完結感想文「花田山太郎」
流石にこのページだけを最初に見に来ている人がいないと信じて、投稿と同時に感想文書いております。
まあ、底辺物書きの割烹なんて誰も見ないでしょ。
ということで、これは単純に自己満足で書きなぐる完結感想文となります。一応最終話の部分でこれの存在を示したけれど、そもそもオリジナルが不人気なハーメルンでここまで来る人も、三十分おきに投稿されて連日更新ですらないこの作品を手に取る人がおるのだろうかという。
ハーメルンはTSとか、独自の流行を追いかけないと多分人目にはつかないと思う。それでもなろうよりかはマシだとは思うけどさ。
ネット小説だろうがなんだろうが、読まれる為には、文章が書ける以外の才能も必要なんだよなっていうね。
それこそ、投稿時間を他とズラしたり、広告をしないといけない。
まあ、文才があれば、長く続ければ続けるほど、人目にはつくから、長い目で見ていけば、文才だけあれば一応どうにかなるとは思うんだけどね。それも確実では無いよなっていう。
とまあ、クリエイター? 物書き? の愚痴もそこそこに、花田山太郎の感想文を書いていきますか。
元々、この作品は一切の構想も無く、ただ賞へ応募となろうへ投稿をしてみたいという感情だけで始まりました。
というのも、当時のTwitterとか見ていれば分かるんですが、これを書いている現在の私というのは、かなり酷い(主観)環境で生活をしているんですよね。
執筆以外にもあった趣味は一切やめて、執筆だけに専念する状態。それでも時間が取れない状況。
稀に一日二日空いている日もありますが、それでも不定期に最低半日は拘束されている状態です。寝て、起きて、洗い物したりご飯食べたりお風呂入ればもう寝なきゃいけない状態。
こんな生活が嫌で嫌で仕方がなくて、そこから逃げ出す為に、小説家にでもなって書籍化すれば逃げられるじゃーんという気持ちだけで書きました。
……そんな程度じゃ書籍化なんぞ無理だろうって話ですけどね。でもまあ、自殺する人間と近しい心理状態「これをすれば現状から逃げれるのではないか?」という安易な考えによって、この作品は生まれました。
そういう意味では、随分可哀想な作品だと思います。好きで書いた物語では無くて、ただ、逃げる為だけに生まれた、頭を痛めずに書き上げられた作品。中には空虚なそれこそ詰めればカスカスな意味の無い文章の羅列。一応作品としての形だけは保った駄文。
そんな風に考えていました。
けれど、書き始めてから毎日これをどうしようかなーって考えてはいたんですよね。それこそ、ちゃんと賞に応募するならば、小説としての形だけは作らないといけないですから。ギャグにするのか、シリアスにするのか。それこそ芯も無くフラフラと書かれています。
とりあえず適当に書き散らしてキャラクターを生み出して話を広げて情報をばらまいて、そして最後に上手く散らばった物を回収しようと書きました。そこには設定もプロットも何も無いのですから、自由に書けました。
亜人のいる洞窟のシーンからエルフ黒幕説辺りの文章は本当にどうしようかと考えて適当に拾い上げながら書いてます。起承転結の転の部分ですし、ここで作品が決定しますからね。
Sランク冒険者のおっさんとかは、亜人の洞窟シーンを書いた後に思いついて書いております。だけど、個人的には一番のどんでん返しというか、感動シーンな印象だったり。主役交代だなこれは。とか思ってました。
とまあ、何も無いまま書き始めた文章だからこそ、キャラクターの掘り下げも、出てきたキャラクターに特徴を持たせるのも全然出来てないんですよね。
それどころか、イズムパラフィリア世界線へ繋ぐ情報を一個だけチラッと見せる始末。これは本当にクソだと思います。でも、書き上げた端から投稿していたせいで書き直しも出来ない。即興小説の弊害です。リメイクできるならしたいシーンも多々ありますよ。水龍プールちゃんの設定上もっと世界が水に沈んでいるのが正しい設定なんですからね。
閑話休題。キャラクターで唯一設定があったのが、名前が一回だけ出た水龍プールちゃんです。でも多分出さないの。
とまあ色々と芯も無くフラフラ書き続けたこれですが、最後のシーンだけは、書き始めてから何回も考えていました。
そこは決めないと着地が出来ないですからね。それでも結構フラフラしましたが。
一応テーマがあるとするなら、チートへの皮肉でしょうかね。強いからこその孤独。弱いからこそ仲間がいて、誰かに頼れる。物語の動かしやすさも段違いだと思います。
魔王様擬人化シーンとか、上手く機械文明の遺産やら遺跡を物語に絡める為に出来た惨劇ですからね。何通りかあるストーリーでは、主人公が機械文明を復活させて、世界を滅ぼそうと思ったけれど、おっさんやら街の人が優しいからやめにするという世界線もありました。
基本的に人の心に触れておっさんがこの世界で生きていくってことにするはずでしたが、そこに至るまでの道筋は、本当に複数ありました。
コンちゃん最強ルートとか、機械文明無双ルートとか、幼女エルフとの逃亡生活ルートとか、おっさん奴隷ルート、奴隷を買いに隣国へルートとか。
最終的にほとんどの人が平和的に終われるトゥルーエンドに至りました。フーリーさんは強く生きているから問題無し。必要な犠牲やったんや……。
話は変わりますが、小説の書き始めはプロットも設定もなかったんで本当に何も出来ませんでした。マジで何も思いついていないですからね。そりゃ書けませんっていう。
なので、最序盤は他の作品のシーンを思いっきりパクっていたりします。本当にクソだと思います。今ここで、お借りした作品にはお詫び申し上げたいと思います。田中のアトリエ、ぶんころり様。箪笥の隙間のアムネシア、雨様。本当に申し訳ございませんでした。
