仮面ライダー「鎧武」@ココカラハオレノステージダ

 仮面ライダー『鎧武』視聴しました。
 『フォーゼ』と『ウィザード』を抜かしての視聴。
 マイルドに作られてる平成第二期の中では、かなり異色かつ攻めた作品とのこと。……脚本があのクロな人なら、確かにそう言える。

 全話視聴し終わっての感想は――― (´ヘ`;)ウーム…
 内容とその結末を見てみると、確かにかなり攻めてる。というか、ライダー作品の中では一番悲壮感とかがあるんじゃないかと思うぐらい。世界観もしっかりして、全世界レベル以上の宇宙レベル、広がりも凄まじい。それでいて、個人的な信念やら心情も忘れていない、見事に絡ませている。……子供作品で終わっていいのかと思うぐらいの、名作だと思われる。
 だのに…………やはり、第二期の作品だと、感じてしまった。
 理由はたぶん、単純なことだと思われる。

 音楽___。
 ヒーローものにしては、明るすぎる、ノリが良すぎる。……物語的に色々と、ラップ調が必要だったのだろうけど、どうもライダー作品には合わない気がする。
 おそらくこの流れは、『電王』から始まってしまったのだと思われる。やたらと楽天的な調子の歌。
 ただ『電王』の場合、主人公が最弱かつ不運という設定があったからこそ、生きた。最終的には感動にまでつながってくれた。
 でもだからこそ、ソレは『電王』だけの裏ワザ。それなのに以後、踏襲してしまったのが……間違いだった。
 
 次点は、キャラ達の語りすぎ___。
 己の信念やら心情やらを、ハッキリと包み隠さず語ってくれるのはいい。見てるこっちはすごく落ち着く。けど……語りすぎ。
 沈黙を通して欲しかった。表情だけ演技だけ活劇だけ、言葉にはできないモノ・したくないモノを、無理に口にして言葉で表して欲しくなかった。いくら理路整然としてようが、言い訳がましく聞こえる。あまり言葉はよろしくないけど、女々しい。
 なんで、そんなことになったのか?
 やはり、あのクロな脚本家がかかわったから、なのかも。……もともと、特撮畑の人じゃなかったはず。仮面ライダーて、もっと、シンプルに格好良いものだったはず。
 もしもこの『鎧武』を、漫画やらアニメでやったとしたら、特撮以上の名作になったのじゃないかと思う。もしくは、エ〇ゲみたいな形でもヨロシ。……あえて特撮で、生身の人間でやるべき物語だとは、思えなかった。

 最後は、マイさんのミスキャスト___。
 今作のヒロイン、マイさんを演じた女優さん。必要とされるキャラの外観や雰囲気を、備えていなかった気がする。
 活発で皆を先導するような女性、だけど、元々は神社の巫女さんだった……。この元の部分の神秘性、どれだけハキハキ動いても喋っても静かで清潔な空気、色んな妄想をかきたててくれるような良家の子女・美少女オーラが、なかった。喋り方からも伝わって来る、すごく無理して演じてる。……どこかの高校によくいる、JKでしかなった。
 この点も、上で語った、アニメ化の方が良かったと思った理由。
 ライダー作品は、主人公や仲間やライバルとかの、カッコ良さが人気の基軸だと思ってきた。けど、この『鎧武』では、マイさんこそ基軸だったのではないかと、思う。
 話の内容上、どうしても男たちはわちゃわちゃと、落ち着きなく揺らがされ争わされ続ける。そんな中、彼女だけはほぼ一人、ずっとデーンと中心で腰を据え続けられた。最終的には、彼女を巡っての争いになるほど。……その中心たる女の子が、気を引く美少女でないのは不味過ぎた。

 総評価としては―――特撮でなかった『鎧武』を見てみたかった。
 コレにつきる。



 『鎧武』がコレだと、ほかの第二期作品を見る気が失せてしまったのですが……それでも、少しは気になる。
 「コレは見るべし!」との作品がありました、ぜひとも教えてください。


日時:2019年06月30日(日) 14:26

<< Moiその11、巨乳パワードスーツ Moiその12、呪詛≒加護 >>

▼コメントを書く

返信コメント

ツルギ剣

いつもコメント、ありがとうございます。

『ドライブ』見てみますね。


日時:2019年06月30日(日) 22:08

ホワイト・ラム

お、鎧武を見ましたか。

まぁ、音楽✖武者✖フルーツではなかなか無茶が有るというのは分かる話。
作中で何度も自らの信念を言う、言い続けるのはうっとおしく感じるかもしれませんが、私はその部分が有るからこそそれぞれのキャラの個性が『生きた』と言える気がしますね。

例えば主人公の考え方の変化、最初は『一般人」のアルバイターから、元いたダンスチームの『頼れる助っ人』へ、残酷な真実を知ってからは『力を持ち他者を守る者』へ。
そして、戦いに巻き込まれ最後は『運命を変えるモノ』へ。
最終話で、貴虎に語ったように彼は何度も『変身』をしている人物なんですよ。
この信念を貫くは、作中で誰もが一貫してる点だと思いますね。
貴虎も凌馬も戒斗も同じハズです。

信念ゆえにぶつかり合う戦いはどれも素晴らしいですね。
個人的にバロンVS鎧武の最終決戦、斬月VS斬月・偽、ヨモツヘグリVS鎧武など思いをぶつけあう戦いはどれも名勝負ですね。


マイさんは、正直自分は『体良く景品』にされた感がありますね。
チームを守る信念も、絶対的な力も、大切な憧れの女性む、神の領域への切符も取りえず全部押し付けてみんなから狙われた感がありますね。
台本上仕方ないでしょうが……

確かに、漫画作品などであればより良かったというのは、同意見ですね。

さてさて、鎧武は正直上位に入る作品だと個人的に思うのですが、はてはて……
2期のトップクラスは自分にとっては『ドライブ』ですかね?

フォーゼもウィザードも好きですがあかるすぎる面のありますからね、ビルドも途中まではすごく良作なんですが最後がぐだった感……
とりあえず私のおすすめは『ドライブ』ですね。


日時:2019年06月30日(日) 21:33



返信

    現在:0文字 10~1000文字