完走した感想

本日22時に最終話を投稿します。
一足先に完走した感想(激うまギャグ)ですが、本当にチカレタ……。
一話一万字程度を概ね週一で投稿するという自分ルールを定めていましたが、これがかなりキツかったです。ですがこのペースでなければ恐らく失踪していたのでやむを得ませんでした。プロットも小ネタも使い切ったので我がSSに一片の悔い無しといった心情です。
それでは完結を記念して反省点や解説などを簡単に述べさせて頂きます。長いのでお時間のない方はバック頂いて構いません。長期間お付き合い頂きありがとうございました。

【良かった点】
出来はともかく長編を定期投稿して完走出来たのは本当に良かったです。執筆前に1章から4章までの詳細プロットを作っていたのでそれに助けられました。SS製作に必須ではないですけど完結を目指すのであればあった方がいいでしょうね。書きながら変更した点は多数ありますがチェックポイントとゴールは決まっていたので展開に詰まることはありませんでした。
また、色々な意味で個性的な主人公を生み出すことができたのではないかなと思います。好き嫌いが明確に別れるキャラなので不安でしたが概ね好意的に受け入れられて良かったです。

【悪かった点】
今になってみると2章の暴走編はもう少し上手いやりようがありましたね……。作者側は話全体を把握しているので2章で仲間を信頼出来なかった失敗と反省が4章の対常務戦で活かされるのを知っていますが、2章単体では微妙なオチなので読者様としてはスッキリしなかったのかなと思います。
過激な部分(ITACHIや某国関係)をマイルドにするか1~2話短縮すればフラストレーションはいくらか減ったでしょう。書き手と読み手の視点の違いによる認識の齟齬は大きな反省点ですので今後に活かしていきたいです(死んでも再走はしない)。

【ストーリー】
SS執筆は初めてのド素人なので、奇をてらわず最初から王道展開にする予定でした。デレマスで王道となると当然シンデレラに行き着くので、不遇な身の上の子がアイドルになって幸せになるという超シンプルなストーリーに決定。
当初主人公は酷く虐待された少女でしたが、暗過ぎる上に女性で虐待となるとアレな展開は避けられず書いてて落ち込んだため断念しました。そのためブラック企業勤務の社畜がTS転生してアイドルになるというドタバタコメディに路線変更したという経緯があります。
本作は習作で投稿する予定すらなかったのですけど、実際にドブ川さんを動かしてみると非常に愉快だったので血迷って投稿してしまいました(強後悔)。
偉大な原作あっての二次創作ですから原作キャラへのアンチ・ヘイトは厳禁とし、展開上敵対関係となる美城常務も含め全員が報われる話になるよう自分なりに注意しました。

【主人公の設定】
一応アイドルモノですしデレマスは周囲のキャラが立っているので、主人公は個性的で目立たなければお話にならないと熟考。女性一人称小説では『人類は衰退しました』が一番好きなため、わたしさんをベースに作者が好きな要素をブチ込んでいったら七星朱鷺というドブ川に魔進化しました。
後は明示していませんが自己顕示欲が非常に強いという隠し個性があります。日陰者のまま野たれ死んだため他人から喝采をを浴びたいという無自覚な欲求と、能力を隠さなきゃという理性が混在しRTA動画投稿という形で現れていたという訳です。だからこそ人から注目されるアイドルというお仕事が天職でした。
当初は北斗神拳要素は微塵もなく社畜経験で試練を愉快に乗り越えるコメディでしたが、全体のプロットを組んでみたところどう考えても美城常務編で詰む(シリアス転換不可避)だろうことが判明。暗くてシリアスな展開は懲り懲りなので打開策として追加したスキルが『トキ(北斗の拳)と同じ程度の能力』でした。

【追加スキル】
デレマスと北斗神拳の掛け合わせは異色と言われますが作者的には至って真面目な選択です。追加スキルの条件としては①その力単独ではアイドルとして無双できないこと、②広く応用が効くこと、③ネタにしやすいこと、④作品テーマに合うことを挙げており、全て満たしたのが北斗神拳だけでした。
北斗神拳はダンスに応用できますがそれだけで業界を制覇できるほどあの世界は甘くはないでしょう。秘孔は多種多様な効果があるので話を広げるのにもってこいですし、北斗の拳は好きな作品で個性が強いのでネタにし易いという利点もありました。
また一番の採用理由が作品テーマです。強敵との戦いを通じて愛を取り戻す北斗の拳と、仲間とのアイドル活動を通じて愛(と人間性)を取り戻す本作とでテーマが一致していると気付いた瞬間、これしかないと決まったという訳です。決して思いつきじゃないんですよ……。

