123感想

なんとも言いようがない声がもれました。

冒頭の間接キス、天丼は繰り返してこそですね。

多種類の新聞を読む、以前も大きな成果を上げた情報収集の基本を続けているのがすごいことです。

いくつもの新聞が、あまりにも論調が違う…国民の考えが極端に分裂し、一つ一つの群れが見たいものだけを見るフィルターバブルになっている、この上なく怖いことです。

不平等条約、植民地的搾取…自由惑星同盟もその構造でできているとは。
その根拠として原作の無防備(都市)宣言というのはなるほど、と掌を打ちます。

>戦争終結とともに崩れた。帝国はもはや脅威ではない。

戦略的にはラグナロクは成功であった、国家としては勝利した、という感じに読めてしまいます。


司令官の職権があっても第二方面軍を止められない。もうこのときを自由惑星同盟という国家の命日としてもいいでしょう。

エリヤがアイランズを論破し、自分の主張を押し通した、そこにもオリベイラ…
悪い薬を使ったような感じがします。
そしてオリベイラの本質、賞賛すら避ける、徹底して責任を取らない…

>はっきり言うと、前の世界のラグナロック戦役は、同盟と帝国の戦いではなかった。

というのがとてつもなく衝撃的です。徹頭徹尾他人事、アムリッツァで軍が壊滅しても、同盟が帝国に降伏しても、…ロイエンタールの善政におとなしく従うほどに。
とことんまで他人事。
とんでもない怪物を見てしまったようです。一般市民という。

過労…その恐ろしさは、今生のフォークでよく知っているはずでしょうに…

ザーヴィエップとの交渉・条約決定はどれだけ正式な権限を持ってのことか、今の同盟ではそれも疑わしく思えてきます。
これも、ヤンやシェーンコップから見ての、エリヤの天人ともに許さざる所業の一つになるかもしれません。

人間には完全に絶望し、国家だけを守ろうとする…ごくかすかですが、とてつもなく恐ろしいものを見たような気がします。

全員に好かれることはできない、何をしようと何を言おうと誰かが反対者になる…
恐ろしい。

さまざまな立場からの反対がまた面白いものです。
ヤン自身のコメントがないのも不気味です。まあ沈黙提督、いつものことですが。

>「そりゃ切れないよな」
> 苦笑まじりに俺は納得した。

これこそ、先人たちと同様取り込まれている…のでしょうか。

>「融和政策を成功させるには、喧嘩を徹底的に避けるのではなく、融和に反対する奴を殴って黙らせることだ」

…反対集団が過激派に乗っ取られ弾圧の口実を作る、という罠を防ぐにはそれしかないという気が…

最後も恐ろしい終わり方です。どこに向かうのか、というよりも…むしろエリヤの身体自体がカラータイマー…
どこに行くのか、ただただ怯えています。


日時:2019年06月15日(土) 10:45

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