『ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~』あとがたり

 活動報告の場ではお久しぶりです! 『ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~』(以下『新日常』)の作者の薮椿です!
 本日は『新日常』の完結記念として、前作の『日常』と『非日常』の小説を含め、色々な思い出や没案等を語っていこうと思います。そうは言っても4年以上も『ラブライブ!』小説を執筆してきたので、語るべきことが多すぎて全ては書き切れないことはご了承ください(笑)


【ハーメルン内での立ち位置について】

 完結した『新日常』が、ハーメルン内の『ラブライブ!』小説のジャンルにおいてどの立ち位置にいるのか、以下にまとめてみました。
 基準としてはハーメルンの検索機能において、並び替え条件で選択できる項目で検索した際に、『新日常』が何位に君臨しているかで集計しています。ただし、日間・週間・月間総合評価等、順位の変動が短期間で入れ替わる条件や、1話辺りの文字数等、さほど努力せずとも上位を取れる条件は集計対象外です。

・総合評価―1位
・通算UA数―1位
・平均評価(高い順)―1位
・お気に入り数(多い順)―6位
・投票者数(多い順)―1位
・総評価数(多い順)―1位
・感想数(多い順)―1位
・Wilson Score Interval―1位
・相対評価―1位

 正直に言ってしまうと、集計している最中に口角が上がってしまいました(笑)
 まさかここまで条件ランキングを独占しているとは思わず、嬉しい反面、どうせならお気に入り数も1位になりたいという欲でいっぱいでした。『ラブライブ!』小説のジャンルでトップになることを目標としていたので、完結時にしっかり夢を叶えられて良かったです!

 この結果だけでも語ることは無限にあるのですが、それは『新日常』の話題というより『ラブライブ!』小説全般の話題となるので、また別の機会に語ろうと思います。


【小説のコンセプトについて】

 『新日常』および、その前作である『日常』は恋愛とギャグ方面を主体にしつつ、多少のR指定要素を含めながら登場キャラの日常を描く短編小説です。なのでストーリー性はほぼ皆無で、どの話から見ても楽しめることを強みにして小説を書き進めていました。スクフェス編の最終章は小説全体のクライマックスということで一貫性のあるストーリーモノでしたが、それ以外ではほぼ1、2話完結の短編を貫きました。

 そのようなコンセプトにした理由としては、やはり無料で読めるWeb小説ならではの欠点を少しでも解消するためです。
 これも『ラブライブ!』小説全体に言える話なので、先程と同じくまた別の機会にお話しようと思います。


【成功の秘訣について】

 『ハーメルン内の立ち位置』で示した通り、『新日常』は他を寄せ付けないほどビッグタイトルな小説となりました。
 そうなった理由としては更新頻度の速さや描写力など色々あると思いますが、一番はキャラの魅力だと思っています。原作キャラは多少既存の性格を壊しつつも、無理なく読者さんに受け入れてもらえるようにアクセントを追加。オリキャラは原作キャラに埋もれないような独特でぶっ飛んだ性格にしたのが功を奏したと考えています。


【小説のキャラについて】

 先程も言いましたが、『新日常』を引っ張ってくれたのはキャラのおかげと言っても過言ではありません。今回はここまで私に付き合ってくれた小説のキャラたちに感謝の意を込め、敢えて最終回後にキャラ紹介をしてみます。オリキャラの場合はキャラ誕生の経緯や裏設定等も公開します。


《神崎零》
 私の小説を言えばこの男でしょう!(笑)
 ハーレム好きという私の趣味をキャラとして具現化したのが零君で、彼には4年以上もの間お世話になりました。自分で生み出したキャラなのですが、彼の性格は私のハーレム主人公像と非常にマッチしており、そんな彼に魂を込められたからこそ小説を長続きさせられたんだと思っています。

 そもそもハーレム作品の主人公って女の子に無関心だったり、ヤレヤレ系が多く、私としてはそのようなキャラはあまり受け付けませんでした。どちらかと言えばハーレムの状況となっている自分の状況を楽しみ、女の子に対して異様な関心を持つ肉食系の主人公が好みだったりします。だからこそその欲望を形として現わした零君が生まれました。自分が思っていた以上に読者の皆さんの受けも良く、『新日常』で好きなキャラに女の子ではなく零君を挙げる人もいるなど、原作キャラに負けないくらいの魅力をお伝えできたと思います。


《μ's》
 ここでは公式でメインとなっている9人をまとめて取り上げます。
 彼女たちも零君と同じく4年以上の付き合いで、世界中の誰よりも彼女たちの物語をたくさん描いてきたのではないかと自負できます。性格がそこそこ捻じ曲がった子もいましたが、それも公式設定よりも魅力的に映るようにと、色々試行錯誤した結果です。エッチな子って単純に可愛いという、私の個人的な感情も入っていますが……(笑)

 性格改変も結果的に読者の皆さんに大受けし、もはや公式の穂乃果たちよりもこっちの方が好きと言ってくださる方までいて、やっぱり皆さんがハーレム作品のμ'sに求めているのはこのようなキャラなんだと実感しました。


《神崎楓》
 私はブラコンの妹キャラが大好きで、全く知らないアニメでも可愛い妹キャラが登場しているってだけで視聴したりするくらいです(笑)
 そんな私の欲望をキャラにしたのが彼女で、ブラコン+家庭的+ちょっぴりエッチ という妹キャラに求める要素を全てつぎ込みました。あまりに溺愛し過ぎて、彼女なしではμ'sではないと思っちゃうくらいです(笑)