【主人公の変化】
一人称なので分かり難いかもしれませんが、第1章から第4章に掛けて主人公の性格や心情はかなり変わっています。各章毎に変化が見られるよう注意しつつ書いていったので気付いて頂けたのなら作者冥利に尽きますね。以下が大体のイメージです。
1章:自分を常識人だと思い込んでいる狂人。家族の絆で何とか正気を保っているレベル
2章:コメットのお陰でマシになったものの依然情緒不安定。下手に追い詰めるとジェノサイダー化
3章:安定性は増して狂気は薄まるが心の奥底は暗闇の雲に覆われている状態
4章:周囲の力でやっと愛と人間性を取り戻す(最終形態)

以上、長くなりましたので解説はこの辺りで切り上げます。
本編は完結しましたが不定期に番外編を上げる予定ですので、今後ともよろしくお願い致します!


日時:2017年12月08日(金) 21:16

<< 番外編の需要について 暫く消えます >>

▼コメントを書く

返信コメント

羽倉田

とても楽しませていただきました。
出来ればもう少し見ていたいと思うくらいです。
完走お疲れ様でした。
蛇足ですが理想郷のクズ子さんにお心あたりありましたら、またお会いしたいです。


日時:2018年03月17日(土) 03:23

山下ハート

完走お疲れ様です!毎週が楽しみでした!


日時:2017年12月14日(木) 01:54

なぎなの

長期連載お疲れ様でした!
毎回更新を楽しみにしており、
こうやって完結したのを見れもてても嬉しく思います!

「ブラック企業の社畜が生まれ変わって」と言うコンセプトに目が止まり何気なく読み始めたのがきっかけでしたが、
毎回、笑いがありながも章の終盤には感動があって
目を離さずにはいられなかったですし、
暇さえあれば何度も読み直しておりました(笑)

何より、私の誕生日に完結したのが運命を感じました(笑)
素敵な誕生日プレゼントとなり、kuzunohaさんに感謝です!

また、新作や番外編楽しみにお待ちしております!
長文失礼しました。


日時:2017年12月11日(月) 20:36

赤堂小高

感想お疲れさまです!
とても楽しく読ませていただきました!
ただ、もうドブ川さんの活躍が見れないのかと思うと寂しくなりますね。


日時:2017年12月09日(土) 15:48

亞シム

様々な感想を書き切れないので出来るだけシンプルに、

本編完走、大変お疲れ様でした。
「友情!努力!勝利!」の三本柱!笑いと涙ありで後味スッキリ!
本当に日々の中の最高の清涼剤でした、こんな素晴らしい作品をありがとうございました。
……もうちょっとだけ続いてもいいんじゃよ?(ドラゴンボール感)


日時:2017年12月09日(土) 14:04

静かに

お疲れ様でした、くずのはさんありがとー!Flash!あぇ


日時:2017年12月09日(土) 14:01

静かに

お疲れ様でした、くずのはさんありがとー!Flash!あぇ


日時:2017年12月09日(土) 14:01

バター剣士

「ありがとう」
それしか言う言葉が見つからない…


日時:2017年12月09日(土) 12:00

こめき

毎週の楽しみでした。完走お疲れさまでした!


日時:2017年12月09日(土) 07:41

鳴風うづき

完走お疲れ様でした。
定期での更新がまた一つなくなってしまうと、思うとなんだかとても寂しいです。


日時:2017年12月09日(土) 00:18

うい58

完走お疲れ様でした。
2.3カ月前まで読む事を辞めていましたが、マイページに定期的に上がってくるので暇つぶしにと思い、読み返し始めました。
どこで切ったのか覚えてなかったので、最初から読み返したら見事ドブ川にハマりました。
長時間のRTAお疲れ様でした。


日時:2017年12月08日(金) 23:26

らぴす

完走お疲れ様でした、


日時:2017年12月08日(金) 23:06

四季秋

完走してくれてありがとう、そしてお疲れさまでした。
毎週金曜がとても楽しみでした。
語りたいことは数多くありますがとにかく素晴らしい作品とそれを無事完結させたkuzunoha氏に感謝を。


日時:2017年12月08日(金) 23:01

たくた

ありがとう、定期更新。毎週の楽しみでした。


日時:2017年12月08日(金) 21:43



返信

    現在:0文字 10~1000文字