《孤高の剣士》再現映像で飛ばされたリズ編以降~最終戦の間について(ネタバレ注意)

 感想欄にてあった内容。


 感想欄を見ていない方もいると思うので(活動報告を見ていない方も多いでしょうが)念のため。


白の剣士(屑)さんの件がないのは何故なのか
単純に描写が跳んだだけ?
リーファとシノンのレ〇プとか正直ここまでの流れからしても意図して流されない内容では無いよね
誅殺隊とかきっかり全世界に見せといて屑兄の所業が流れないのは(読者として納得行かないのもそうなんだけど)おかしいと言うか疑問
屑兄もIS学園行きになるんだろうけどそういうメタ的な理由で「織斑の天才な兄はSAOにも関わらず悪いことなんもしてませんよ」って社会の認識のままいくのかね?


 以下、自分の返信。


 その疑問は尤も。
 一応拙者としては、再現映像を流している原因である『獣』が、過去の描写的に《実兄》で袂を別ったから敢えてまだ見せていないとしています。

 リズベット編までは、《キリト》を作り上げる根幹です。リズ編以降から《キリト》は人と関わり始め、苦悩もありながら、そこそこ充実した日々を送っていました。なんだかんだ騒動に巻き込まれていますが、リーファ、シノン関連の事、アスナとの触れ合いなど、合間合間では穏やかな時間がありました。
 かつて袂を別ったホロウは、その記憶を持ちながらも、『大切な人達』よりも『憎しみ、復讐』を優先しました。
 復讐心の根幹には《実兄》が居ます。

 ――でも、それならデュエル時点でそれに屈していてもおかしくない(と私は考えています)

 まあ割とあからさまに反応してた上に、当時は白が封印していたのもありますが、それでも一線を超えない程度には理性があった。その理性は《攻略して解放しなければ》という強迫観念と、守護人格の善性によるもの。
 ――すっごくややこしい事ですが(自虐)
 ホロウもキリカも、その根幹はオリジナルの粛正前の状態で固定されてます。純粋に《復讐する》と理性ぶっ飛んでた獣と違い、《これはダメな事だ》とか《家族だから》とかの善性で加減してしまう要素が残ってるんですね。だってSAO時代で表に出てたのはほぼずっと善性の守護人格だから。

 省かれたのは、リーファや【白の剣士】の描写がメインになる後半期。

 《ザ・ブリュンヒルデ》とか諸実姉なのに何で再現されてるのか、という点に関しては『本人じゃないから』の一言。
 リーファ達のは本人だから敢えてスルーされているだけです。

 ――――ぶっちゃけると、映像だけより、言葉も合わせてぶつけた方がよりオリジナルとの異色さが際立つかなぁと。

 リーファとシノンの件は、社会的な側面が関係しています。
 【白の剣士】の件は、個人的な事情が関わっています。
 《織斑一夏》の敵は社会であり、人であり、全てが敵――それが本作に於ける『織斑一夏アンチ』のコンセプト。
 
 それを克明にする描写を、『一夏アンチキャラ対和人』ではなく、『復讐に走る=アンチに屈して一夏対和人』にしたいと思って、現在の描写になっています。

 屑兄のSAO内での所業は広まるものと思ってくれて構いません。IS学園行きになる程度には、相応のリカバリーはある予定です(セルベンティスでの対ケイタ戦頃の束による脳波解説)



・要約
展開:『織斑一夏アンチ』の極致を本人同士(片方は復讐に走ったAI)でやり合うため。ある意味、複雑な自殺(滲み出る抑止の感)

作者:映像で他者が見るより、語り合いでキリトor■■■の視点で映像付きの方がより臨場感あると思ったから。


 疑問、質問、工夫や改善案あれば、メッセージをお願い致しますm(__)m


日時:2019年12月03日(火) 01:42

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