーとか思ってたらいつの間にか出来上がってました。

 黄泉との絡みは書きやすくていい。すごくいい。
 一番書きにくいのが冥さんです。


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三章
10話

 五話楽しいですよね。
 私が喰霊-零-の中で好きなシーンを上げろと言われればあのシーンが結構鮮明に浮かび上がったりします。
 しかし今回も前回も喰霊-零-のシーンを掘り起こしているだけなわけですが、そこに字の分を追加するとなるとかなり大変ですね。ここらへんが映像作品と文字の違い……。

 神楽の動きとか五話をよく見てみると結構おもしろくて、香水の付け方をレクチャーされる直前とか、かなり黄泉のことを気にしてますし、においが黄泉からしているとばれない様に自分にコロンをふりまいたりしてて、喰霊-零-制作班のやる気が窺えます。

 こうして小説を書かなければ気が付かないような気付きがあるのが、面白いところですね。

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三章
9話

 一か月以上、お待たせいたしました。
 実は冥のスタンスをどうするかとか、そこらを考えてプロットを練り直したり、風邪でダウンしていたりといろいろありました。

 裏話ですが、冥がヒロインにならない場合は、殺生石で落ちていただいて凛君が殺す予定でした。
 阻止しようとはしたけれど、できず、黄泉に殺させるわけにもいかないから、幽の前で正面から正々とぶっ殺して、幽からは憎まれ、周りからも疑いの目を持たれるという感じでプロット練ってたんですね。

 でもヒロイン昇格なので途中からプロットを変えまして、今回しっかりとそれを練り直して投稿したわけでございます。

 冥のスタンスが喰霊-零-とは多少違うものになってますね。
 実はこれは凛が影響を与えてしまった結果、喰霊-零-よりもスタンスがより過激に、つまりは悪い方向に修正されてしまったということだったりします。

 神楽がうんぬんとか、黄泉が弱くなったらとか、子供がどうのこうのと長ったらしく述べていましたが、冥の本心は最後の二行目に注がれていたりします。

 解釈はご自由に!

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三章 
間話

 冥好きの輩ども。
 ……このくらいで勘弁してください。甘々なのは、苦手なんだ。作者はハードボイルドなんだ。
 冥好きじゃない方々。
 多分見てないだろうけど、まあ、本編までのつなぎに読んでください。

 まじめな話どうでしたでしょうか、今回のやつ。冥だとこんな感じになるかなーと予想しながら書きました。ちなみに黄泉や神楽と話す時よりも敬語が丁寧になってるのは、本編通して一貫してたりします。
 一応あれでも凛君はあこがれの人間ですからね、冥にとって。

 凛は国家公務員総合(昔の一種)を目指して勉強していて、名実ともに環境省で上り詰めるつもりだったりします。帝君(土宮の対をなす家系。裏である退魔師業界の中での顔役。その顔役の影が土宮)が対策室のトップになってるあたり、総合持ってなくても大丈夫なんでしょうが。

 そして200円バーがさらっと本編に出たと思いますが、あれはマジであります。
 名前出すとあれなので出しませんが、私は高田馬場にあるそこによく行きます。どうやら京都発祥らしいんですが、私としては東京のイメージがどうしても強いですw
 ちなみに東京だと新宿にもあるみたいです。大阪にもあるとか。
 私のおすすめは高田馬場駅を出て、しばらく歩いた二軒目のそこ。馬場には二つございまして、馬場駅から少し遠くまで東に歩いた所の方が落ち着いてて好みです。一軒目だと大学生がうるさすぎて(同じ穴のなんとやら)。
 行く機会があったらペガサスファンタジーというカクテルを頼んでみてください。じゅーすみたいで本当においしいカクテルだったりします。

