『主人公の』パートナーデジモンの候補について。


 どうも、紅卵です。
 今回は、デジモンの(『要素』だけを加えた場合も該当)二次創作作品を書くにあたって基本的に存在するであろう『パートナーデジモン』で、だれが主人公の『パートナーデジモン』として向いているかどうか、案を挙げてみようと思います。
 というのも、デジモンと言えばバディ物語が基本の形。であれば、主人公の設定はもちろんの事として、パートナーデジモンをどの種族にするのかどうかは非常に重要なポイントとなります。もちろん、バトル物であればスペックも無視出来ない。
 趣味だとか好み『だけ』で選ぼうとすると、物語の進行上で難しい難題が浮かび上がる事もありますからね。種族間の強弱とかもそうですが、公式設定なども考慮すると本当に。

 まぁ、殆ど好みで毎回毎回『ギルモン』や『ベアモン』を作品で起用している自分が言えた事では無いかもしれませんけど(爆)。
 では、一体一体例を挙げてみますね。

『アグモン』
 進化系列として(ジオ)グレイモン系列とティラノモン系列が主に挙げられ、順当に進化を果たせば物語の終盤においても味方のメイン火力足りえるスペックを有する事が出来る万能株。パッと究極体候補を浮かべてみてもウォーグレイモン・ガイオウモン・ムゲンドラモン・ブリッツグレイモン・ラストティラノモン……と、大体が高い能力を有しています。
 バトル物の作品を書く以上、基本的にラスボスなどの『倒すべき敵』は主人公&パートナーで倒しにかかるのが定石。であれば、まず第一に敵を倒すための『攻撃力』や、何度攻撃を受けても立ち上がれるような『耐久力』は欲しい。
 この辺りの『条件』を満たし易いことから、やはり最も起用しやすいパートナー枠の一体だと思います。
 しかし、あえて言うならば有名であるが故に意外性は与えづらく、描写する作者の技量が問われもすると思いますが。

『ブイモン』
 古代種、属性フリー、アーマー進化可能、進化先に二種類の聖騎士が存在する……と、将来に恵まれまくりなヴィクトリーなヤツ。『Vテイマー01』の影響から基本的にはアルフォースブイドラモンへと進化出来るブイドラモン系列を選ぶ作者が多い(と思う)。
 アグモンと比較すると進化の派生先が少なめだが、逆に考えれば進化先に悩む必要が無く、アーマー進化の要素も取り入れるのであれば活躍の場は多い。
 また、『オーバーライト』という秘められた力の設定も活用出来れば尚魅力は引き立つでしょう。

『ギルモン』
 歴代主人公デジモンの中でも唯一のウィルス種にして、危険の象徴である『デジタルハザード』の刻印を刻まれた暴れん坊。ブイモンよりも更に進化先が絞られ、基本的にはメギドラモン・デュークモン・カオスデュークモンのどれかに最終的な着地点が決まる。
 アグモンやブイモンとは異なり、ウィルス種特有の本能から生じる凶暴性と主人公がどう向き合うかが課題。
 しかし、デュークモンへと進化させる事に成功すれば、それまでに生じていたであろう苦難を乗り越えた過程も含めて、その場に現れただけで『安心感』が生じるほどの存在感を示せるようになると思います。

『ドルモン』
 ゼヴォリューションやサイバースルゥースで人気がものすごい事になっている紫毛のかわいいヤツ。
 最終的な進化先をドルゴラモンにするかアルファモンにするかで物語の構成が変わるほどに設定の重みが他のデジモンとは異なる。X抗体周りの設定を取り入れるか取り入れないかも重要。
 アルファモンのルートにすると最終的なスペックは上記の三体の誰よりも強いものになるが、あまりにも強くなりすぎるためにバトル物として敵側とのパワーバランスが取り辛くなる可能性が高く、能力に何らかの制限を付与するか敵を更に強いものにしない限りワンサイドゲーム化は不可避になる。

 とりあえず最近は武器の状態でしか出番を貰えないオウリュウモン君は泣いていい。

 ◆ ◆ ◆ ◆

 上記までが竜種デジモン(というかアニメ主人公勢のパートナー)の例ですが、ここからはまた異なる方向から攻めて行きます。

『ガブモン』
 アグモンと同期のアニメ作品パートナーデジモン枠。性格的にも優しいキャラを作り易い恥ずかしがり屋。
 有名な究極体枠こと『メタルガルルモン』が何故か二番手染みた扱いをされやすいが、実は近年になって『クーレスガルルモン』という新たな進化先を見い出した事で主人公のパートナーとしても十分に扱えるように。元から火力自体は間違い無くあったのだが、二番手のイメージがあるのは大体オメガモンの存在からか。
 あるいは、単純に『主人公』よりも『味方キャラ』としての役回りのほうが性にあったスペックだからか。弾幕的に。
 
