東方紅転録の続き予告的な何か

──とある森──

紅い月達の物語は幕を閉じる。月がいつか沈むように、紅い月達もまた、沈み、終わる時が来る。それは誰にでも来ることだ。人間、吸血鬼、はたまた転生者だとしても。全て平等に終わりは訪れるもの。

しかし、月が沈んで終わってしまっても、また昇り、始まる時は来る。

「⋯⋯ここ、どこ?」

そしてこれは、そのお話。

「こんなところで1人とは⋯⋯迷子です? お嬢さん。って、見た目十歳程度の私が言えないですけど」

血に染まった月がとある少女と出会う、引き裂けない因果の鎖、その話。

「⋯⋯誰? 君は⋯⋯」
「私? 私はレナータ・スカーレット。近くにある館に住んでいます。
貴女のお名前は? それに、どうしてこのような場所に?」

再び幻想郷が邪悪で混沌な霧に包まれる時、それは新たな始まりと終わりを意味する。
引き裂けない因果の鎖さえも、全てはこの霧の中へと消えゆく。

「⋯⋯ボクは⋯⋯誰、だろう?」

しかし。消えゆく全ての因果も⋯⋯小さき少女へと繋がっていく。

東方紅転録 ─Nameless Mist─


日時:2018年01月16日(火) 17:39

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