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>全くもってその通りなんだけど、ここだけ聞いてるとエリヤがまさしく七難八苦に立ち向かう勇者の中の勇者にしか聞こえなくて吹きました
七難八苦は事実ですからね。小心者の中の小心者ではありますが。

>こんな大物感たっぷりの会話を傍で聞いてたらそりゃコレット少将が信奉者になるのもわかるというか自分も多分そうなります
エリヤは小物のくせに大物ムーヴをしちゃうので、敵味方関係なく過大評価されます。

>原作銀英伝はあくまで叙事詩としてデフォルメされたものであり、元になった史実の人間たちはもっと高度で複雑な裏の意図があったという作品スタンスが本当に面白いです
原作はラインハルト、ヤン、ユリアンという天上人の物語です。彼らは人格も才能も非凡です。地上でうごめく有象無象と比較すると、その意識の差は神々と微生物です。神々は微生物の思惑など意に介さないし、何をしても軽々と飛び越えていきます。まさしく「銀河英雄伝説」なのです。

本作の主人公は微生物なので、他の微生物の思惑に左右されるし、苦労させられます。世界がまるで違うのです。

>言ってることはほぼ同じなのにオリベイラ教授がここまで深みのあるキャラになるなんて……
ヤンから見れば、政界の黒幕も一兵卒も大して変わりません。同じ凡人です。権力に関わっている分だけ、一兵卒より卑しいとすら感じます。ですから、腹が立ったら怒ります。どういう思惑があるかなどいちいち考えません。超越者の視界には凡人などいないのです。

エリヤは小物なので、オリベイラを畏れます。そして、その思惑を真面目に考えます。

>地球教の銀河征服計画もとち狂ったカルトではなく現実的な計画になっていて感動しました
地球教は単なるテロ集団で片付けるには惜しい素材です。だから、「実際に銀河を征服し得る存在」として描きました。

>それら陰謀に対処していくエリヤのスタンスも自分にとっては遠く高い世界の価値観で行動していて、見ててとても新鮮です
エリヤは本来そういう世界の人間ではないのですが、そうせざるを得なくなっています。チビが背伸びしています。

>リッテンハイムって侯爵じゃなかったっけ?この作品は割りと斜め読みしてる部分が多いから独自設定を見逃したかも?
リヒテンラーデと組んだ時、公爵に陛爵しました。これは本文中に明記しています。
リッテンハイム家は、リヒテンラーデによって皆殺しにされました。一旦絶家となったものの、リヒテンラーデの息がかかった人物が後を継ぎ、伯爵に格下げの上で再興しました。この伯爵は政治将校で、第九次イゼルローン攻防戦に従軍しました。これはあえて書く必要もないと思ったので、本文には書いていません。


日時:2020年01月08日(水) 22:17

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甘蜜柑

損得考えたら割に合いません。でも、エリヤは損得を気にする人ではないです。後世の歴史家から称賛されたいとも思っていません。批判されようが、恨まれようが、憎まれようが、蔑まれようが仕方ないと考えています。

前世の後悔がなければ、今の人生はここまで充実しませんでした。きついですが生きがいは有り余るほどあります。信じることがありやりたいことがある。それも一つの幸せではないでしょうか。


日時:2020年01月19日(日) 04:49

takaMe234

こうしてみると、エリヤって本当に割に合わな過ぎる戦いをしてるなぁとつくづく思います
自分なんて吹けば飛ぶ様な英雄と闘わなくてならないかもしれない
いっそ、結果がどうなろうともう一人の英雄に投げてしまえばいいかもしれない
何とかなっても批判され恨まれ憎まれ蔑まれる
原作の視点での読者から言えば「何でお前如きがそこで同盟救おうとしてるのか」と責められそう
エリヤよりも遥かに格上で天才で大物の存在が居るんだからそちらがやった方がイイに決まっている。善サイドに酷評される分際で何様のつもりか、彼にどうにかして貰った方が犠牲も禍根も未来もイイ筈なのだからと

いっそ、前世の事なぞ何も知らない方がエリヤにとっては楽な人生だったかもしれません
あの老人の人生は不幸そのものでしたが、個人レベルで全部収まり彼一人の不幸で済んでいましたから


日時:2020年01月16日(木) 14:53



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