Fate/hollow ataraxia taken note ?

改めまして、拙作「ふぇいとほろーあたらくしあてきな?」のご読了、誠にありがとうございました。

例によってここに綴られるのは蛇足。あるいはちょっとしたネタバレ。もしくは見るに堪えない言い訳です。

それでもよろしい方だけ、どうぞ。














感想でも言い当てられた方は多くいらっしゃいましたが、主人公の名前はご想像通りNova Scarがモチーフというか、まぁそのままの読みです。
新しい傷。新星の傷。最もNovaとScarという単語がこれらの意味を持つには言語体系の壁がありますので、それがそのまま起源、というわけではありません。

さて、そんな主人公こと野場飛鳥ですが、彼女にはいくつかの秘密がありました。
1つ、出生の秘密。
2つ、起源の秘密。
3つ、お店の秘密。

他にもちらりほらりといくつかの秘密。
こんな秘密を抱えておきながら、しかし彼女は一般人。なんでもない普通の子です。

ここではその秘密を少しだけ、詳しく見ていきたいと思います。

1つ、出生の秘密。

作中でも語られていますが、野場飛鳥とは
・死産の運命だった少女
・この世界に堕ちてきた青年
の二つで構成されています。

この世界に堕ち、生きるはずだった青年の魂はその"豪運"を少女に明け渡し、眠りに就きました。
息をする事すら出来ない筈だった少女の魂はその"豪運"によって息を吹き返し、この世に生まれ出でました。

それが彼女の出生の秘密。
青年の"豪運"が無ければ少女は生きる事さえ出来なかったでしょう。
そしてその事実を、彼女の両親は彼女の口から聞くことになります。

『両親の話』はまた別の機会に語るとして、
"元々生まれるはずの無かった命"と"元々いるはずのなかった魂"は、"元々いるはずのなかった魂"が滅多に表出しない事で周囲を圧迫せずにいられました。
そしてもう一人分は、"幸運なことに"それを覆い隠してくれる神秘によって隠されていました。

しかし、第四次が始まると同時。
"元々いるはずのなかった魂"が強制的に起こされます。
ソレのいる場所が揺さぶられたのです。
伴って神秘のヴェールも解き明かされ、二人分、いなくならなければならなくなりました。
同じ座標に2つ、余計なドットがある事は許されなかったのです。

それはともすれば"抑止力"と、そう呼ばれるのかもしれませんが、さて。

存在を圧殺されかけた二つ。
それを救うために、両親は決断をしました。

そして、残ったのは。
とあるダレカを心に秘めた、なんでもない、普通の少女。
冬木大災害と両親の死は前後する──彼女がそう言ったのはこれが理由です。

ここまでが、出生の秘密。


2つ、起源の秘密。
これは秘密にする程のことでもないですが、野場飛鳥の起源は"傷"です。
聖剣の鞘を埋め込まれて変質したダレカサンと同じく、天笠にぶつかった事で変質した起源となります。
本来の起源は……「何もかもが逆さまなんだ」?
運が良い、というのは他にどんな言い方をするのか、ですねぇ

また、少女の起源もコレ。

傷をつけるとか、傷を受けるとかではなく、傷そのもの。
故に傷を開く存在とはとことん相性が良く、逆に傷を癒す存在とはとことん相性が悪いです。
休息を与えてくれる神様なんかと対面したら、彼女は死んでしまうのではないでしょうか。
そんな彼女なので、当然神の家もアウェー。言峰神父がいなかったら絶対に行かなかった場所ですね。

傷は本来モノにとって忌避されるもの。
でも、彼女は傷そのもの。傷という概念を内包した少女は、モノにとっての"経年"だとか"風化"だとか"劣化"だとかいうものは、自分が歴史に刻んだ証であり、自分自身の軌跡であり、そしてこれから受ける未来でもあります。
彼女はモノにとって「必ず行きつく果て」なのです。

まぁそういうものなんだな、と考えてください。

なお、見る人が見れば「傷だらけ過ぎてどこを触っても死んでしまいそう」なんだとか。
「奇跡的に生き続けているけれど、ちょっとしたはずみで死んでいる」から並行世界にもいないみたい?



最後に、お店の秘密。
野場骨董品店の仕入れ先と引き取り先について、少しだけ。
といっても、仕入れ先は 本編に出ています ので、引き取り先をちろーっとヒントをば。

ヒントは三つです。
・人間では御しきれない神秘を持った、「買い取り手のない宝物」を引き取ってくれます。
・野場家に近づいた理由は「"青年という存在"が生まれたから」
・本来の起源

これくらいですかねー。


この作品については長々語る口を持ちません。
作中か、続編と言う名のチラ裏短編か。
そのいずれかでご想像くださいな。

それでは。








あ、ちなみにtaken note は観測手記、という意味で使ってますよー


日時:2019年01月26日(土) 11:19

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返信コメント

劇鼠らてこ

カプさばの方を見ていただければ(まだ完結してませんが)予測つくと思いますが、飛鳥はとある縁が強すぎて関係のない英霊の召喚は出来ませんね。ちなみに本来の起源によってエクストラクラスは"彼女"固定になります。


日時:2019年01月28日(月) 01:16

只の通行人

飛鳥がランダムで英霊召喚するとしたら真正面から傷付いて尚それらを誇りとするメアリーが確率高いかな?
というか小柄な美少女な時点で確率高いな。
小動物的な魅力もあるし…なんだパーペキじゃないか。

まあ、もれなくアンも召喚されるが…。
骨董屋と海賊という組み合わせも悪くはないだろうし問題なさ過ぎるな。

というわけだよ!!(?)


日時:2019年01月28日(月) 01:10

劇鼠らてこ

デメリットというか、「当然の帰結」が正しいですね。
二つで一組のA:Bという全く同じIDが二組あってしまっていて、第四次までは片方がA:b?という曖昧な状態だったからバグ取りはされていませんでしたが、第四次が始まって活性化、A:BというIDのダブリが発見されて摘み取られた、って感じ。

余計難しくなったかな?


日時:2019年01月26日(土) 13:21

torin

fgoのマシュ的な、あるいは魔法関連しか無理なことをやったデメリットみたいな物でしょうか
一つ目のは


日時:2019年01月26日(土) 13:04



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