作者のDグレ世界観考察と拙作の詳細設定開示

お疲れ様です。
毎日黒酢健康生活です。

せっかくなので本編で語るのは無粋だと思ったので語られなかった主人公が戻って来れた詳細な解説並びにDグレ世界観考察を説明をしようと思います。

『愛』をテーマにした拙作の設定です。

まずは作者の Dグレの世界観考察を軽く。
主人公陣営と敵対してるノアの一族ですが、物語の視点では敵ですが、実はイノセンスもといイブ(ハート?)側は人類に対する『エデンの園』時代に戻そうとする、原罪の浄化を狙う侵略者で、ノアの一族(アダム)側はその進化(善悪の知識)を是として今の人類を守る立場なのではないかなと考えております。 Dグレでもノアの手先はAKUMAと表現されますが、悪魔とは表現されないのはそのことも理由にあるのかなと妄想して、拙作ではイノセンスを悪魔、ノアの一族を天使、もしくは神さまとして描きました。

奇しくも拙作の主人公は幼少期にノアメモリーの一端に触れて、進化(個性)を受け入れられなくなり前世界のイノセンス側と同じような進化を否定する行動を取ってしまいます。

さて、長くなりましたが主人公が『座』と呼ばれる神さまのいる空間から戻って来れた理由、同じような方法を取れば他にノアの一族が出てくるんじゃないの?という疑問に答えようとも思います。

水面に移る泣いていた黒い月は作中で述べた通り『前の世界の家族たち(ノアの一族)』です。
白い月を受け入れたことにより、殺人衝動自体は無くなるが、前の世界の家族(ノアの一族)のため、人類の滅亡or無個性化を願うようになります。
今までは『個性』として『万物の選択』が使えていたが、個性因子が破壊され、壊理によって起源まで戻されたため『快楽(ジョイド)のノア』として能力が扱えるようになった。つまり、主人公は無個性状態だからこそノアの力を十全に使えます。

戻って来れたカラクリと他の人がやったらどうなるの?という疑問にお答えします。
通常の人間(個性有)の人間が巻き戻ってもノアの一族に拒否されるため消滅する。(例えば、壊理の親などが含まれますね。)
ノアの遺伝子を持つ人間(個性無)が巻き戻ってもノアの一族に(えにし)が無いためノアの一族まで巻き戻れない。
『■■■■』の場合、無個性から『万物の選択』を与えられ、『快楽(ジョイド)のノア』との(えにし)ができ、なおかつ無個性弾を撃たれ()()()()()で壊理により巻き戻ったため『快楽(ジョイド)のノア』に『座』で興味を引かれたためこの世界で唯一ノアの一族として覚醒できました。
そして、何より『エシ』の呼びかけがあったため居心地の良い『座』から戻って来ました。『エシ』についてはこの後少し作者の思いを書きたいのでこのまま見ていただけると嬉しいです。
説明が大変長いですが、要するに、それまで主人公は実はノアの一族ではなくて、ノアメモリーの一端に触れた只のノアの遺伝子を持った通常の人間(個性有)でした。ノアメモリーにより、主人公は『ティキ・ミック』に強い影響を受けることになりなぞるような行動を多くとります。ほんの一部の神を模した力を使えますが、ノアの一族ではないので作中覚醒までは浅黒い肌と表現させて頂きました。

作中では「少年」緑谷出久が同じような状況にあるため、本能というか、心の深いところで主人公はそれを確信します。ただ、ノアの一族を模した個性ならびに無個性状態に戻って、壊理に『巻き戻され』ないと覚醒は出来ません。また、ノアメモリーに触れて縁が出来てないため覚醒はおこらないとここで断言させて頂きます。

この構想は連載初期からあって物語が進むにつれてよりはっきりと設定として形付いて行きました。最初期から「少年」と親しげな Dグレではエクソシストであり、ノアの一族でもあるアレンの愛称を使っていたのはこの為です。作者としましては23話で完結し、この謎を考察して当てるような方が出たらいいなぁと思っていましたが、物語は続き今回このように活動報告をご覧になるような奇特な読者様の為にお楽しみとして開示することにしました。

さて、最後に作者が描いてとても好きだった『エシ』についてです。
この子はある種の作者の『メアリ・スー』ですね。AKUMAの様に忠実で心酔しており、だが素直に従うだけでなくて主人公を想った行動が取れる人物として残念ながら登場当初から身体を張って暴走を止める為に退場することは決まっていました。
しかし、それ故に愛着や設定の練り直しが多いキャラでした。最初はシュピーネの様な痩せ型の皮肉屋を考えていましたが、描くうちに可愛らしい少年になりました。
そして、読者様から多くの批評をいただいた削除した話『AKUMA』では一度、お茶子に捕まりったところで話を切りましたが、後の話で覚醒した主人公を先ほどまで戦っていたお茶子の無重力の個性を使い飛んで止めるという構想でした。作者の描写能力のなさ、魅せ方の問題で『エシ』に大きな傷を付けてしまったことが心残りでした。しかし、推敲を重ね作者も納得のいくヤクザ編が描けた為物語としては現在の形で良いと作者は思ってます。

拙作には今回説明しなかったヒミツの設定、ならびに隠された伏線がまだございますので、休日などに読み直してみて考察して頂けると作者は嬉しいです。

最後に、先ほど申し上げた様に活動報告をご覧になるような奇特な読者様の皆様がいたから作者は作品初投稿ながらモチベーションを上げて拙作を進めることができました。
本当に心からお礼を申し上げたいです。

さて、それでは最後にいつもの言葉で締めましょうか。

条件反射の様に17:00の更新をお待ちになってくださる読者の皆様方。

今後も拙作をよろしくお願いします。


日時:2019年05月22日(水) 17:51

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