トクサン

モンスター娘の物語群

　見て！　近場の村の好青年に一目惚れした怪物娘が異種族の壁から想いを告げる事も出来ず、今日も陰から青年を見守り続ける事しか出来ない自分の不甲斐なさに涙を流しているよ！　可愛いね。

　好青年はその美貌から貴族の女傑に見初められ、強引に身請けされてしまいました。それに激怒した怪物娘が青年を奪取すべく護送車を破壊し自分の巣穴にお持ち帰りしました。今日も青年に自らご飯を口移しで食べさせ、おはようからお休みまでずっとにこにこと見守っています。
　私の性癖のせいです。あーあ。

・各怪物√

　竜種　
　プライドが高いから基本的に傲慢・ツンデレを地で行く。「別に貴様を助けようと思った訳ではない、ただ目についただけだ、勘違いするな」とか言って宝物庫に青年を後生大事に仕舞っておく。でも裏では結構青年の為に尽くしちゃう、巣に近付く輩は問答無用でぶっころ、特に身請けした貴族の領地は焼野原。気付けば宝物庫の道具をフルに使って青年の寿命とか伸ばしちゃう。多分百年位したら「ふん、どうやら吾の隣に並び立つ程度の壁は超えたらしい、良かろう、共に立つ許可をやる」とか言って夫認定しちゃう。青年は知らず知らずの内に竜種の仲間入り、多分本人何も分かってない。圧倒的めでたし。

　軟体種
　つまりスライム、ほんわか、のんびり、可愛い。良く主人公の足元の水たまりとかに化けて、踏まれると「きゃっ、彼に触っちゃった……！」とかやっていた。巣にお持ち帰りした後は青年の手足に絡みついて離れない。寧ろ自分の中に取り込んで一生守ってあげるべきではと考えている。でもそれをやると青年は溺死する、顔だけ出す？　キスが出来ないだろういい加減にしろ！　青年の衣服は自分です、寝床も自分です、椅子も自分です、身に纏うのは自分で良い、彼の体温を感じるのは自分で良い。行きつくとこまで行くと彼本人に歩く事さえさせなくなる（地面に触れる、彼の体温が地面に伝わる、彼の体温が自分以外の【何か】に奪われている）これは重い、たまげたなぁ。でも圧倒的めでたし。めでたくない？　私はめでたいと思います（鋼の意志）

　鳥種
　ハーピー、鳥頭、三歩歩くと色々忘れるらしい。でも彼の事は忘れない、不思議だなァ、何でだろうなァ、でもまぁ良いか、そんな思考で生きている。良く村の上を飛んだり樹の上から青年を見守っていた。そんでもって巣にお持ち帰りした後は雛鳥よろしく自分の羽で覆ってずっと温めている。巣の場所は樹齢何千年の世界樹みたいな所、標高どの位だろう、多分富士山位あるんじゃない？　堕ちたら死ぬ、つまり逃げられない、完璧な布陣だ、これにはハーピーもにっこり。餌も道具も何もかも彼女頼り、ハーピーが居ないと自分は死んでしまうという事に気付くのに時間は掛からない。これは堕ちる（恋に）。圧倒的めでたし。

　蛇種
　ラミア可愛いよね、可愛い、可愛くない？　可愛いですねぇ！（自己完結）　冬には冬眠しなければならないので、彼の事を観察できるのは春・夏・秋の間だけ。草葉の陰からじっと彼を縦長瞳孔の瞳で見守ってきた。蛇の様にねちっこいというが正に彼女はソレ、何が何でも諦めない、想いは告げられずとも自分以上に彼を愛している存在はいないと確信している。だから恋人が出来ても絶対に認めない、ヤンデレというよりメンヘラ、好きだからね、仕方ないね。因みにずっと見守っていたので彼が貴族に身請けされる前に攫って巣に引っ込んだ。
彼を尾でくるんでずっと一緒、人間の肌は暖かくヌクモリティが凄い。基本的に戦いを好まず、自分のテリトリーに追手が迫って来る事を感じ取ると別の場所に移る。冬の間は冬眠するが、その間は自分の脱皮に彼を守らせる。中身はないけれど外皮だけでも十二分に強い、でも春に起きるとその外皮に彼を盗られそうになったりする。最大の敵は自分、はっきりわかんだね。圧倒的めでたし。

