作中遊戯のお話。
私が書いている「俺の青春ラブコメはこの世界で変わりはじめる。」という作品の88話(原作4巻15話)にて、作中キャラたちが「ディプロマシー」というゲームで遊ぶ場面があります。
以下はその時の各キャラの詳しい戦略をまとめたものです。どこまで需要があるか分かりませんが、このゲームを知っている方々に地図を見ながら楽しんで頂ければ幸いです。
念のため私の作品を読んでいない方々向けに、いくつか前提条件を書いておきます。
・留美は他の小学生四人から虐められていて、このゲームでも共通の敵として認識されています。
・小学生四人は留美を舐めていますが、高校生から攻撃されないように行動を慎んでもいます。もちろんそれは効果が無いどころか相手有利に働きます。
・高校生二人(雪ノ下、八幡)は留美に同情的で、容赦なく当面の敵を屠りに行きます。
・とはいえ小学生の誰か一人でも滅亡させるのは不可という隠し条件があります。
・小学生たちには、この条件を悪用するという発想はありません。
*一年目の春〜秋、各国の動き。
イギリス(雪ノ下);補給地3→5(+2)
エディンバラの海軍は北海に移動。ノルウェーに移動・占領。
ロンドンの海軍はイギリス海峡に移動。ウェールズ陸軍を輸送。
リヴァプールの陸軍はウェールズに移動。ブレストに移動・占領。
ロシア(八幡);補給地4→6(+2)
サンクトペテルブルクの海軍はボスニア湾に移動。スウェーデンに移動・占領。
ワルシャワの陸軍はウクライナに移動。ルーマニアに移動・占領。
セヴァストポリの海軍は黒海に移動。ワルシャワ陸軍を支援。
モスクワの陸軍はセヴァストポリに移動。ワルシャワ陸軍を支援。
ドイツ(留美);補給地3→5(+3-1)
キールの海軍はオランダに移動。維持・占領。
ベルリンの陸軍はキールに移動。デンマークに移動・占領。
ミュンヘンの陸軍はルールに移動。ベルギーに移動・占領。
フランス;補給地3→3(+1-1)
ブレストの海軍はガスコーニュに移動。スペインに移動・占領。
パリの陸軍はブルゴーニュに移動。ピカルディに移動。
マルセイユの陸軍は維持。ブルゴーニュに移動。
イタリア;補給地3→4(+1)
ヴェネツィアの陸軍はティロルに移動。維持。
ローマの陸軍はヴェネツィアに移動。維持。
ナポリの海軍はティレニア海に移動。チュニスに移動・占領。
オーストリア・ハンガリー;補給地3→4(+1)
ウィーンの陸軍はボヘミアに移動。ミュンヘンに移動・占領。
ブダペストの陸軍はウィーンに移動。維持。
トリエステの海軍は維持。維持。
トルコ;補給地3→4(+1)
コンスタンティノープルの陸軍はブルガリアに移動。ルーマニアに移動失敗・ブルガリア占領。
スミルナの陸軍はコンスタンティノープルに移動。ブルガリアに移動失敗。
アンカラの海軍は維持。維持。
*二年目の春〜秋、各国の動き。
イギリス(雪ノ下);補給地5→6(+1)
ノルウェーの海軍は北海に移動。イギリス海峡に移動。
イギリス海峡の海軍は中大西洋に移動。ブレスト陸軍を輸送。
ブレストの陸軍は維持。スペインに移動・占領。
増設したロンドンの陸軍は維持。維持。
増設したリヴァプールの海軍はアイリッシュ海に移動。維持。
ロシア(八幡);補給地6→8(+2)
スウェーデンの海軍はボスニア湾に移動。サンクトペテルブルクに移動。
ルーマニアの陸軍はセルビアに移動。ルーマニア陸軍を支援・セルビア占領。
黒海の海軍は維持。ルーマニア陸軍を支援。
セヴァストポリの陸軍はルーマニアに移動。ブルガリアに移動・占領。
増設したワルシャワの陸軍はガリツィアに移動。ルーマニアに移動。
増設したモスクワの陸軍はセヴァストポリに移動。アルメニアに移動。
ドイツ(留美);補給地5→6(+1)
オランダの海軍は維持。維持。
デンマークの陸軍はキールに移動。ミュンヘンに移動・占領。
ベルギーの陸軍は維持。維持。
増設したベルリンの陸軍は維持。キール陸軍を支援。
増設したキールの陸軍はルールに移動。キール陸軍を支援。
