チラシの裏の後書き 第二部が終わって


 これは第二部の後書きです。【二部ラストまでのネタバレ】を含みますので二部を最期まで未読の方は絶対に読まないでください。

 また、この後書きをよまなくても本編を楽しむ上で一切不都合はございません。完全なるチラ裏でございます。


 それでもいいという奇特な方のみご覧ください。



























 読者の皆様いつもありがとうございます。鉄血宰相です。

 漸く第二部を完結する事が出来ました。思い起こせば昨年末に第二部の連載を開始した当初は、まさか翌年の八月まで伸びに伸びるなど想像していませんでした。毎度の事ながら自分の節穴のリハクっぷりになかされる日々でした。具体的には……

 第二部開始当初の作者「クライマックスなどの山場は最初の時点でほぼ完成した。書き溜めも相当量できた。あとは肉付けしながらクライマックスにむけて点と点を線で繋いでいけばいいだけだぜー、余裕余裕」

 群狼作戦くらいの作者「なんでこんなに同時に沢山のキャラ動いてんだよ!!複数の狙いが複雑に絡み合ってわけわからねえよ!!埋めなきゃいけない伏線おおすぎぃ!?らめえキャラが勝手に動き出すのおおお!!誰だよこんなプロット書いた奴!!私だよ!!」

 ……とまあこんな具合に世界観が一気に広がった影響でいろんな伏線やら時系列やらが絡み合ってぐちゃぐちゃになった状態から物語として『読めるモノ』に仕上げていく作業が本当に大変でした。一つ話を動かすと連鎖的にゴンゴン色んなキャラが玉突き衝突を起こして動くのであっちを修正、こっちを訂正、そっちを加筆……したらまたこっちが狂って(ryと賽の河原の石積をしているような気分になりながら話を進めていきました。それに加えてリアル事情がまあ色々と急変した事も加わり、途中で二度も更新が大停滞して読者の皆様に申し訳ないやらなんやらで胃がキリキリしてくる始末でした。即興で面白くかつ設定に破綻をおこさず最後まで書ききることができる作者の人々は絶対チートだと改めて思います。

 あと良くも悪くも作者に悲鳴を上げさせたのが『キャラが勝手に動く』という奴です。執筆中に何度も発生したこの現象は『絶対こっちの方が面白いよ!』と色んなキャラがプロット外の方向へと動き出して、実際そっちの方が面白いので話に組み込まれて、その結果ずれたプロットを何度も何度も目的地へと修正しなおすという作業を発生させました。そのおかげで当初の予定よりもより魅力の出たキャラが大勢生まれたのでよかったといえばよかったのですが、それはそれとして本当に疲れました。

 特にまるゆさんが、数十人のまるゆさんが凄まじい勢いで走り出すので当初の予定をはるかに超える大活躍をして物語をぐわんぐわん動かしていくので本当に驚きました。群狼作戦でも当初はまるゆさんが動く予定は殆どなかったのに「陸軍基地でまるゆさんが基地司令とお話する」という場面を設定したとたんまるゆさんが勝手に頭の中で動き出して気が付いたら陸軍が玉突き衝突の様に動き出してプロットさんが「ああ駄目ですよここで動かしちゃ!!まって!とまれ!うわああああ!!」と断末魔を上げる事態に発展しました。まるゆさんまじぱねえっす。

 その後も登場の度にまるゆ力(ぢから)を発揮してプロットさんをより面白い方向へ輸送していくので、その度に「まさか数十人のまるゆを出したのはこの為だったのか!?読めなかった……!このリハクの目をもってしても!!」と過去の自分がいつの間にかしかけた伏線にリハクする事になるのでした。

 しかしその苦労の甲斐もあって、第二部も満足のいく仕上がりなったと思います。当初のプロット通りに進めば恐らく今の半分程度の分量で終わった筈でしたが、好き勝手に動き回る登場人物達のお陰で物語はより色濃く、鮮やかなモノになっていきました。作者の想定を超えて個性が生まれたキャラクターも出てきて、それが読者の皆様にも好評だったりすると本当に嬉しくなりました。

