黒死牟殿の弟子:あとがき

黒死牟殿の弟子を最後まで見てくださり本当にありがとうございました。
途中、本編の進み具合などで更新が滞る事も有りましたが、無事最後まで書ききることが出来てホッとしています。

さて、タイトルにあとがきとは書きましたが……実際は黒死牟殿の弟子の裏事情というか、表に出ることがなかった裏設定とかを書き連ねていこうかなと思います。

◇弟子の性別
何度か感想でも聞かれたことですが、主人公こと『黒死牟殿の弟子』。彼の性別ですね。
これは感想でも答えましたが、弟子は男性女性どちらの機能も持ってはいません。
なので弟子の性別を聞かれた時、両性というよりは無性と答えるのが正しいという事になります。

◇弟子の呼吸法
弟子の呼吸法、『空の呼吸』。この型の数々の特性は、もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、十二分間隔で強さの質が変化することです。
まず戦闘開始から十二分が経った状態。仮にこれを『太陽』の状態としましょう。
この状態は特に気性が荒くなり、痣が最も色濃く出ます。そして身体能力が上がり、日輪刀の色が赤く変化したりします。
次は、その『太陽』の状態から更に十二分が経過した状態。これを『月』の状態と言います。
この状態では、黒死牟殿の様な痣が浮かび、喋り方が独特になります。また四百年もの間研鑽を重ねたかのような技の冴えを発揮することが出来るようになります。
この二つの状態。『太陽』と『月』ですが、どちらかの状態によって強くなる型が存在しています。
まず『太陽』の状態では、
壱ノ型 早暁三文斬り
弐ノ型 蒼穹無欠
伍ノ型 碧空炎天
漆ノ型 青天霹靂
玖ノ型 颱風一過
拾ノ型 晴天天晴也
の六つ。
次の『月』の状態では、
参ノ型 逢魔陽光・無間
肆ノ型 夜天・宵の口
陸ノ型 天の川
捌ノ型 天岩流星
玖ノ型 颱風一過
拾壱ノ型 天照る月の船
の六つですね。

このように時間の経過とともに戦い方と技が全く違うという、戦う相手にとっては戦いづらい事この上ないのが空の呼吸となっていました。

◇弟子のお気に入り呼吸法。
これはもう言うまでもなく参ノ型『逢魔陽光・無間』ですね。
めっちゃ使っちゃいました。便利技過ぎる。
実際は凄い速い連続斬りなんですが、縁壱クラスが振るう事で何も捉えられない凄い速い即死技と化しています。
そのくせ牽制としても使えるという。
書いてて凄い便利でした。
この型だけ派生が二つも有るので、多分弟子的にもお気に入りの技だったと思います。

◇弟子が使わなかった呼吸法
弟子の呼吸法。作中で登場した呼吸法は、からの呼吸時代と合わせて十五個ありますが……実は設定だけ用意しておいて使う事が一切なかった呼吸法が存在しています。

空の呼吸 零ノ型『月下白夜』

はい。零ノ型です。カッコいいですね。
なんでこんな型番を付けたのかというと……あくまでも黒死牟殿の月の呼吸をもとに作り出した拾壱ノ型を最後に置き、奥義にしたかったがためです。零ノ型としたのはそのためですね。

この型を弟子が作ったのは無惨様を追いかけていた三年間の間になります。無惨様を攻めた時に、空の呼吸の弱点を突かれ無惨様製の罠の数々に苦しめられた弟子ですが……その反省を踏まえ、弟子はこの零ノ型『月下白夜』を作り出しました。
この『月下白夜』の効果ですが……この型を使うといきなり『太陽』の状態と『月』の状態になれます。
そしてその二つの状態を併用できるのです。
穏やかな心を持ちながら激しい感情によって目覚める伝説の剣士になれるわけですね。

◇弟子の名前
はい。感想欄でも答えたかと思われますが、弟子には名前が有りません。
というのも、弟子の父に当たる姉の父が弟子に名前を付けなかったのが原因ですね。名付けられる暇なくたたき出されたので。
そして、姉も自分が名前を付けていいものかと苦悩していました。一応考えてはいたそうですが、散々穢れているだの言われて嬲られ続けた結果精神的にとても追い込まれていていたので、自分が名付けてもいいものかと思い、結局死ぬまで名前を伝えることが出来なかったのです。
なので弟子にはそもそもの名前が有りません。

まぁそれで弟子が不幸かと言われれば、最終回の弟子のセリフにつながる訳ですね。

◇無惨様の有能すぎる逃げ足
多分神々の寵愛を一身に受けているんじゃないですかね。
じゃないと同じく神々の寵愛を一身に受けている縁壱から、あの腰抜け状態で逃げられるとは思えないんです。
という訳で、この小説では無惨様の逃げ足は他の追随を許さないレベルで有能であるとしています。

◇弟子が国を回って鬼を狩っていた時の鬼殺隊
弟子は鬼殺隊が駆けつけるよりも早く、匂い追跡からの一瞬で首切りという早わざで鬼の首を狩ってました。しかも三百六十五日ずっと。
弟子は大抵鬼殺隊が駆けつけるよりも早く仕事を終わらせて次に行ってしまうため、鬼殺隊の方々とは合わなかったわけですね。
ただ、実際はどこかのタイミングであっていたとは思います。すれ違ったり、同じご飯処に居た、とかそういうレベルですが。
弟子はたまに鬼殺隊の人とすれ違うたび、「あの黒い服の人たち鬼が居る所でたまに見るなぁ」とかは思っていました。





はい。という訳で今私が皆様に伝えたい情報は大体これくらいかなと思います。
とは言っても、もしかしたら皆さまはまだ知りたいこととかも有るかもしれませんので、その時はコメントで教えてください。また活動報告か何かでまとめてお出しします。

さて……これにてあとがきを終わらせていただきます。少しの間更新が空いてしまった時もありましたが……皆様のお言葉で私は元気をもらえました。本当に最後までありがとうございました。

実は今、オリジナルの小説をカクヨムで書いたりもしています。これも暫くしたらこっちで公開しようかなとか考えてます。当然二次創作も続けていきますので、もしまた何か機会がございましたらよろしくお願いいたします。

最終回まで応援、ありがとうございました!


日時:2019年11月10日(日) 23:37

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返信コメント

THE DOG

本当に、良かったです。


日時:2019年11月24日(日) 00:43

The man

完結ありがとうございました。
最後までおもしろく読ませていただきました。
個人的はその後や、鬼殺隊の反応なども読んでみたいなと思いました。


日時:2019年11月13日(水) 11:55



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