29話解説と今後の展開について

 
 話が理解できなかったというご意見が多く寄せられていましたので、活動報告にて説明させていただきます。
 
 
 ・29話のストーリー
 
 これまでに本体の中で膨大な数の卵が消費されてきましたが、それらの死によって卵にかけられていた『精神同調』が『死後強まる念』となり、蓄積されて形となったものが赤い鎧(巨像)になります。体を持たず、魂だけの存在となった意識集合体です。実体はありませんが、死後の念としてオーラを生み出しているのでアルメイザマシンによって金属の身体を形成できます。
 
 島で生活していた本体たちは、その死後の念による意識集合体に全て吸収され、同じ存在となってしまいます。しかし、潜在意識に眠っていたカトライの魂が個体として生まれ、本体の一つを助けます(その本体が負うはずだった呪縛を肩代わりした)。
 
 助けられた本体は、カトライの姿から誰かを救うことこそ最も人間らしい行動だと自分なりの答えを見つけます。鎧の中に囚われているカトライを救うために、魂魄石の力で自分自身を鎧と同じ『死後強まる念』による意識集合体に変えることで対抗しようとします。この集合体は救済の意志のもとに結束しているため暴走しません。
 
 巨像は人間の住む世界を目指して海底を南へ進みながらその中で、自己嫌悪に囚われた赤い鎧の意識集合体と、それを阻止しようとする救済意志の意識集合体は戦います。その果てに目的地へたどり着きますが、主人公は死者の念そのものに変わってしまいました。自分とは異なる王という存在を産み落として……
 
 以上がおおまかなストーリーになります。他にわからない点がありましたら、この掲示板か作品の感想欄の方にコメントをいただければお答えしたいと思います。
 
 
 ・主人公の交代について
 
 好意的に受け取ってくださる方もいらっしゃいますが、感想欄を見る限りでは主人公交代を惜しむ声が多いですね。間違いなく作者よりも読者の皆さまの方がクインを愛してくれていると思います!
 
 そこでもう一度、主人公をどうしていくか考え直してみたいと思います。このまま変更せずに続けるか、王の性格を見直すか、以前の主人公のままでいくか……全ての意見を反映することはできませんが、もう一度検討したいと思います。


日時:2018年10月10日(水) 23:22

29話を変更しました >>

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返信コメント

放出系能力者

azure36さんコメントありがとうございます。

だいたいそんな感じです。そのあたりのことも今後の話の中で(だいぶ先になるかもしれませんが…)説明していきたいと思います。


日時:2019年04月05日(金) 21:58

azure36

改めて新しく生まれた王の経緯を見返しました。
これは死者の念で形成されている少女(クイン・シックス)の本体は死者の念の中の意識なんでしょうか?
少女は死んでも問題ないけれども本体は死んだらアウトでいいんですよね?


日時:2019年04月05日(金) 14:44

虎猫

お疲れ様です
なるほど、鎧の巨人が崩壊したのは人類圏に到達してからだったわけですか
なんか上手い具合に流れ着いたぐらいに考えてましたが、無数の無念は暴走という形でも見果てぬ夢だったものを叶えられたのですね
ならば始まりが何であれ救いはあったのかもしれません


日時:2018年10月12日(金) 13:07



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