 鉄底海峡の決戦はプロトタイプ執筆開始から投稿までの間の足かけで約4年間、頭の中で練りに練り上げた戦いでした。戦艦武蔵による突撃や金剛の啖呵と共に朝日が訪れる点など当初の雛形から変わっていない要素も多々ありますが、同時に連載を続けてきた事で生まれてきた様々な要素が花開くようにどんどん色を足してきた為かなり濃い仕上がりになりました。はやくこのお話を読者の皆様にお届けしたい一心で第二部を書き上げたと言っても過言ではありません。作者が思う熱い要素全部盛りでお送りいたしましたが、大勢の読者の皆様に「面白い」「熱い」と言って頂けたときは本当に感無量でした。所謂「その言葉が聞きたかった……!」という奴です。

 筆が遅く見通しも悪い私の作品にここまでついて来てくださり本当にありがとうございました。私の作品を面白いと言ってくださる人々の為に最終章となる第三部も精一杯頑張って書きたいと思います。次にお会いするのは相当先の事になると思いますが、どうか最後まで石壁君達の物語にお付き合い頂ければ幸いです。

 それではまたいつかお会いしましょう。

 2018/08/31 鉄血☆宰相





追記
俺、いつか石壁君が完結したら、この話を同人小説本にしてコミケに乗り込むんだ(フラグ)


日時:2018年09月01日(土) 00:09

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返信コメント

鉄血☆宰相

不知火弐型さん

>画風

見た目は妖精さんですがやっていることはガチガチに男臭いので
実写にすると画風は武論尊さんとかそっちによりそうですね。
……艦これとは一体?(今更)

>挿絵や漫画
そこそこ読者様も増えてきたのでどっかにイラストとか投稿されてないかなあと
時々わくわくしながらグーグル先生に聞いてもソロモン遺跡の石の壁しか出てこないですね()


日時:2018年09月10日(月) 22:49

不知火弐型

何度か読み返して
第1部と第2部の要塞砲、120ミリ艦載砲、その他大小口径砲陣地の妖精さん
第1部の装甲騎兵吶喊、第2部縦深陣地戦、武蔵艦内白兵戦
は妖精さんが源文になったり武論尊で再生されたりやたら濃い脳内保管がされてましたw

挿絵有りの小説だけと言わず、誰かしらマンガ化して頂けないかしら


日時:2018年09月07日(金) 23:30

鉄血☆宰相

>riguさん

>うごく
長期間連載してくると段々キャラクターが固まって自立しだすので
動くキャラはガンガン動きだしますからね。艦これキャラは本当に凄いです。

>同人誌
同人漫画ならまだしも同人小説だとどうでしょうね?
絵がガンガンかける人達は尊敬します。



>きこりんさん

>同人誌
最終目標ですからねえ、まず完結させないといけませんね
頑張ります!


Mr.T.m.2000さん
>挿絵あり同人誌
まず石壁君に挿絵だしてもいいよっていう奇特な絵師さんを探して
お仕事を依頼するところからスタートですから頑張らないといけませんね

まあまず完結しないと文字通りお話にもならないのですが(目そらし)




日時:2018年09月06日(木) 22:45

rigu

キャラが勝手に動くかぁ、それが起こるってことはキャラがたってるってことですね。とんでもねぇ人や…。

同人誌として出したらめっちゃ売れそう(というか渋の方で出したらヤバそう)。


日時:2018年09月01日(土) 09:42

マーベラスきのこ

同人誌化が楽しみですなぁ。お身体に気をつけてください。応援しています!


日時:2018年09月01日(土) 09:02

魂無

返信失礼します。
挿絵有りの同人版楽しみにしてます。頑張って下さい。


日時:2018年09月01日(土) 01:34



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