雑談、展開と転換

雑談です。場面展開って大切だなぁと言うお話です。


 小説(SS)って文字だけだからどうしても登場人物が何をやっているのか、今そこで何をしているのか、今話はどう流れているのかが分かりにくい。やはり文字は記号の羅列なので視覚的にも捉えにくい。
 だけどふと思ったのが自分は意外と場面展開する作品が好きだと言うことです。


 ここで疑問にあがる、と言うか間違えやすいのが「展開」と「転換」です。私もこの活動報告をする直前まで間違えてました(爆) そもそも「場面展開」と言う言葉はあまり使われないのかと思います。「場面転換」の誤字なのかな、と私も思ってたり。
 「展開」は物語が進行し話が広がっていく事。「転換」はそれまで続いていた物語や流れが別の方向に変わること。自分の中の位置づけはこうでしょうか。

 場面展開しない作品は、例えばある部屋の中で二人の男女がだらだらと語り合う物とかでしょうか。誤解の無いように言いますが悪意はありません(笑)
 それはそれで面白いのですが、特に冒険物などに関して言えば次々に新しい世界に話がシフトする方がワクワクします。ゲームでも新しいマップに来た時などは「どんな敵が出るんだろう」「どんなアイテムが手に入るだろう」とか思います。
 現代風の小説でも、やはり自分の知らない地名や景色を描写してくれると想像力を掻きたてられます。この人の思い描くその土地へ行ってみたい、自分も同じ世界を知ってみたいと良く思います。


 そんな事を思い返すと、やはり小説と言うのは人生の中で自分が見て、感じて、味わった物が色濃く反映されるんでしょうね。私も出不精なため殆ど家から出ないため、良く先輩に「お前は本当に土地勘が無いな」と呆れられます(苦笑)
 話が逸れましたが、やはり良い作品を書くにはどんな人にも経験が重要なんでしょうね。経験はどんな物でも良い。日々の生活、勉強、映画、漫画、ゲーム、etc。どんなものも「意味がある」と感じた瞬間に「意味が生まれる」んだと思います。
 小説の「展開」の多さはそんな経験から来るものなんじゃないかと、邪推してみたり(笑)



 「転換」に関しては何を持って「転換」と言うか良く分かっていません。個人的な見解として「話は変わり、その頃某は~」みたいに突然全く違う話に変わることを言うのかな?
 「展開」が緩やかな曲がり道とすると、「転換」は急カーブでしょうか。読者を驚かせたりするのにも使えますし、使い時によってはとても緊張感あるシーンを表現できるんじゃないでしょうか。

 ただ転換の難しいところ、それまでの展開を丁寧に進めないと読者を置いてけぼりにしてしまう恐れがあります。
 車だって今まで直線だったのに突然10m先に急カーブが出てきたらそのままガードレールに突っ込んじゃいますよね(笑) けれど創作物でわざわざ案内板を設けて「ここから急カーブだぞ。曲がるぞ」なんて言うのもおかしなものですから、それとな~く臭わせておいて読者が着いてこれるギリギリで「転換」させるのが良い手法なのかも知れない。

 そう考えるとやはり私には「転換」は難しい(苦笑) しかしだからこそ上手く表現できる作品に憧れるし惹かれるんですね。これを使いこなせればより「展開」も充実した表現を出来るようになるのではないでしょうか。



 うーん、思ったことをつらつらと書いただけのせいで随分とふわっとした内容だ(汗)
 結構的外れな事言ってるかも知れませんが厳しいご指摘はしないでください(笑) 泣いちゃいますので。


 今年もあと二週間程度か。嗚呼、彼女欲しい……。何がクリスマスだべらぼうめ。おれのバンシィで憎しみを流し込んでやる。


日時:2017年12月18日(月) 23:50

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返信コメント

ばいどるげん

未提出さんへ


コメントしてくださりありがとうございます。

なるほど、それでしたら私にも愛すべきサボテンちゃんが居ました。
コガネツカサって言います。ツカサちゃんです。
へへへ。ツカサ、今日もトゲトゲしてて可愛いよ。


ドラクエは展開でFFは転換……なるほど、言い得て妙です!
私の最初の考えは未提出さんの物と近しいと思います。
ただ語彙力と表現力の無さ故に相応しい言葉が見つかりませんでした。
結果的に私が何が言いたかったかと言うと、未提出さんの仰ることです(爆)