フランス;補給地3→2(-1)
スペインの海軍はガスコーニュに移動。維持・解体。
ピカルディの陸軍はパリに移動。維持。
ブルゴーニュの陸軍はピカルディ陸軍を支援。パリ陸軍を支援。
イタリア;補給地4→4(±0)
ティロルの陸軍はミュンヘンの墺陸軍を支援。ミュンヘンの墺陸軍を支援失敗。
ヴェネツィアの陸軍は維持。維持。
チュニスの海軍はティレニア海に移動。維持。
増設したローマの陸軍は維持。維持。
オーストリア・ハンガリー;補給地4→3(-1)
ミュンヘンの陸軍は維持。維持失敗・解体。
ウィーンの陸軍は維持。維持。
トリエステの海軍は維持。維持。
増設したブダペストの陸軍は維持。維持。
トルコ;補給地4→4(+1-1)
ブルガリアの陸軍は維持。維持失敗・ギリシアに撤退・占領。
コンスタンティノープルの陸軍はブルガリア陸軍を支援。ブルガリア陸軍を支援・失敗。
アンカラの海軍は維持。維持。
増設したスミルナの陸軍はアンカラ海軍を支援。アンカラ海軍を支援。
*三年目の春〜秋、各国の動き。
イギリス(雪ノ下);補給地6→7(+1)
イギリス海峡の海軍はロンドン陸軍を輸送。維持。
中大西洋の海軍は西地中海に移動。維持。
スペインの陸軍は維持。ポルトガルに移動・占領。
ロンドンの陸軍はピカルディに移動。維持。
アイリッシュ海の海軍は中大西洋に移動。維持。
増設したブレストの海軍は維持。維持。
ロシア(八幡);補給地8→11(+3)
サンクトペテルブルクの海軍は維持。維持。
セルビアの陸軍は維持。ガリツィア陸軍を支援失敗。
黒海の海軍はセヴァストポリ陸軍を輸送。コンスタンティノープルに移動・占領。
ブルガリアの陸軍はコンスタンティノープルに移動失敗。黒海海軍を支援。
ルーマニアの陸軍は維持。ガリツィア陸軍を支援失敗。
アルメニアの陸軍はセヴァストポリ陸軍を支援。スミルナに移動・占領。
増設したワルシャワの陸軍はガリツィアに移動。ブダペストに移動失敗。
増設したセヴァストポリの陸軍はアンカラに移動。アルメニア陸軍を支援・アンカラ占領。
ドイツ(留美);補給地6→6(±0)
オランダの海軍は維持。維持。
ミュンヘンの陸軍は維持。維持。
ベルギーの陸軍は維持。維持。
ベルリンの陸軍は維持。維持。
ルールの陸軍は維持。維持。
増設したキールの陸軍は維持。維持。
フランス;補給地2→2(±0)
パリの陸軍は維持。維持。
ブルゴーニュの陸軍はマルセイユに移動。維持。
イタリア;補給地4→4(±0)
ティロルの陸軍は維持。維持。
ヴェネツィアの陸軍は維持。維持。
ティレニア海の海軍は維持。チュニスに移動。
ローマの陸軍は維持。維持。
オーストリア・ハンガリー;補給地3→3(±0)
ウィーンの陸軍はブダペスト陸軍と相互支援。相互支援
トリエステの海軍は維持。維持。
ブダペストの陸軍はウィーン陸軍と相互支援。相互支援。
トルコ;補給地4→1(-3)
ギリシアの陸軍は維持。セルビアに移動失敗。
コンスタンティノープルの陸軍はスミルナ陸軍と相互支援。相互支援失敗・解体。
アンカラの海軍は維持失敗・解体。
スミルナの陸軍はコンスタンティノープル陸軍と相互支援。相互支援失敗・解体。
*四年目の春〜秋、各国の動き。
イギリス(雪ノ下);補給地7→9(+2)
イギリス海峡の海軍は維持。ピカルディ陸軍を輸送。
西地中海の海軍は維持。チュニスに移動・占領。
ポルトガルの陸軍は北アフリカに移動。西地中海海軍を支援。
ピカルディの陸軍は維持。ロンドンに移動。
中大西洋の海軍はポルトガル陸軍を輸送。西地中海に移動。
ブレストの海軍は維持。中大西洋に移動。
増設したスペインの陸軍はガスコーニュに移動。パリに移動・占領。
ロシア(八幡);補給地11→13(+2)
サンクトペテルブルクの海軍は維持。維持。
セルビアの陸軍はルーマニア陸軍を支援。維持。
コンスタンティノープルの海軍はエーゲ海に移動。イオニア海に移動。
ブルガリアの陸軍はギリシアに移動失敗。維持。
