機械の少女は世界の世界の終わりに何を見る あとがたりと登場人物紹介

まず初めに。
機械の少女は世界の終わりに何を見るの読了ありがとうございます。読んでない人は今すぐ本作をチェックだぜ!
十一話と短いお話でしたが、無事完結させる事が出来ました。全部書き終わってから投稿したので、書ききったのは一ヶ月ほど前になる訳ですが。

これで完結作品は三つ目となります。中々感慨深いですね。


さて、今作は人類の衰退した『いつかの未来』を舞台として書かせて頂きました。
前提として、モンスターハンターの世界が現代文明が滅びた後というオリジナル解釈がございます。

月があったり、単位が一緒だったりと、一応根拠的な話はあるんですけどね。この辺りはやっぱり自己解釈でしょう。
正直拙作でこの設定を使うのはこの作品くらいだと思います。



解釈としては現代文明が滅びた後にまた栄えた人類が竜大戦で滅びた後、ゲームのモンスターハンター世界になったという設定ですね。
なので裏設定である竜大戦も本作ではお話に組み込まれていました。人類の終わりの歴史の一つとして。


さて、まずは登場人物紹介からいきたいと思います。




機械の少女(イヴ)
人類が最後の世界大戦で滅びる前に作られたロボットの女の子。ポンコツ。
数千年の稼働により思考回路に重大なバグが発生していて、感情があるようなないような言動が多い。ナルシスト。

本作で旅をしていた時代はまだ人類が打ち上げた人工衛星が生きていて、インターネットを覗く事が出来た。偶に変な電波を受信する。

馬力に耐久が追い付いていないので、全力で武器を振ったりすると身体が破損する。最先端技術なのである程度なら自己修復可能。
持っていた片手剣は竜大戦終盤に手に入れた物。巡り巡って、ココットの英雄の元へ。


少女(ココット)
イヴを見付けて一緒に旅をした竜人族の少女。バカ。
住んでいた村はモンスターに襲われてなくなり、一人で旅をしている時にイヴを見付けた。

竜人族なので見た目よりずっと長生きをしている。物覚えが良いのか、武器の使い方や文字などを覚えるのが早かった。

ココットの英雄と出会ってからは彼と婚約して一緒に暮らしていた。仲間の五人との狩りの途中、黒龍の攻撃で死亡している。

原作キャラ……?
元々ココットの英雄が五人で狩りをしていた時に一人が犠牲となったという逸話を元に作ったキャラである。原作の設定がここは曖昧なので、ほぼオリジナル。名前だって独自解釈。村長に謝れ。


ココット村の村長(ココットの英雄)
原作キャラ。かの有名な「ハンターを世界に広めた」人物。記録である本作終盤でも登場した、この世界のキーパーソン。
ココットには一目惚れだった。告白は一応成功している。

十話の後、イヴから貰った片手剣でハンターとして活躍しだしたという設定。



ディック
二人が初めて会った人間。キャラバン隊として旅をしていたが、キャラバン隊を黒い竜に襲われて一人になってしまったらしい。

遺跡群の一つを住処にしていて、キャラバン隊の荷物だった物を上手く使って生活していた。
カナザワ枠(後述)である。りんごをくれたり、昔人の村があった場所を教えてくれた。



キャラクターが非常に少ない。一話の青年とか、紹介するまでもないキャラなのでスルーです。



さて本作ですが、コンセプトとしてはモンハン世界の終末旅行というお話でした。
あの世界が終わった後のお話が書いて見たい。そんな思いで書き始めた作品です。

しかし物凄く三流のオチが用意されていました。夢オチとかいう。
感のいい人は一話二話見た時点で気付いていたかもしれませんね。

一応気が付かれないように、むしろこの世界が本当にあの世界が終わった後の作品だと思わせるように勘違いさせるような点をお話にチラチラと潜り込ませました。


四話『隔壁』は滅びたドンドルマがイメージでした。ラオシャンロンの死体がそれですね。逆に竜機兵を出す事で、本当は竜大戦の跡だったと解釈出来ます。
五話『海岸』はモガの森とタンジアがイメージでした。ラギアクルスやナバルデウス、厄海やグラン・ミラオスがそれですね。もしモンスターハンター3の主人公が居なかったらモガの村は……なんて事を思いながら書きました。勿論本来はモガの村でもタンジアでもない過去にあったとある場所のお話ですが。
六話『遺跡』は遺跡平原をイメージしました。彼のキャラバン隊を襲ったのはゴア・マガラです。
七話。『飛竜』はポッケ村がイメージでしたね。これも、主人公が居なかったら……をイメージして書きました。勿論本物のポッケ村ではありません。
八話『古龍』で登場した遺跡だけはまんま旧密林の遺跡です。ココット村にも近いので。


さて、こんな感じで書いてきたんですが。ココットが自分の名前をバラした時に「あーーっ?!」ってなる人がどれくらいいるのか。そもそも読者さんかなり少なかったんですけどね。



つまり何がしたかったのかと言いますと。

終末旅行が書きたかった。しかし、竜大戦の後の話も書きたかった。
それには勘違いさせるしかない。だから、夢オチにしたわけです。


主人公をロボットにしたのは、この時代の流れを曖昧にする為。このネタを書くために竜人族よりも遥かに長い時間行動する事が出来る存在が必要だった。
よってロボットの少女を主人公にする事にしました。その際、よくロボットが登場する作品で見られる「機械と感情」のテーマがこの作品には要らなかったので、イヴをポンコツにした訳ですね。


そんな今作を書くキッカケになったのは「少女終末旅行」というウェブ漫画作品でした。アニメ化して、そちらから入ったんですけどね。
タイトル通り、終わってしまった世界を二人の少女が旅をするというお話です。原作は完結しているんですが、終わり方がもうなんか哲学的で、こんな作品を書きたいという思いから筆を取りました。

もし気になりましたら是非お手に取ってみて下さい。とっても素敵な雰囲気の作品ですよ。ヌコ可愛い。
途中で出て来るディックはこの作品でいうカナザワ枠でした。言われてみればとなる方も居るかも。



さて、今作を書くにあたってのテーマについて。

やっぱり、私は作品を書くときは何かテーマを決めて書くのでここでも紹介しておきましょう。
テーマとしては作中で何度も語られていた「人類は何度でも繰り返せる」でした。

これはイヴの製作者の願いでもあり、作品の作者である私の願いでもあります。
間違いばかり繰り返しているように見える人類ですが、きっと正しい事も繰り返せる筈。そんな思いも込めて書かせて頂きました。


そして別の解釈として、アレは夢じゃなくて本当にイヴが何度も殆ど同じ経験を繰り返しているという解釈にも繋がるテーマですね。
最終回最後で目覚めたイヴを見付けたのは一体どんな存在だったのか。そこら辺の解釈を考えながら読み返すと、また面白いかもしれません。



それでは、彼女の活動はこれからも続いていくでしょうが本作品は完結となります。
イヴのイメージを崩したくないので、匿名を消すつもりはありません。



読んでくださった方々、読了ありがとうございました。皇我リキの次回作にご期待ください。

またいつかお会いしましょう。


日時:2018年04月08日(日) 00:00

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