井上敏樹とダンガンロンパの想像
特撮の脚本家で知られる井上敏樹氏とダンガンロンパが組み合わせれば何か、今までにないドロドロの愛憎劇漂うストーリーが生み出される。
と、ずっと悩みに悩んできた妄想を夏の暑さで形だけでも暴露しようと発狂した今日。
井上氏で有名なのは速筆、食事シーン、性描写。
作品だと、僕が知っている限り「龍騎」、「555」、「キバ」など仮面ライダーで有名です。
ダンガンロンパもPixivで特撮ロンパとタグがあるくらい特撮とのつながりが多いわけですから、井上氏が作者、脚本担当の作品、1つくらい出てもいいじゃないかと思ったりします。
井上氏がダンガンロンパを書くことになったら、彼が重みを置く部分は、「人間の弱さ」、「信頼と裏切り」ではないかと思います。
希望と絶望の物語で有名ですが、ダンガンロンパの醍醐味はこの2つもあるのでは無いかと思います。
1では多くの人間が外に出たいがために衝動的な殺人を犯し、残りの同級生だった者達を蹴落そうとする学級裁判に驚愕しました。
2では、ただ外に出たいだけでなく守りたいものの為に罪を犯すようなものが感じられました。
絶女、3、V3など他にも様々なナンバリングタイトルがありますが、全部共通して見えたのが龍騎みたいだなという感想でした。
それぞれの正義、願いを掲げて最後の一人になるまで戦い続ける。エゴの為に他者を殺す。
人間の愚かさと美しさの果てに足掻いていく主人公。城戸真司を描いた名作と言える作品。
苗木誠は城戸のように馬鹿でもないし、ライダーとしての素質、殺人の才能があるわけでもない。主人公としては逆に珍しい何も無かった普通の一般人。
けど彼は全てを引きずって、前向きに希望を掴みに行く。
愚直にもライダーバトルを止めようと必死に戦った城戸のように。
霧切響子だってそうです。
ネットで賛否両論、 高評価、酷評ある彼女ですが、人間ってそういう物じゃないでしょうか。
裏切られたから、人を信じたくない。裏切られる傷みはもう味わいたくない。
挙げ句記憶を失っているせいで誰を信じたらいいか分からない。
超高校級、されど人。彼女も人しての弱みを抱えている以上ああいう辛辣な態度をとってしまっているわけです。乾巧に似ているような気がしますが、彼は人を傷つけるのを怖がって霧切は自分が傷つくのを怖がっているので対象が逆なんですね。
人はまず自分が助かりたいと願うのですね。当然です。死ぬのは嫌だし、消えるのは怖いし。
どれだけ優れようとまず人なんです。そこを見ないと無責任に評価を下すのは良くないと思うのです。
架空の存在でも人なんです。勝手に捨てて、勝手に無惨な環境にぶち込むのは良くないと思うんです。
井上氏の作品はキャラの一人一人が目立ち、ストーリーが紡がれているので、ダンガンロンパのキャラクターも報われる結果に落ち着くと思います。
日時:2019年08月06日(火) 18:03
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