小話・1000字未満
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「なにしてるんだ?」
NPCの作成をいつまでも行っているギルドメンバーを不思議に思い、確認のために質問する。
「■■■に似た外見にできないかと思ってさ」
「なんで?」
「■■■って気に食わないから、似たNPC作って憂さ晴らそうかと思ってさ」
「ばか、アカウント停止されるぞ」
「何でだよ。拠点NPCは壊れないし、拠点の中なら問題ないだろ」
「肖像権の侵害とか心理的傷害とかいろいろあるんだって。この会話も映像も運営が記録してんだから、最悪証拠として使われるぞ」
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ゲームといえど、無法地帯ではないのだ。
やっていいこと、悪いことは当然にある。
そしてそこを超えれば制限がある。
度を超せば犯罪として扱われることもある。
それはリアルと同じだ。
むしろ、逐次情報として言動が保存されているゲーム内の方が、厳しい目が向けられていると言ってもいいだろう。
アバターも、現実に存在する人物から物語の登場人物に至るまで、不用意に似せれば問題になる。
実在の人物で今も生きている人間は当然だが、過去の人間でもその子孫や関係者が存命中であることは多い。
物語の登場人物でも、イメージを損なうと問題提起されることもある。
アカウントの停止などかわいいものだ。
運営からゲームの使用に際して、ゲーム内の行動は一定期間保存されると表明されている。
事がおおきくなれば、裁判となり表沙汰になる。
当然実名だ。
学校や仕事を辞めさせられる事態に発展することもあるし、多額の賠償金や前科がつくこともある。
だからこそ――
「こいつ、ギルドから追い出した方がいいんじゃないか」
知っていて許容すれば、共謀を疑われることもありえる。
「巻き添えはごめんだよな」
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ギルドから追放される話がありましたが、ギルドが問題なこともあれば、追い出されたプレイヤーに問題がある場合もあるのかな、と。
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考えたのはいいけれど、字数も1000文字いかないので、一時ここ。
前後を考えられたら、どこかで使うかもしれません。
ペロロンチーノがシャルティアの設定でも運営から隠すようなことを言っていたので、このゲームはとても厳しいのではと思ったので。
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日時:2020年04月23日(木) 18:03
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