『テントモン』
 実は進化先のスペック自体は強いのだが、何故かあまり起用されない言動がブレない子。
 カブテリモンルートにしろ、クワガーモンルートにしろ、最終的にはスペック上かなり強い部類のデジモンに進化する可能性を秘めているため、主人公枠として欲しい火力にしろ防御力にしろ特には困らない。強いて弱点を挙げるならば、火に弱いことだろうか?
 進化というワードに対しても、昆虫種のデジモンはかなり波長を合わせやすいはずなのだが……やはり時代は昆虫よりもドラゴンなのでしょうか。昆虫王者ムシキングとかやってた頃が懐かしい。
 まぁ自分もドラゴンのほうが好きですけどね(爆)。
 カブテリモンルートに決めきるのであれば、コカブテリモンを選んでも良し。

『インプモン』
 テイマーズの主人公デジモン枠に選ばれる予定だったらしいがギルモンに座を奪われたらしい子。
 ベルゼブモンに進化する事で有名だが、その過程でウィザーモン系列・デビモン系列に進化したり、何気に色々と可能性を秘めているんですよね。デビモン系列なら意外性を求めて『デーモン』を抜擢するも良し、ウィザーモン系列なら『ウィッチェルニー』や『魔法』の設定も加える事が出来る上に『デュナスモン』や『カオスデュークモン』にも手が届く。
 何だかんだ言っても有用株。ベルゼブモンとのシナジーを考えないのであれば、同じくウィザーモンルートに行けるキャンドモンで意外性を求めるのも良し。

『レオルモン』
 死にそう(逃れられぬカルマ)。
 レッテルはともあれ、基礎スペック的にもキャラ的にも十分主人公枠に切り込めるだけの可能性は秘めていると思います。
 尤も、進化系であるレオモン系のデジモンはどちらかと言えば主人公枠よりも師匠枠とか頼れる味方枠としての役回りのほうが似合う『イメージ』はありますね。
 性格面をどう調節してキャラ作りするか、最終的な着地点をサーベルレオモンとバンチョーレオモンのどちらにするかなど、個人的には主役として難しい部類に感じられます。主役にするという事は、役回りに制限を付与するようなものでもあるので。
 
『ベタモン』
 恐らく水棲系のデジモンの中では最も扱い安い、何気に電撃を扱える可愛げな子。
 順当に進化させるのであればシードラモンルートかシェルモンルートが候補として浮上。しかし、水中戦が得意という個性の関係上、物語の舞台や設定を調整しない限り、他の候補よりは個性が見劣りしてしまいます。
 というのも、上記の進化ルートから考慮してもメタルシードラモン辺りでもない限り火力は見劣りし、ラスボスが海中に存在しているとかそういう事情が無い限り、活躍させるのが難しいと思うんですよね……デジモンの二次作品で大抵ラスボス候補に上がるのは『七大魔王』や『イグドラシル』などで、リヴァイアモンを除けばそのどちらも『海』には大して関係が無い。天空か地獄かって感じです。
 とはいえ、あくまでもこれは自分の考えというだけで、作者の発想次第では水棲系のデジモンでも主役級の活躍を担わせる事は出来なくもないかもしれません。

『ハグルモン』
 機械系デジモンの中では一番主役向け。亜種であるソーラーモンでも代用可能。
 進化ルートとしてはガードロモン経由のアンドロモンルートや、ケンタルモンからのメガドラモンやナイトモンルートなど、中々に将来が恵まれていたり。物語の作風からすると、ファンタジーではなくSF関係の路線を中心にすると存在感が浮き出てくるかも。
 究極体の候補としては、やはり一番に上がるのはムゲンドラモンやハイアンドロモン。正規ルートとかそういうのを無視するのであればダークドラモンも可ですが、正直マシーン・サイボーグ系のデジモンはどんな着地点を選んでも困ることは無いと思います。ムゲンドラモンの場合なら、カオスドラモンなんていう隠し玉もあるわけですし。
 ところで、サイバースルゥースの最初のパートナーデジモンで皆さんはだれを選びました?

『パタモン』
 聖なる力を持った天使へと進化出来る大器晩成な子。敗北フラグなんて言わないの。
 『七大魔王』などの闇属性デジモンとかをラスボス候補にする場合、決して無くはない選択肢だと思います。基本はエンジェ→ホーリーエンジェ→セラフィのルートとなりますが、それ以外にもユニモン→チィリンモン→スレイプモンなんていう聖騎士ルートも可能。ダークヒーロー路線の主人公にするのであれば、あえてデビモンに進化させてしまうのもアリと言えばアリかも。その場合はパタモンの亜種であるツカイモンも視野に。
 順当に聖なる戦士路線にするも良し、闇墜ちさせてダークヒーロー路線にするも良し、そして一度闇墜ちさせてから聖なる力を取り戻させるなんていう路線も良しと、何だかんだ言って書き手としては色々なことが出来て良さげなんですよねぇ。辿るレガシー!!

