月桂樹の花を捧ぐ【1章証拠一覧】

 
 ・モノクマファイル1
 被害者は星竜馬
 現場は植物園内、超高校級のアロマセラピストの研究教室である。
 死亡推定時刻は午前6時半頃。
 死体発見時刻は午前8時54分。
 
 超高校級のアロマセラピストの研究教室中央付近で仰向けに昏倒、そのまま長期間経過により死亡したものと思われる。
 毒物摂取の可能性があるが、外傷は特に見当たらない。
 
 ・ビニールテープ
 香月が星の死体発見時ベラドンナの瓶に貼ってあったラベル。
 ベラドンナとは違い無害なハスカップの名前がそこには書かれていたが、疑われるのを恐れた香月自身により証拠隠滅されている。
 駆けつけた天海に人を集めるように頼み、その間に香月が慌てて飲み込んだ。
 
 ・ベラドンナの毒性
 嘔吐、散瞳、交感神経系の麻痺などを引き起こす。子供なら3つ食べれば致死量である。
 星は死亡から時間が経っているため症状が出ていたとしても分からず、本当に食べたかどうかは判断できない。可能性がある程度。
 
 ・ベラドンナの残り数
 10個中、7個が残っていた。
 食堂で他の瓶を確認したところ、瓶には全て10個ずつ入っているようだ。
 消費されたうち1つは香月が「腰が抜けて立てない」という証言を真実にしようとして使用したので、星が摂取したと思われるのは2つだけである。
 
 ・星くんの態勢
 仰向けに倒れ、手足はピンと張っている。
 
 ・上向きに開かれた口
 仰向けになっているからか口が上向きに開かれており、唾液らしきものが流れた跡がある。
 毒物摂取による麻痺をしていたなら、飲み込む動作ができなかったのだと思われる。
 
 ・倒れたバケツ
 雨漏りを受けるためのバケツ。
 星の近くで倒れていた。乾いている。
 
 ・部屋の様子
 争った形跡は特にないが、前日にはなかったティーカップと皿がテーブル上にあった。
 
 ・カップの香り
 テーブル上に残ったカップからはわずかにラベンダーの香りがする。
 ラベンダーは交感神経の動きを鈍くし、安眠させる効果がある。
 
 ・残ったトリカブト
 前日に収穫したトリカブト。移動させられた形跡は見当たらない。
 香月は余程のことがない限りこれを公表する気はない。
 
 ・隠し扉
 最原、赤松が発見した図書室の隠し扉。これを見張る作戦を立てていたが死体発見により無駄に終わった。2人は隠し扉の存在から、首謀者が自分たちの中にいると考えている。
 このときの作戦のために入間にとある依頼をしていたらしい。
 
 ・深夜の演奏会
 前日の午後10時過ぎに行われた研究教室での演奏。
 全員の部屋のモニターで放送されていたが、2人は気づかなかった。
 2人は食堂前の購買部で待ち合わせしていたようだ。
 
 ・開放されていた研究教室
 研究教室には鍵がかからないため、誰でも犯行は可能である。
 
 ・朝の散水
 東条が朝の6時に散水を行なっている。
 散水装置は研究教室の外にあるため、彼女が中に入ることはない。
 
 ・食堂の凶器
 ベラドンナの瓶以外に減っているもの、動かされたものはない。
 
 ・放送機器
 研究教室には確かに放送機器がオンの状態で放置されていた。全てのモニターに繋がることができるようだが、このときオンになっていたのは寄宿舎の部屋のみである。


日時:2018年05月02日(水) 17:18

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