寒椿の君登場人物覚え書

次回以降は構想だけ作って放置しているので、投稿するかどうかわかりませんが、とりあえずこれまでお付き合いいただきありがとうございます。感想などいただけるととても嬉しいです。


二階堂椿
・本作のヒロインである。本誌読んで「不死川実弥、嫁さんをもらって幸せになれよ……」と思ったので、お見合いおばさんとしてじゃあどんな嫁ならいいのか考えた。「優しくて綺麗なだけでは面白くない。自己の確立した聞き分けのないじゃじゃ馬みたいな一筋縄でいかない女の方がいい」「嫁となる女に自分の母親とか妹の面影を見出す男、どんな事情があっても嫌だな」などと色々考えた結果、不死川兄がこれまでの人生で絶対に遭遇したことのなさそうなタイプの女を嫁にしようと思った。
・年齢は原作の藤襲山時点で20〜22歳辺りか。しのぶより年上なことだけは確定してる。
・物語を転がす時に都合が良い稀血。
・悪鬼滅殺が性根まで徹底してる。いつでも死ぬ覚悟はできている。殺意がとても高い。武術を齧ったこともないのに鬼に襲われて咄嗟に刀で立ち向かおうとする辺りに素質が垣間見える。武士の血ですね、これは。
・立ち振る舞いはいくらでも丁寧になれるが、もともとは親に甘やかされ放題で育った道楽娘なので、自分の欲求に忠実で頑固。やや浮世離れした感性が一周回って俗っぽさに溶け込んでる。
・勉強でもなんでも好きなことしか頑張らないタイプだけど、好きなことはひたすら努力するよ。そういう意味では努力家。
・容姿は髪の豊かなすごい美人くらいのふわっとしたイメージしかお出しできない。可愛い系か綺麗系かでいうと後者かもしれない。
・「身内を殺されて入隊する」って隊士のバックボーンとして最も一般的なのだろうと思ったので、1話もこれがモブ隊士のスタンダードなのだろうなあという感じで書いた。
・本人は自分のこと弱い弱いと思ってるが、一般隊士としては強い方。最終目標は岩柱。理想が高すぎるんですね。
・死すべき人の運命を覆すような主人公力は持ってない。
・時間軸を明治終期〜大正前期辺りと想定しているが、この頃って西洋型教育が浸透して久しく、もう白樺派が勃興しているし、(当時最先端の)ものの価値観がそれ以前とくらべて現代日本とシームレスに繋がっている感じがする。漢籍・儒教が教養の基礎にあったのは漱石とか鴎外が最後の世代で、勉強といってまず四書五経の素読を持ち出すヒロインは若いのにかなり古風な人かもしれない。
・和歌よりも漢詩の方が好き。歌舞伎よりは能の方が好き。
・一人娘なので、男兄弟って全然わからんと思ってるけど、不死川兄弟に関して言えば男兄弟いる炭治郎も意味不明そうだったので、あまり気にしなくていい。
・あの世の地獄も極楽も信じている、浄土真宗門徒。


不死川実弥
・アニメ派にはねずこちゃんをブッ刺した異常者、単行本派には弟の目ん玉を潰そうとした異常者、ファンブックを読んだ人にはスケベ柱、本誌派には死んだ方がマシな目に遭わされてるかわいそうな人だと思われてる。
・最長で四年の余命を残すとはいえ、このまま最終決戦で死ぬ可能性もとても高いので、嫁をもらって子供を作っている暇はないかもしれない。そういう事情で本作の開始時期は原作以前の時間軸に設定した。
・鬼滅ワールドの男たち、一目惚れが多いし、一目惚れして幸せそうなので、不死川兄も同じ狢に突っ込みたかった。
・ヒロインを好きになった理由、見た目がドストライクだった以外には特にない。性格がちょっとアレなことに気づいても惚れた後だと全部後の祭りである。
・女子に気の利いたことは言えないだって明治生まれだもの。
・ヒロインとの関係、仕事をやめて家庭に入ってほしい夫vsキャリアを捨てたくないワーキングウーマンな妻みたいだね。
・弟に対してはブラコンというよりも、ひたすら不器用な男の家族愛という感じ。
・生い立ちからしてまともに教育を受けた形跡がないのに、あの口調でものが喋れるのはよっぽど努力したのではないかと思われる。鬼殺隊の人みんな大なり小なり努力家だよね。
・「不死川兄弟、気になる女の子への照れ方が同じだと面白いな」と思ったので、椿の前でやたら赤面してる。そして弟の方は思春期なので女の子はみんな気になり、全方位で赤面してる。
・神も仏もないような人生を送っているが、神仏に対して素朴な信仰心を持っている。


胡蝶カナエ
・鬼殺隊、女子の比率が少なそうなので、女子は女子同士なだけで仲良くなっていく。
・ヒロインは自分が絶対に持ち得ない美徳を持っているカナエのことが大好きで尊敬している。男はみんなカナエみたいな女の子と結婚したいだろうと思っている。お互いに相手に幸せになってほしい。純粋に対等な友達。
・普段ほわほわオーラ発散してるのにいざというときは実力も意思もとても強い女傑。
・スピリチュアルな香りがする。


胡蝶しのぶ
・過去回想の暮らしぶりを見るに、胡蝶家は結構富裕なお家ですね。育ちが良い。
・ヒロインからするとちょっと年下の友達。しのぶからすると浮世離れ感が放って置けない。年上なのはわかってるけどフォローせねば……みたいな。それ冨岡さんとしのぶさんじゃん。
・自分が死ぬ覚悟はとっくにできていたけど、自分より強い姉が死ぬ覚悟はしてなかった。


冨岡義勇
・ヒロインは冨岡のことめちゃくちゃ強くて(戦いぶりが)かっこいい人だと思っているが、どうしようもなくテンションが噛み合わない時がある。
・世間話はするけど、個人的なディープなことを言い合えるような仲ではない。鱗滝の弟子ということもしばらく知らなかった。
・冨岡はヒロインのことは普通にいい子いい後輩だと思ってる。それ以上でもそれ以下でもない。


真菰
・真菰は錆兎、義勇よりもずっと前に鱗滝さんの弟子だったのではないかな、と思っているのですが、本作では生きたまま登場してほしかったので、二人の妹弟子ですね。
・真菰に出会わなければ情緒が死んだままだったヒロインにとっては色々と特別な女の子であり、生き方の指針となっている。


粂野匡近
・回想に登場した人。性格、口調すべてが捏造、もはやオリキャラ状態。
・陽属性。炭治郎と似たような性格してたら面白いと思う。


村田
・ヒロインの兄弟子という設定を付与されたモブ隊士筆頭。
・女の子だから手加減してあげた方がいいかな?ってナメてかかって手合わせしたらボコボコにされたのが若干トラウマ。


不死川玄弥
・君鬼殺隊に来るまでどうやって生活してたの。
・ヒロインが美人であればあるほど「こんな綺麗な人を嫁にして平然としてる兄ちゃんはすごい」と弟の中で兄貴の株が無限に上がっていく寸法よ。


竈門炭治郎
・性格的にはヒロインとの相性は悪くないはずなのだが、鬼を連れてる時点で直ちに抹殺対象である。生きろ主人公。


日時:2019年12月05日(木) 21:46

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さんがん

小説の第3版を見る限り粂野匡近が竈門炭治郎に似ているのは的中していました。


日時:2020年07月11日(土) 22:53



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