IF:『ゼロから共にイスタルシアへ』について

 どうも、砂城です。

 活動報告第二回は、『ナンダーク・ファンタジー』にて2020年4月1日、エイプリルフールに投稿したIF番外編のキャラ設定? みたいなモノです。
 興味のある方だけご覧ください。


※これはエイプリルフール番外編「IF:『ゼロから共にイスタルシアへ』」のキャラ設定となります。番外編のネタバレを含みますので、そちらを読んでいただいてからの閲覧を推奨します。

◯番外編概要
 通常番外編のEXとは異なり、もしこうだったらという別世界線の話を描いたIFの話。今回は「もしダナンがグラン、ジータ、ビィと共にザンクティンゼルで育っていたら」というIFのお話になります。
 ここではそのIFにおいてキャラがどう変わったのかや本編で登場していないキャラの設定などを語ります。

 あくまで自己満足の代物且つ設定を読むのが好きという方に推奨されるモノなのでご注意を。

◯登場人物
・ダナン
 主人公。IF世界において最も変化のあった人物。と言うかこのIFの起点。本編では母を父に殺されてからずっとマフィアに支配されたゴミクズが集まるような街で暮らしていたが、グランとジータの父が『ジョブ』持ちの子供が存在しているということを知って拾い、子供達と一緒に暮らすようにさせた。それは、あるいは自分達は結局相容れなかったが息子であれば仲良くできるかもしれない、という淡い願望だったのかもしれない(実際には仲良くどころか本当の家族になったのだが)。
 グラン、ジータ、ビィと家族同然に育ってきたので本編より優しく面倒見がいい。それでも世界に存在している悪意を知っているために、危なっかしくて純粋な三人をフォローする“お兄ちゃんらしさ”を手にしている。それでいながら影響を受けて正面から突っ込むこともあるので本編とは別人と思うような状態となっている。
 本編では周囲を掻き回すようなことが多いのだが、今回は少しだけ収まり皆を引っ張っていくような方向へシフトしている。でなければ最終的に千人以上の団員を牽引することはできないだろう。おそらく本編よりもカリスマ性を発揮している。

 イスタルシアでの戦いについて。
 ダナンは本編でも語られていたが(読者の皆様が覚えているかは兎も角)一人で戦った方が強い、という特性とも呼べる才能を持っている。だがこのIF世界においては幼い頃からずっと誰かと一緒にいて、一人で戦うことの方が少なかった。家族同然な彼らの影響で人を殺したのは父親の一回だけとなっているので、悪人に対しても殺さないように気遣う心を持っている。そのため無意識下で他の人に合わせるよう力をセーブしていた。
 考えて欲しい。「人と合わせるようにセーブした力でグランやジータと同格」であるダナンが「一人で戦う方が強い」のだ。これによって本編の「お前らのライバルであり続ける」ダナンよりも強くなっている。今思いついている他のIF世界線を含めて最も強いダナンかもしれない。
 ただこのIF世界において彼はワールドと契約していない可能性がある。“蒼穹”として行動するためゲーム内と同じ流れを汲む可能性が高いので、もしゲーム内でワールドは討伐されるのだとしたら契約者とはならない。ただし賢者とは関わりを持つことになる。とはいえ【十天を統べし者】などは双子と同じように獲得していくので弱くはなっていない。
 また本編でダナンの父が言った「『ジョブ』を使わない状態で強い」に足をかけているのが最後の戦いで明らかになっている。本編でそうなるかはよくわからない。
 しかしたった一人で父親を圧倒できたので、グランとジータという同格の相手がいる本編とは違い、このIF世界においては「主人公最強」のタグをつけても問題ない。

・ジータ
 このIF世界線におけるメインヒロイン。幼馴染み兼妹のような存在。一緒に育って家族同然の存在となるため本編より仲良し。一歳年上で且つ年齢よりも大人っぽいダナンに兄を慕うような感情を持ち、それからという感じになっている。グランは兄だが兄ではない認識。
 アガスティアが終わったら完結でもいいかなと思って書き始めたこのIF番外編において、そこで終わったらなんかメインヒロインに立場を奪われる幼馴染みヒロインみたいなポジションになってしまいそうだったのが、イスタルシアまで辿り着かせた理由の一つだったりする。まぁ書いて良かったと思う。メインヒロインっぷりを見せつけてくれたので。

