極東の城塞 設定置き場(組織)

自分用。忘れたときのために。随時更新。


【女神の腕】

『遠大な層を問わぬ人脈組織(ネットワーク)


《簡単な概要》

 衛が中心に組織された全世界にメンバーが存在する人脈組織。元は趣味人たちの集い、ことサークル活動のために衛とテオドールを初めとした最初期のメンバーによって設立された極小の集まりであったが、元々顔の広かった衛が神殺しを遂げたことで一躍魔術巨大組織として君臨することになった。主に情報分野において衛の活動を支援しており、無形の人脈という繋がりによって成立する『女神の腕』の情報網は数ある魔術組織の中でも一際群を抜いている反面、一般層をもメンバーと組み込む無節操さから人材に関しては乏しい模様。他の魔術各組織とは主に同盟関係でもって繋がっており、衛と友好深い『正史編纂委員会』、『賢人議会』、『王立工廠』とは特に繋がり深く、同盟から一歩進んで《連盟》として成る動きもある。人脈によって繋がっているので首領である衛と首領代行のテオドール以外に上下関係は無いものの、利便性上、一応彼らを取り纏める幹部が数人が存在している。

《幹部》

首領:閉塚衛

神殺しにしてサークルの設立者。組織に関しては基本、ノータッチ。

首領代行:テオドール

クレタ島に在住する衛の親友。小学生の頃、親の都合で日本の小学校に通っていたところを衛と意気投合し、親友となる。神殺し誕生の場にも居合わせた。クレタ島では考古学博物館の館長を務める家系に生まれており、幾つかの神器を管理している。衛の神殺し化に伴い、魔術を勉強中。駆け出し魔術師。


幹部:春日部蓮

『女神の腕』幹部にしては珍しい完全な一般人。他の幹部らと違い、家柄も完全に日本の中流階級の出であり、神殺しやまつろわぬ神は愚か魔術とも関係性はない上、裏社会とも関わりない。が、先天的な異端児故に日本における衛の副官として今日に至るまでの支援を務めてきた。情報分野におけるまとめ役。出の都合、異能や特殊な技能を何一つ持たないが後天的な努力により得た様々な技術と事前情報を軸に予め、自分が勝ちうる状況を作り出すことに長けている。可も無く不可も無い努力型の万能天才。

幹部:オズワルド・クライス

『女神の腕』幹部の一人。英国在住。仲間内では推理小説を好いているため「紳士シャーロキアン」と名乗っている。元政府直轄のエージェントであり、年齢により引退後は英国の片隅でパブを経営している。情報通であり、元エージェントの立場を生かした独自のネットワークで『女神の腕』に情報を垂れ込む。

幹部:張雪鈴

『女神の腕』幹部の一人。中国在住。二十世紀頃に存在した秘密結社『青幇』を前身とする中華系マフィア『雪華会』の女当主であり、その組織運用の手腕は卓越している。『女神の腕』に所属する人間としては珍しい武闘派で八極拳を達人以上で修めたその技量は未熟な時分の頃とはいえ陸鷹家は一方的に叩きのめす程。中華のみならず日本にも根を張っており、横浜に支部が存在するという。生まれ持ってして当主となるべく育成されたため裏社会の住民として完成された精神に反してやや天然気味。



【裏伊勢神祇会】

『千年の呪を語り継ぐ、神祇官たち』


《簡単な概要》

 九州に根差す『民』の組織であり、集会。九州に存在する固有の組織や個人が集まって創設された九州の『民』における『正史編纂委員会』のような集団。九州の各県から有力な呪術者が神祇官という幹部として列席している。取り纏め役として福岡県の古豪、宗像氏の血統でもある宗像大社の神主、宗像宰三が組織の棟梁として在り、その下に九州都道府県から発言権を有する有力者を募っている、桜花の祖父である檀行積も宮崎県の有力者として神祇官に名を連ねている。神殺し、閉塚衛とは個人での友好関係を築いており、九州の呪術者たちが仰ぐ王として宗像氏に勝る棟梁として崇めている。『民』の組織には珍しく『正史編纂委員会』とは人材交流など、友好的な関係を築いている。


《メンバー》

棟梁:宗像宰三

五十代の中年男性であり、筑前国は海の豪族、宗像氏の末裔。豪放磊落な性格で神をも恐れず戦う戦士でありながら戦を厭う衛の性格を面白いと称し、何かと都合する人物。桜花が関東に向かう際に金銭的な支援を行うなど二人の関係に一助する反面、二人の関係を煽る一面もあり、そこに関してはデバガメ精神によるものだと思われる。一方で流石、民を取り纏める名代であるだけに政治手腕は老獪。『裏伊勢』の急進派閥の台頭を抑えつつ、『正史編纂委員会』と軋轢無くなあなあでやっていけてるのは紛れもない彼の手腕によるもの。また呪術者としても非常に優れており、特に土地や霊脈を起点とした風水、地相学に関しては抜群の腕前で、相性にもよるが、まつろわぬ神々さえ一時的に封じ込めることすら可能。日本各地に七千余ある宗像神社、厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社である宗像大社の神主も務める九州の顔役。

神祇官:檀行積

齢八十を超える御老公。桜花の母方の祖父であり、高千穂峰に纏わる修験道一派の首魁。その性格は寡黙な修験僧であり、世に達観した顔で当たる様は仙人染みている。神殺しとして、また孫の慕う思い人として衛とは幾らか顔見知りであり、その関係は良好である模様。孫である桜花に関しては才多く恵まれた可愛い孫と思いながらも才能が故に振り回されるその運命を憂慮している。そのため思い人に寄り添うことが出来た桜花の実状を喜ぶ反面、もし彼女が想いに反する不幸を得るというならば神殺しであれ立ち向かうと誓っている。人生の大半を修行としてきたため実力は日本屈指の者であり、特に天狗の術においては麒麟児である桜花の実力を遙かに凌いでいる。過去にはヴォバン侯爵が使わした『死せる従僕』を単独で撃退するなどしており、戦闘面においては西洋の聖騎士に匹敵しているが、現在は高齢のため呪力が落ちており、今はただ朽ちるだけの余生を思い、荒事からは身を引いている。また現役からも一線引いており、今は宮崎県における『民』の相談役として親しまれている。


日時:2019年12月26日(木) 02:52

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