一応似すぎないように工夫はしましたが、参考文にしたのは間違いないです。特に田中のアトリエでは、本文の書き方から主人公まで、似ていると言われればその通りとしか言えないものになっています。劣化作品です。
せめてものというか当たり前として、序盤以外は完全オリジナル(特にこれを参考にしたということは無いという意味での)でやっています。
主人公は一応キャラ付けの一環として、ネットやら何やらの作品に影響を受けるオタクみたいな人間のつもりで書いております。背中に箱を背負ってミイラぶち込んで自分の事を炭治郎とか言っている花田のおっさんを私は汚い炭治郎と呼んでいました。
幼女エルフことミト様は、ツンデレにするか優しい女の子にするかで悩みましたが、最終的に堕落した駄目エルフになりました。ぶくぶくに太って幸せになって欲しいです。
トールさんは、実は一番の出世だと思います。一応のメインヒロインだったはずの幼女エルフや、汚い炭治郎と化したおっさんが出た時点でヒロイン予定が入ったコンちゃんを抜いて、本作でメインヒロインを全うしましたからね。感情を加味するとヒロインでは無いと思いますが。ちなみに、続編を書くとするのならば、彼女は隣国のお姫様であるという設定までは、完結段階で作り上げております。これが生まれた時点では何の設定もプロットも無いけれど、書いてりゃキャラ設定くらいは生まれるんじゃ。
コンちゃんは本作品を書いている間はヒロインになり得てもメインヒロインは名乗れないと思っていたキャラクターです。どう足掻いても、登場から復活までが長く、起承転結の転辺りでしか登場させられなかったからですね。ついでに言うと、彼女自身に私が想定していたものは、復活直後に装置が起動して内側からバンバン叩いて爆発するシーンのみです。ギャグキャラとしてしか決まってません。今も彼女を持て余しています。
魔王様は、最後の最後に生まれた存在です。擬人化銃登場までどんな最終決戦を書くか決まってませんでした。Sランク冒険者の噛ませとして登場させたものの、主人公の見せ場全部奪って勝利するおっさんは流石に酷いと思って、あえなく擬人化することになりました。
私の好みでいえば、擬人化させない方が好きです。亜人トカゲさんのイタちゃん辺り性癖でした。
一応書くまではイタちゃんがヒロイン予定でもあったんですけどね。擬人化はしない方向で。主人公が嫌がるタイプのヒロインとして。だけど、大事なシーンは持っていく美味しいやつ。
結局無くなりましたがね。だってなろうじゃ需要無さそうなんだもん。
他は、よろず屋さんの店員さんでしょうかね。あの人ヒロイン予定もありました。だからこそ結構強いキャラしているんです。Sランク冒険者のおっさんよりも扱いはいいはずです。
とまあ、色々考えていました。これいいんじゃね? とは思っても、そこまで書けなかったり、書いている時に、やっぱりこうしようって思い直して急遽変更したり。さんざんな書き方しました。
どうにか完結+十万文字達成で賞に応募も出来たんですが、ぶっちゃけこれよりも面白い作品は多数あって、これは見向きもされないんだろうなぁと思っております。
結局残ったのは、作品と、書いた経験だけです。それこそが、何よりも重要なんですけどね。
物書きに多いのが、完結まで書けない人なんですよね。どんな文章でも完結まで漕ぎ着ける作品は本当に少ないです。
私も、これまで一度も完結まで書いた作品は無かったのです。これからは、この作品が私の経験となり励みになり、自信になります。
おおよそ半月で十万文字を書けるという事実と、完結まで書き上げたことの経験は、得がたいものですから。
これを自信にして、私はこれからも執筆活動を続けたいと思います。本作品を書いていて、自分でも足りないと思えた部分は幾つも見つかりました。今後は、それを埋める技術を磨いていこうと思います。
私のこの辛い現在の環境も、一応7月半ばにはどうにかなるという可能性も手に入れたので、これからはゆっくりのびのびと書いていきたいです。私に足りないのはインプットだと理解したので、出来れば本をもっと読んでいきたいものです。そして、実力を付けるために書く。
まあ、それは今後の話です。当面はイズムパラフィリアを書くと思いますし、他の作品を書くにしても、今回みたいな無茶はしないと思います。
長くなりましたが、これにて花田山太郎のおっさんの物語は終了です。続編を書けと言われれば、今のところ筋書きくらいなら思いついていますが、多分書きません。
それでも物語は続くでしょう。奴隷を買いに隣国へ行ったり、同時にトールさんが姫だと知って、彼女を貰いに行く物語があったり、幼女エルフの為に冒険者になってダンジョンに入ったりしていくでしょう。
ですが、花田のおっさんは、決してチートを手に入れることは無いです。機械文明無双は幼女エルフの仕事ですからね。これからも、自身の無力に時折やるせなさを感じながらも、仲間と一緒に生きていくと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。それほどまでに花田山太郎の物語を好きになっていただけたのなら、大変ありがたいです。
ネタバレがありますので、最初からこれを見に来たという奇特な方はご注意を。あ、もう遅い?
それでは、ありがとうございました。雨天蛍の次回作をお待ちくださいませ。
日時:2020年04月25日(土) 20:31
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