 しかし、読者の皆さんの中にも楓ちゃんがいてこそのμ'sという声も多く、『新日常』になくてはならない存在になっていると思うと、キャラを作った私も嬉しく思います。最初は零君とμ'sの仲を引き裂くお邪魔キャラ扱いだったんですけど、いつの間にかここまで愛されるようになるとは……なんか嬉し涙が(笑)


《神崎秋葉》
 『日常』を執筆していた頃から何百話も書くぞという勢いだったので、長い目で見た時にネタ切れを起こさぬよう彼女が生まれました。
 天才研究者のポジションは本当に便利で、ヘンテコな発明品を開発することでギャグ方面のネタを大きく膨らませてくれました。お騒がせキャラとして零君やμ'sを何度も掻き乱してくれたので、最終回まで一切話のネタが切れなかったのは彼女のおかげです。

 また彼女には、肝心な時に零君に助言する大人、または悪役にもなれるという側面もあります。零君が周りから完璧超人として見られている以上、彼の成長を描くためには彼女の存在がほぼ必須で、彼のことを誰よりも客観的に見られるキャラだと思っています。時には助け船を出したり、時には敵対したりと、ギャグ方面だけでなくシリアスシーンでもしっかりとキャラが立っていました。スクフェス編の最後ではとんでもない犯罪をした事実が発覚しましたが、私はそんなマッドサイエンティストな彼女が大好きだったりします。どこまで行ってもちょっとブラコン気味なのが可愛いところです(笑)


《Aqours》
 『新日常』では中盤より登場しましたが、なんだかんだ登場してから2年以上も経っていたりします。
 最初はμ'sのキャラが強すぎてAqours個々人をどうキャラ付けしようか迷っていたのですが、今となってみればμ'sとはまた違った魅力があり、特に零君に対する純粋な愛と思春期女子っぽい初々しさは、今のμ'sにはない魅力だと思います。内面的なこと以外でも、零君とは歳の差カップルという立ち位置的な意味でも彼との接し方が違いますね。

 とにもかくにも、最後は見事想いの人と結ばれておめでとうと言ってあげたいです!


《虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会》
 『新日常』のスクフェス編の中盤、小説全体で言えば終盤の登場でした。
 本編では零君の新たな恋人たちという位置付けではなく、どちらかと言えば零君の物語のキーパーソンという位置付けです。ですのでμ'sやAqoursに比べると彼女たちとの日常回や個々人の恋愛描写は控えめで、それはAqoursの恋愛描写と差別化を意識しています。

 この小説ではイベントキャラ的な印象が強かったので、公式でもっと前面に押し出された際にはまた小説内に登場させてあげたいですね!


【没案について】

 『日常』も『新日常』も話のネタはほぼ思い付きで書いており、ストーリー構成なんて場当たり的に描写していることが多いです。ですがスクフェス編のようにある程度ラストを決めてから執筆に臨むこともあり、その過程で没になった設定をいくつか語っていこうと思います。


①スクフェス編の最終章の展開

 本編では秋葉さんに自分という存在を壊された零君が、スクフェスの会場を彷徨い、その最中でAqoursと共に本当の自分を探す――――という話の構成でした。
 しかし、当初のプロットでは、秋葉さんが虹ヶ咲の子たちがいる控室を放火し、零君に再び助けに行かせるというストーリーでした。彼が死に物狂いで奮闘する姿を見たいがために、零君が記憶を失う前の出来事を再現しようとする、秋葉さんが完全に憎まれ役になる予定だったのです。

 ただし、それでは最終章が30話近くまで膨れ上がりそうだったこと、日常ハーレムモノの小説にしてはあまりにも雰囲気がシリアスすぎること、スクフェス編のメインであるAqoursの出番が薄くなること、秋葉さんを嫌いになる読者さんが多くなりそうなこと――――などなど、様々な要因から没案となりました。今思えば、Aqoursをしっかりストーリーに絡めることができて良かったと思っています。


②神崎家以外のオリキャラ

 この小説で原作アニメ、およびスクフェスに登場していないオリキャラは、神崎家の零、楓、秋葉、詩織と、淫乱幽霊こと本城愛莉の計5人だけです。先生たちはスクフェスでカードとして登場しているので、オリキャラの対象外としています。
 当初案では他にもオリキャラの出演を考えていて、μ'sやAqoursのキャラにはいない性格の女の子を登場させる予定でした。具体的には男の娘キャラだったり、妹や姉がいても幼馴染がいないので幼馴染キャラ、お互いに愛がなく零君とセフレ関係を持つキャラなど、色々キャラ設定を考えてはいました。しかし、ただでさえメインキャラが多いのに更に増やすと1人の1人の出演回数が少なくなってしまう上に、そもそも読者さんは『ラブライブ!』のハーレム小説を見に来ているのであって、オリキャラとの話を見に来ている訳ではないという考えから、考案したオリキャラは全て没にしました。

 とは言っても既に最終回を迎えたので、番外編のどこかで顔出しくらいならしてもいいかなぁと思っています。


【最後に】

 もはや雑記レベルのお話でしたが、ここまでご覧いただきありがとうございました!
 正直に言ってもっと語りたかったのですが、活動報告に投稿できる最大文字数的にこれが限界です(笑) 上記の中でも語り切れなかった部分、主に『ラブライブ!』小説やハーレムモノの小説全体に言えることなどは、また別の機会にお話しできればと思います。

 それでは、このあたりで筆を置かせてもらいます。














 次にお会いできるのは番外編かな?


日時:2019年03月06日(水) 21:07

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返信コメント

南ことりの自称弟

番外編と虹ヶ咲編?も待ってます!
またいつか薮椿さんの小説が読めるといいなと思います。


日時:2019年03月09日(土) 00:59

dolly

番外編(長編)を待っていますね笑


日時:2019年03月07日(木) 17:18



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