『コマンドラモン』
 結局『D・ブリガード』って何を目的にした旅団なんだよ(半ギレ)な子。ちなみにサイボーグ型。
 成長期の時点での基礎スペックは、多分上記のだれよりも優れている印象があり、キャラクターとしての性格や成長の路線なども構想がしやすい部類かと思われます。火器を装備してて迷彩ステルスも出来るとか、正直敵にすると(人間視点で)恐ろしすぎる……。
 この子の場合、進化ルート次第で物語の路線は組み代わります。順当にダークドラモンルートにする場合、単純にデジヴァイスの力とかで進化させるのもアリですが、公式設定を踏まえて『ダークマター』を投与されて暴走してしまい、それをパートナーが自我を取り戻させるなんていう熱い流れも出来るかもしれません。
 また、名前の通り『兵士』という枠組みが背景に存在するため、進化ルートを正規のシールズ→タンクドラ→ダークとは異なる何らかのルートにするだけでも、ある種のドラマを形成出来るかもしれません。敵を殺すための道具ではなく、誰かを守るための存在への昇華とか。
 ちなみに自分は『フルメタル・パニック!!』も大好きです。早くレーバテインをアニメで見たいんじゃ。

『ケラモン』
 かなり変り種な部類ではありますが、良くも悪くも純粋キャラっぽい子。
 正直自分は主役向けではないと思うのですが、以前このデジモンを主人公のパートナーにして物語を書こうとしていたお方がいたので、一考の余地アリと見て一つ。
 ただ、その……この子を主役にするのであれば、基本はSF系の物語で、主人公にも相応の個性が求められると思います。何というか、真面目な話としてオリジナリティーが無いとこの子を主役に引き立てるのは本当に難しい。個性が薄いのではなく、むしろ濃すぎるが故に。
 アーマゲモンの『アルティメットフレア』とか、名前だけ見れば主人公の技に思えなくも無いんですけどね……人海戦術系の主人公って……。

 ◆ ◆ ◆ ◆

 とまぁ、少なくとも自分に挙げられる候補はこんな所です。
 もちろん書き手の技量・物語の路線によってはもっと色々なデジモンが候補に上がると思うのですが、少なくとも『バトル物』の路線で踏み切るのであればこの辺りが妥当かなと。
 デジモン自体がかなりの種類になるので、だれをパートナーに物語を作ろうか……と迷う方は実際多いと思います。
 こんな記事が参考になるかどうかは分かりませんが、見ての通り素材自体はたっぷりあるので……あとは物語の構想と書き手の時間さえあれば書けるはずなんや……。

 さて、それでは。
 あぁ、デジモンの二次作品増えないかなぁと願望を抱きながら書いた今回の記事が、新しいデジモン二次物書きを産んでくれることを祈りながら、今回の記事を終わろうと思います。
 
 PS アプモンの二次作品とかも書けたらいいな……。


日時:2017年09月23日(土) 16:58

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返信コメント

ぽわぽわもっちー

ロップちゃんは……?


日時:2023年08月20日(日) 20:29

THIS

フッ、レオルモンの死亡フラグは今に始まったことじゃない〈泣〉

 


日時:2017年09月24日(日) 02:18

瑞田高光

個人的にはコロナモンも押していきたいですけどね。
双子設定主人公ならルナモンを双子の片割れに渡せばいいし、ヒロインにルナモンを渡すもよし。なんなら主人公がルナモンと一緒にパートナーにするもよし、とルナモンを近くに置いとけば何かしらイベントを起こしやすいですから。
最近新規としてアポロとディアナの融合体(とは少し違うかもだけど)グレイスノヴァモンも出ましたからね普通に一考の余地はあると思いますよ。


個人的には考える主役扱いやすそうなパートナーデジモン候補(そちらの挙げた候補に+αで考えてみた)としては
特A:アグモン、ブイモン
A:ドルモン、ギルモン、ガブモン、インプモン、コマンドラモン
B:レオルモン、テントモン、ハグルモン、ガオモン(new)
C:ゴマモン(new)、ベタモン、パタモン、ケラモン、コロナモン(new)、ズバモン(new)、リュウダモン(new)

なイメージです。
……え、なんでコロナモンがCなのかって?気にしたら負けですよ、えぇ。


日時:2017年09月23日(土) 19:04



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