とりあえず

「ァァァァァ~~………」
パンと、乾いた音がして一人の男が倒れる。その男は至るところが食われ、骨が見えていた。そしてその男は生者を求めてさ迷い血肉を食らおうとしていたが銃弾に撃たれて永遠にその機会を失った。
「クリア」
「同じくクリア」
「将和、掃討は完了したぞ」
「あいよ」
床主大橋で将和ら日本陸軍第一師団混成中隊は橋にて生者を食らおうとしていたゾンビーー目標を掃討完了していた。
「とりあえず此処は後からの部隊に任せるか」
「そうだな、撤収準備だ!」
歩兵小隊を率いる東條は部下に指示をしている。将和は撤収準備に視線をやりつつケータイに目を見るがやはりあの二人から連絡は来ていない。
(はぁ、こらぁ……原作通りにリカの家にいてそうだな。となると合流しやすいのは沙耶の家だな)
そんな事を思いつつの将和だがその後ろでは左翼団体が人間を掃討した将和にシュプレヒコールをしていた。
『官憲の横暴を許すなー!』
『軍は帰れー!』
将和はそれを見て机に置いていた拡声器を持って歩み寄り、拳銃を抜いて上空に三発撃った。
『警告だ!死にたくない奴は直ちにこの場から去れ!』
「か……官憲の犬が帰れー!」
襲い掛かろうとしたヘルメットを被った男が角材で将和を殴ろうとしたがその前に将和は拳銃をその男に向けてーー引き金を引いた。
その合図と同時に左翼団体は悲鳴をあげて逃げ出したのであった。
「……あの馬鹿……」
それをテレビで見ていた高城沙耶はコメカミに手を当てながら溜め息を吐いた。それを同じく見ていた鞠川静香もあらぁと呟いていた。
「まーくんったらお仕事でも……ねぇ?」
「ふん。ま、今の政府はあの三好家だからある程度の犠牲は覚悟してるでしょうね」
「ふぅん……」
「……沙耶さん……」
その二人の後ろでは平野がさめざめと涙を流し小室が慰めるのであった。





リハビリ程度の学園黙示録


日時:2019年10月02日(水) 20:10

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面白いです!
シリーズ化してほしいくらいです。
実は私も、三好inコードギアス、なんてどうかな?と考えているこの頃です。
それと零戦様、pivixにて、涼宮ハルヒの逆襲 世界最後の仮想戦記、
という小説が投稿されておりまして、もし知らなければ是非読んで見て下さい。
零戦様の好きそうな小説でした。


日時:2019年10月08日(火) 22:33



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