ルーマニアの陸軍はブダペストに移動。ガリツィア陸軍を支援・ブダペスト占領。
スミルナの陸軍は維持。アンカラに移動。
ガリツィアの陸軍はルーマニア陸軍を支援。ウィーンに移動・占領。
アンカラの陸軍は維持。ルーマニアに移動。
増設したセヴァストポリの海軍は黒海へ移動。アンカラ陸軍を輸送。
増設を見送り×2。
ドイツ(留美);補給地6→6(±0)
6つの軍隊は全て維持or相互支援。
フランス;補給地2→2(+1-1)
パリの陸軍はブルゴーニュに移動。マルセイユに移動。
マルセイユの陸軍はピエモンテに移動。ヴェネツィアに移動・占領。
イタリア;補給地4→2(-2)
ティロルの陸軍は維持。維持・解体。
ヴェネツィアの陸軍はアプリアに移動。維持・解体。
チュニスの海軍は維持。ティレニア海に移動。
ローマの陸軍は維持。維持。
オーストリア・ハンガリー;補給地3→1(-2)
ウィーンの陸軍はブダペスト陸軍に支援失敗。維持失敗・解体。
トリエステの海軍は維持。維持。
ブダペストの陸軍は維持失敗・解体。
トルコ;補給地1→1(±0)
ギリシアの陸軍は維持。維持。
*五年目の春〜秋、各国の動き。
イギリス(雪ノ下);補給地9→10(+1)
イギリス海峡の海軍は維持。維持。
チュニスの海軍は維持。維持。
北アフリカの陸軍はスペインに移動。リオン湾海軍を支援。
ロンドンの陸軍は維持。維持。
西地中海の海軍はスペイン海軍を支援。リオン湾に移動。
中大西洋の海軍は北アフリカ陸軍を輸送。西地中海に移動。
パリの陸軍はブルゴーニュに移動。リオン湾海軍を支援。
増設したスペインの海軍はリオン湾に移動。マルセイユに移動・占領。
増設したリヴァプールの海軍はアイリッシュ海に移動。中大西洋に移動。
ロシア(八幡);補給地13→13(±0)
サンクトペテルブルクの海軍は維持。維持。
セルビアの陸軍は維持。維持。
イオニア海の海軍は維持。維持。
ブルガリアの陸軍は維持。維持。
ブダペストの陸軍は維持。維持。
アンカラの陸軍はスミルナに移動。維持。
ウィーンの陸軍は維持。維持。
ルーマニアの陸軍はウクライナに移動。モスクワに移動。
黒海の海軍は維持。維持。
増設したコンスタンティノープルの海軍はエーゲ海に移動。イオニア海海軍を支援。
増設したスミルナの海軍は東地中海に移動。イオニア海海軍を支援。
増設を見送り×2。
ドイツ(留美);補給地6→6(±0)
6つの軍隊は全て維持or相互支援。
フランス;補給地2→1(-1)
マルセイユの陸軍は維持。維持失敗・解体。
ヴェネツィアの陸軍はピエモンテに移動。マルセイユを支援・失敗。
イタリア;補給地2→2(±0)
ティレニア海の海軍はナポリに移動。維持。
ローマの陸軍は維持。維持。
オーストリア・ハンガリー;補給地1→1(±0)
トリエステの海軍は維持。維持。
トルコ;補給地1→1(±0)
ギリシアの陸軍は維持。維持。
ここまでで、高校生たちが目標にしていた膠着状態に陥ります。
小学生たちが過剰戦力で留美を脅す行動に出たのに対し、留美の思い切りが良かったこと。小学生たちが状況の変化に過剰に反応して、軍を進めては戻り、あるいは維持したせいで無駄に時間を浪費したのが大きかったですね。
4年目のフランスによるヴェネツィア占領はイタリアの子を脅した結果で、要は内部分裂です。
留美がオーストリアを引いた時だけは変更しようと思っていましたが、結果的には良い具合の配役になった気がします。主人公(八幡)のロシアがトルコを相手にもう少し苦戦するかなとか、雪ノ下のイギリスがフランスを壊滅させるのにもっと手間取るかと思っていましたが、蓋を開けてみれば主人公無双のゲーム展開でした。
以上は2017年05月30日(火) 23:00に更新した文章が読みにくかったので、各国ごとに改行を加えました。
その他の変更はありません。
日時:2017年05月30日(火) 23:06
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