一条 秋さんへ


コメントしてくださりありがとうございます。

一条さんもそう思っていてくださったのは大変嬉しく思います(笑)
ありきたりなようで、以外に自分の周りには共感してくれるような人は少なかったです。

考え方によって人生は随分変わってくる物なんだと思います。
私も最近は忙しくて心の余裕がありませんでしたが、
年明けにはまたゆとりを持った生活を送って生きたいと思います。
全く、満員電車は地獄だぜ。



ランタンポップスさんへ


コメントしてくださりありがとうございます。

相変わらずランタンさんは素晴らしい考えをお持ちですね……。
自分の挙げた例は、ランタンさんの仰るように事件捜査で表す方が良いですね。
うむむ、日々分かりやすい例を挙げようと意識しているのですが、
こう言う所で地頭の悪さが露見してしまう……。

確かに、私は「案内板はおかしい」とは言いましたが、
「象徴」と言われると実にしっくり来ました。
思えば私の作品は某コンクールで「人を置いてけぼりにしてる」的な事を書かれましたが、
言われて見ると「象徴」となる物が無かったなぁと思います。



改めて、活動報告にコメントしてくださった方々にお礼を申し上げます。
閲覧及びコメントをいただきありがとうございました。


日時:2017年12月24日(日) 00:32

ランタンポップス

クリスマスは全国の幸せカップルを支援する為、バイトをする。当然の結果だ(半沢直樹)

展開と転換、面白い表現ですな。サスペンスで例えると、展開は事件捜査で、転換は犯人追及場面ですかね? 私個人としては、転換は「佳境」とも表現しますな! 面白くなって来た、事が大きく動き出したシーンこそ、そうだと思います。


展開と転換についてですが、この2つの要素の使い方が上手い小説として、『レ・ミゼラブル』をお勧めします。この小説は一人の主人公に視点を置きつつも、主人公を取り巻く登場人物全てが最初から最後まで関わり、無駄な存在がいないと言う群像劇的側面と冒険小説的側面、そこに近世フランス文学らしい革命と自由をテーマとし、人間としての善悪あるいは弱さと強さを論じつつ甘い愛を描くと言う、かなり稀有な作品です。

ミゼラブル、ご存知でしたら説明不要ですが、結構な頻度で転換が激しい小説なんですな。絶頂と没落が交互に来ると言いますか! 面白いのは、どれも人が転換を引き起こし、それに合わせて主人公にも転換が広がると言う、「転換の展開」が凄まじいんです。普通ならば混乱すると思いますが、作者は転換を起こしたキャラクター数人を最後まで話に関わらせると言う「スターシステム」を使って纏めているので、混乱よりもカタルシスを感じさせられるのですよ。

そこで一つ思ったのですが、転換には「象徴」が必要だと思うのですよ。転換の原因、転換の主要! それこそ言われていた、案内板の役割なんだと思いますな!
とまぁ、こんな風で良いですかね?失礼いたしました


日時:2017年12月21日(木) 10:37

一条 秋

 また凝った考察を載せましたね。

 「どんなものも「意味がある」と感じた瞬間に「意味が生まれる」んだと思います」という部分、はからずも、自分もここ最近似たようなことを考えていました。「意味がある」とか「ない」とかではなく、「意味を見出だせるかどうか」ってね。
 まさか比較的身近なところにもそう考えていた人がいたことに驚くと同時に、少し嬉しくもなりました。

 主題とはズレたかもしれませんが、興味深い話題をありがとうございます。


日時:2017年12月19日(火) 12:30

未提出

どうも、御無沙汰です。
熱帯魚ショップで、擦れ違うカップルに最早(御幸せに)としか感じなくなってしまった未提出です。
私の恋人はスネークヘッドちゃん……。。。
それはさておき(笑)

だとすると、ドラクエは展開作品で、FFは転換作品って感じですかね。

時守 暦さんの『狩りゲー世界転生輪』は、場面転換の鬼。

コンセプトが、3つの原作を死に戻りループですので、急カーブしつつUターンという、サーキット内での耐久レースの様な凄まじい作品ですね。


日時:2017年12月19日(火) 02:11



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