・リーシャ
 本編とほとんど違いがない。扱いやら立場含めて。違うのはガンダルヴァとの戦いでダナンと肩を並べて戦ったため、少し彼女の心境として隣に並び立つというのを目指すところが出ている。
 (おそらく)本編とは違ってヴァルフリートが加入しているので色々と大変だけど頑張っている。ホント、リーシャだけは本編だろうとIFであろうと変わらない。健気でいい子。
 彼女だけはどんな世界であってもダナンと出会ったら本編と同じようになってしまう可能性が高い。彼女がヒロインから外れるにはそもそも出会わずに終わるというのが一番。

・ロザミア
 本編では影も形もないヒロイン。実は作者が好きなキャラクターでも屈指の順位。Rキャラの投票は大体彼女に入れていたりする。本編でも登場させたい気持ちはあったが難しそうだったのでIFで登場させてみた。ゲーム内とは違って旅の途中で加入してずっと一緒にいるタイプ。ストーリー加入キャラ的な扱いをされている。
 なぜ登場させたかは簡単。可愛いから。ヒロインにしたかったから。少しでもロザミアの可愛さが伝わればそれでいいと思っている。一人でも伝わった人がいれば登場させた意義があるというモノです。
 ともあれ彼女の存在がダナンになにかを齎すようなことはないと思われる。どちらかというと仮面を暴走させないかとはらはらさせている側。普段は冷静沈着にツッコミを入れる。
 とりあえず妄想で出てきた私服姿が可愛い。

・ソーン
 本編では普通に出てくるだけだったキャラクター。なぜヒロイン枠にのし上がれたのかは簡単。可愛いから。
 ……というのは前提として。十天衆と十賢者ってそれぞれ対比する人物がいるような感じになっている、というのを思っている方もいると思います。ソーンが対応しているのはフラウだという説が有力ですよね。生まれ持つ規格外の才能、孤独。まぁ一番大事なのは双方寂しがり屋だという点です。フラウは本編同様ダナンと出会い救われる想定ですので、こうヒロインとして並べたかったというか。寂しがり屋のお姉さんがそれぞれ対抗してくるんですよ? 想像してみてください。萌えません?
 ほぼ、それだけのため。

・その他ちょろっと発言などがあったヒロインズ
 最終決戦でダナンの父に怒り攻撃した人達のこと。誰が言ったかは書いていないが上からリーシャ、ロザミア、ソーン、フラウ、ニーア、ハーゼ。後半がほぼ賢者。
 フラウは上記の通りソーンを並べたかった。本編でもヒロインの一人ですし。ただこの世界線だと本編のような関係にはならない。会ってすぐではなく会ってからしばらく(可能性としては年単位)経った後だと思われる。
 ニーアは出会ったら「私を愛して」と言ってくる。ダナンのこいつはヤバいセンサーに彼女が引っかかったのでグランに任せるわけにはいかないと思って自分から優しくしている。唯一ダナンが自分から相手に好かれに行った人。イスタルシアまで行くのに想定五年くらいかかったという世界線なので、それだけの時間があればかなりマシになっているはず。発言は相変わらず物騒。
 ハーゼ。本編より同類感はなくなってしまったが、お人好し過ぎる双子と比べればまだ素で接しても構わないと思える相手という第一印象。ただ鋭いせいで策謀を見破られることもあるのでライバルっぽい関係でもあった。しかしガルゲニア皇国を巡る一連の騒動(ナンダク本編ではなくまだ描かれていないゲーム内の感じ)で彼に想いを寄せる一因が出来たという。カッツェは最後の最後までぶち切れていたが、「私の恋路を邪魔するお兄様なんて大っ嫌い!」という言葉によって死にかけた後すっかり祝福するようになった。
 因みに。本編ではダナンが早めにハーゼとカッツェに出会ったという想定のためガルゲニア皇国はまだ叔父の手に渡る前だったが、おそらくこの世界線では既に叔父が皇国を支配していた。支配できているのでもう誘き寄せる餌も必要ないということでレーヴェは殺されている。