 あと、黄泉のおまけです。

黄泉「凛、ちょっと付き合って」

凛「いや何さ。せっかく帰れると思ったらこの後も不死子ちゃんに呼び出し食らってるの黄泉も知ってるだろ?」

黄泉「冥従姉さんとの約束に遅れそうだからってピリピリしないの。それ私が不死子ちゃんにお願いしたやつだから」

凛「はあ!?お前が!?なんで!」

黄泉「ちょっと凛。本気で怒るのはやめなさい!」

凛「怒るだろうよそら。待ち合わせまで三時間しかないんだぞ?」

黄泉「あるじゃないの。……紀之から何か聞いてない?」

凛「紀さん?何かって…………!!まさか」

黄泉「そう。そのまさかよ。ちょっと付き合ってもらうわ」

―産婦人科にて―

看護師「わあ!おめでたですよ!」

黄泉「やったぁ!凛!おめでたよ!」

凛「!!!!そうか、ついに二人目か!よかったなあ、黄泉。本当に」

黄泉「ええ。よかったわ。……この子も、無事に産んであげなくちゃ」

看護師「良かったですね、諌山さん!諌山、凛さん?でよろしいでしょうか。それと諌山黄泉さん、詳しい話はあちらで」

凛「ん?俺、諌山じゃないですよ」

看護師「え?」

黄泉「私だけが諌山よ。凛はこの子の親じゃないわ」

看護師「え?三角関係?」

三人「「「え?」」」


 という話を考えてました。紀之はどうしてもやらなければならないミッションがあり、凛に付き添いをお願いした形になります。

 冥さんなあ。書くとき気を使うトップのキャラなんだよなあ。あのひと喰霊-零-にもあんま登場してないし書きづらいことこの上ないんですよね。

 とりま今回はこの辺で。正直結構頑張って書いたので、楽しんでもらえたのならば幸いです。

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8話

 どうもどうも。今回は更新がかーなーりー遅れてしまい誠に申し訳ない。
 剣輔の話を書こうと思ったんですが、剣輔の紹介だけでは話が盛り上がらず、かといって登場シーンの具体的なプロットを練っておらずに「どうしよう」となった結果があれだったりします。

 なので難産だった。非常に難産だった!
 全体を二回くらいリライトしてます。まあ何言ってもあとの祭りなんですが。
 今回は前回の反響がめちゃめちゃあった回に比べてかなり内容が薄いのは触れないでくれるとありがたい(笑)

 とりあえず剣輔回です。そこまで剣輔はメインで出しませんが、歴史が明らかに変わってきていることの目印の一つになります。

 今回は書くことがほとんどないのでこの辺でw
 黄泉がガチってた理由は次回あたりにわかります。……早く更新できればいいなあ。
 さりげなくもう42話分も投稿してるみたいですよ皆さま。


日時:2018年01月07日(日) 23:22

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返信コメント

しなー

>フナさん

この時点だとどっちのパティーンでも凛君は小野寺のままですね、籍は入れてませんし。
皆さま婿入りなのか嫁を迎えるのかを気にしてくれて私としてはうれしい次第でございます。感想でも変身したんですが、これは少しネタバレになるのでどっちなのかは控えさせていただきますね。色々想像してみてくださいw
ただ、お気づきになられたようなので、黄泉は諌山だとだけは言っておきます。

一人目、二人目に関してはすみません、ちょっとまだ考えてないんですよw兄と妹か姉と弟の男女ペアにしようとだけは考えてますが、それ以外は何もw要望あったら考えるかもです。

冥の子供と黄泉の子供が結婚して、諌山を継ぐ。
……そんな未来があったらいいですよね。実は私もしてしまった夢想だったりしますw


日時:2016年09月26日(月) 00:03

フナ

>凛「ん?俺、諌山じゃないですよ」
とのことですが凛がお婿に行けば諌山姓になれますね
それとも黄泉さんは諌山姓のままなので冥さんがお嫁に行くのですかね
後は黄泉さんと紀之さんの子供や神楽さんと剣輔さんの現状とかが気になる
一人目はいつ生まれたのか性別や名前とかって考えてありますか?(容姿は両親が美形なのでどっちに似ても美人ですね)
もしかしたら将来黄泉さん達の子供と冥さんの子供が結婚することになるかもしれないとか
そんな次世代のことを夢想してしまいますね。


日時:2016年09月25日(日) 20:40

しなー

>緑のたぬきさん
もう少しで50ですよw
さて、そこまで行くのにどれだけかかることやら。
色々消化しなきゃいけないことが多くて多くて。
そしてそれを消化すると一気にラストスパートなんで、なんというか、消化したいけど消化したくないという矛盾が起こってますw


日時:2016年09月16日(金) 00:25

緑のたぬき

もう42話……!!
あと少しで50話ですね〜


日時:2016年09月16日(金) 00:05



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