雑稿録 没ネタにしたアイデア(ハイスクールD☓D with 仮面ライダーダブル)

0.主人公の名前:未定。自称、【仮面ライダーポーン】。
 主人公の正体は【財団Xの研究員】である。
 仮面ライダーという自称も「町を守る」共通点から、「先人にならって」名乗ったもの。
 動機はともあれ、確かに街の平和のために戦うため、まったくの悪には見え難い。
 ポーンという命名も、財団Xの駒であることのダブルミーニングである。

 主な動機は、「財団Xの大いなる計画の邪魔になるから」。
 副次動機は、「自分のサンプル回収任務を妨害されたくないから」。


1.使用するガイアメモリ 【PAWN】
 【悪魔の駒】の記憶を取り込んだ【兵士】のメモリ。
 昇格(プロモーション)による形態変化(フォーム・チェンジ)を可能としており、スピード強化の騎士、剛力と耐久力強化の戦車、魔力操作の僧侶、戦車と僧侶の能力を併せ持つ女王の四種類の戦い方を可能とする。
 また、副次的な効果として、僧侶や女王への昇格から察することが出来るかもしれないが、一時的に悪魔へと転生する能力も備わっている。

 本来は、悪魔の駒の蘇生能力のほうを目当てに製造されていたもの。
 【PAWN】のガイアメモリ製造の際には、意図的に【王】の駒の記憶のみを排除して、兵士の駒の昇格能力を中心に抽出されている。純粋な【悪魔の駒】のガイアメモリは製造できないのか、それとも純度が高いと問題があるから製造しないのかは不明。

 パッケージデザインは「バフォメットを思わせる山羊の左頭骨」。
 GOAT(山羊)やPAWN(チェスでの兵士)そのものと考えるとありえないデザインのガイアメモリだが、劇場版Wの「D」のメモリ、およびテレビ放送版本編での交差する犬歯のメモリ「S」などと同じように、直接は記憶の内容が表現されていないガイアメモリの一種である。
 (解釈によっては、頭文字に「P」がつく悪魔の記憶だと誤解されうる)

2.所属する組織 財団X
 異種族や異能者のDNAと、ガイアメモリの影響を受けて完全にドーパント化する(かつ、ハイドープの特徴をも併せ持つ)悪魔のDNAをあわせもつ怪人「転生悪魔」のDNAを採取するために、サンプルの回収に最も適した「非常に多くの異種族や異能者が集う町」である駒王町へ「学生」として派遣された。
 財団Xが死の商人である関係上、『財団Xが聖書三大勢力を知っていること』を知られてはならない(表の政治に影響されにくい、”同じ穴のムジナ”から干渉されては困る)ことから、ガイアメモリの仲介業者を利用したガイアメモリの販売と実験のたぐい、およびそれらと類似した活動は一切禁止されている区域であり、主人公の職務も「サンプル回収」以外は認められていない。

 ちなみに、主人公の職務から開発可能となる軍事兵器とは、「異種族および異能者の能力を得た人造ドーパント(クローン兵士)の量産」である。


3.主人公の主な活動 財団X研究員の独断と暴走を止めること。
 駒王町でのガイアメモリの販売・実験は認められておらず、財団Xの命を受けて、自らの手で反逆者を殺そうとしている。
 仮面ライダーに扮することで「新たなガイアドライバーが財団Xによって開発されている可能性」 = 「財団X関係の問題である可能性」を風都の仮面ライダーたちに伝えつつ、そのうえで駒王町を管轄しているグレモリー家の調査を妨害する、またはミスリードさせるような形で仮面ライダーたちが来るのを早めるため。

 昭和仮面ライダー恒例の、回りくどい悪役の手口というやつである。

4.最終的なゴール地点
 駒王町のある少女に恋をし、自覚しないままに理性と感情のパワーバランスを変えていく。
 やがて「財団Xを抜けて、ある少女と共にある夢」が脳裏をよぎるようになり、財団X関係者として罪を償うべきかと直接「仮面ライダーダブル」に相談する。
 実際のところ、財団X研究員を殺したとはいえ、検死の結果は「全員ガイアメモリの中毒症状での死亡」であることは事実。法的には無罪ではあるものの、「そういう意味での罪じゃない」と理解している「仮面ライダーダブル」の両名から、

「ある少女を騙してきたこと」
(相手が三大勢力関係者であったなら、「三大勢力を欺いて、敵として立ち回っていたこと」となる)

「仮面ライダーを名乗ったこと」

 のそれぞれは、その少女本人と仮面ライダーである自分たちに謝るのが先だと返される。
 三大勢力とやらのルールは知らないが、まずは「わかっていること」からやるのが先だと。


5.問題点、没になった理由。
 アザゼルの神器所持者に関する方針、ミカエルの【システム】による神器製造および配布に関して(犠牲者が出続けているのに、加護に関しては用をなしていないのに)止めようともしない方針などが問題。

 「いずれ子供を授かることになりうる”警察官”」仮面ライダーアクセルこと照井竜を含めた、あらゆる仮面ライダーたちの敵になり得るから。
 
 もしもアザゼルが仮面ライダークウガ(あるいは未確認生命体四号)、仮面ライダーアギト(または単にアギト、あるいは超能力者)と衝突し、後に方針を改めることを本気で考えた・・・・・・というIFを作ったとしても、肝心のミカエルは基本的に天界におり、まったく人間界に顔をだすような動機もなければ趣味もなく、仮面ライダーたちと衝突しうるような前線に出歩くこともない。

 聖書勢力の維持のためにシステムを利用はするが、「自分たちの生命維持」以外には、特別なんの利益ももたらしていないシステムであるため、せめてシステムに依らない人間のための兵器を開発して後を託すか、解体する・・・・・・ということもない原作の展開からして、システムを捨てる気もないのは想像がつく。

(もっとも、その場合は神器に封印されていた存在が復活しうるため、そう安く人類に未来を託せなかったのだろうが、それはそれで人間だけでなく、三大勢力以外の神々や異種族も軽んじすぎてはいる。
 ようは、ハイスクールD☓Dの世界にはアギト相当の【人類の可能性】がない。
 アギトがいたとしても、それを認めることのできる前線にミカエルが立たない以上、相互理解はそう簡単なことではないだろう)

 そのため、どうあがいてもミカエルのせいで、仮面ライダーたちによって三大勢力は滅びうる・・・・・・と解釈して、没にした。


日時:2018年12月15日(土) 23:11

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