・あんまりまたは全く出てこなかったヒロインズ
 具体的に言うとオーキス、アポロ、ナルメア。このIF世界においてはダナンではなくグラン寄りの立ち位置なのであまり書くのもあれかなぁと思いほとんど出てこなかった。五年経とうがヒロインにはならない。IF世界とはいえNTR感が出たら申し訳ないので書かなかった。多分ゲーム内と同じようにしている。ナルメアに関してはダナンにお兄ちゃんぽさが出ているのでお世話の優先対象から外れてしまっているという感じ。一応アウギュステにいたところは本編と一緒。

・グランとビィ
 本編とは違ってダナンに対してイチモツ抱えていない。家族同然。グランは完全に兄みたいな感じで思っているので、【ベルセルク】でぶった切った時のダメージはかなり大きかった。ロゼッタさんがいなかったら完全に闇堕ちしてたねあれは。
 それでも競い合う関係だけは変わらない。敵対することが一切ないので共闘することが多い。兄兼戦友みたいな感じで思っているかな。
 ビィも大体同じ。かなり頼りにしている。

・ドランク
 初対面の時に思考が似ていると思ったそのまま、加入後は仲良くなっている。ここも本編と変わらない関係性にまでいくかなというところ。スツルムが刺す対象に加わるくらいには打ち解けると思う。

・グランとジータの父親
 作者がグラブルのメインストーリーを読んでいる中で、ある程度こうなるだろうなぁと予測をつけた感じで書いている。星の島イスタルシアで覚悟を見るために戦って、という流れになると勝手に予想している。
 五年も旅をして辿り着いた千人以上の団員達を相手に一歩も引かなかった文字通り規格外の化け物。ダナンと会ったのは短い期間だが三人共を自分の子供と思っている節がある。
 グランに似て雄大な空のように広い心を持つ人物。ただしダナンの父とは相容れなかった模様。当然ながら向こうに仲良くする気がなかったからであるため、本人は改心するならそれでいいと思っていた。

・ダナンの父親
 本編で語られていないのでここで多くは語るまい。グランとジータの父親と同等の規格外。ただしこのIF世界において触れてはいけない竜の逆鱗に触れてしまった結果、呆気なく殺された。
 彼がどういう人物なのかは本編で語られる……と思う。

○本編の伏線について
 色々と本編で書くかもしれないモノの伏線について散りばめてみましたが、実際にどうなるかは書いていかないとわかりません。
 まだ先を想定していない段階の話もありますしね。

※追記
 蒼穹叙事詩について。
 “蒼穹”の騎空団が辿った冒険の旅路をまとめた全五百冊の書物。団に加わらなかった者達が他空域での活躍を知るために活用された。永き旅の軌跡を描いた作品だが脚色一切なしのノンフィクションであると言われている。
 膨大な冊数と著者による流通の確保によって全空で最も売れた書物と言われている。売上額は他の書物の比ではないとか。

 更に著者は団員のイラストや持っていた武器のレプリカなどが雑多に入って、くじのようにランダムで排出されるホビーを開発。二千人以上いる彼の騎空団で推しがいた場合引き当てるまでルピを投入する者が後を絶えなかったという。

 一応前書きなどでも言っておきますが、IFルートでの話で出てきた情報などは本編の重大なネタバレには該当しないと作者は考えております。
 イスタルシアで父親と戦うとか、本編でもフラグ立ててますしね。まぁ決着はそこになるだろうと読者の方々にも思っていただけていると考えています。ただあくまでIFなので急に考えが変わって全く異なる結末を本編で迎えることもあるということは念頭に置いておいてください。

 これはあくまであり得なかった話、嘘の話ですので。


日時:2020年04月01日(水) 09:43

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