　鬼種
　オーガ、でかぁぁい！　説明不要！　鬼と言えば怪力・高身長・酒ッ！　鬼は豪快に見えるが、だからと言って好きな人までに自分の都合を押し付けようとは考えない。昔の女性は大和撫子と言われた、つまり鬼も大和撫子。寿命も違うし、こんな怪力では彼を抱きしめる事さえ出来ない。だから彼にはもっと相応しい人が居る。夜な夜な彼を肴に酒を飲む、出来れば良い人と巡り会ってくれ。私はずっとそれを見守っているよ。子どもが生まれれば、その子を見守って生きよう。鬼は一途で可愛い、はっきり分かんだね。
　しかしそれも身請けされるまで、彼が自分の意志とは関係なしに売買されそうになり大激怒、「殴殺だ、一人残らずなァ！」の心意気でぼっこのぼこにする。強い。巣に青年を連れ帰った後はおっかなびっくり接する。怪力だし、触れたら壊れそうだし、どうしよう、おろおろ、偶に猪とか狩って料理してくれる。最初の一年位は気まずいが、二年目からは結構はっちゃけて親友みたいな間柄になる。最終的にはふとした瞬間に女性らしさを感じて青年の方から想いを告げそう（希望的観測）女友達（親友）から恋人へ、素敵やん？　人外結婚譚はラブコメだった？　圧倒的めでたし。

　吸血種
　人間？　ごはんですが何か、を地で行く竜とは別な意味で傲慢・ドS・のんツンデレな存在。人間は家畜です、豚に恋する人間なんていないでしょう？　それと一緒、飼ってあげるだけ感謝しなさい。これはツンドラ、因みにその豚に恋した吸血鬼が居るらしいっすよ。
　良く蝙蝠になって青年の周りを飛んで観察していた。ふぅん、見所がありそうな人間じゃない？　飼ってあげてもいいかしら。そんな具合。因みにそんな観察を続けている内にラブにフォーリンしたらしい。ちょろい。
　流石に自分でも吃驚で、「私が人間に？　嘘、あり得ないわ……！」と自己否定。しかし彼を見る度に心臓はどっきどっき、白い肌は真っ赤っか、これは惚れている、間違いない。一年位頭を悩ませた結果【なら吸血して眷属にすれば良い、元人間だけれど眷属にすれば人間じゃなくなる、つまりこれは正常な愛である】という結論に行きつく。人間やめようぜ！　お前今日から吸血鬼な！　という訳でピーチ姫され拠点に監禁された青年はめでたく人外の仲間入り。多分怪物娘の中では比較的人間に近い生活が送れる。昼夜は逆転するけれどね！　圧倒的めでたし。

　蜘蛛種
　蜘蛛は嫌いです、何か怖い、でも上半身が人間だったら全然アリです、不思議だね。小さな蜘蛛を村に放ち、その小蜘蛛経由で彼の行動を見守っていた。彼の事は好きだけれど、自分は下半身が蜘蛛の怪物、そんな姿を見られ、恐れられる事を彼女は何よりも恐れていた。しかし、彼が身請けされるという事でそんな事も言っていられなくなる。彼を拉致して巣にお持ち帰りし、糸でぐるぐる巻きにして繭にした。自分の姿を見られたら怖がられ、逃げ出してしまう。それくらないなら、こうやって目を覆い隠し、優しい闇で包んであげた方が良い。そんなこんなで一年程彼を拘束し続けるものの、鋼の精神を持つ青年に毎日語り掛けられ、徐々に絆され「彼ならこの姿を受け入れてくれるかもしれない」と希望を抱く。ここでルート分岐が発生し、【青年は彼女の姿に怯え逃げ出す】、『青年は彼女の姿を受け入れ微笑む』の選択肢が存在する。受け入れると怪物娘とらぶらぶちゅっちゅな世界で圧倒的めでたし。逃げ出すと蜘蛛特有の糸トラップに絡まって捉えられ首元を噛まれて精神毒注入、少し悲しそうな怪物娘と一緒にらりった青年は怪物娘が美しい娘にしか見えなくなりどちらにせよ圧倒的めでたし。

　人間種

　人が怪物に負けると誰が決めた。

　古今東西怪物が人間に勝るのは神話より続く絶対の真理。しかしその終わりは必ず人に討たれる宿命。怪物に勝る人間種、民草、是を『英雄』、または【勇者】と呼んだ。
　人間の中でも特に突出した才能・力を持つ存在。大抵の英雄というのはどこぞの村の一市民であったりするものだが、彼女も例に漏れず。小さな村で隣に幼馴染と共にごく普通の日常を謳歌するだけの凡人であった。しかし、そんな彼女の幼馴染である青年はある日、その美貌に目をつけられ首都に住む貴族に身請けされてしまう。ただの村娘にお偉い様である貴族に逆らうだけの力がある筈もなく――彼女は涙を流し、己の無力を嘆いた。
そんな彼女の耳に急報が届いた。何と彼を護送していた馬車が怪物の襲撃に遭い、彼が攫われてしまったという。それを聞いた時、彼女の中で何かが弾けた。最早、迷っているだけの時間すら惜しい。
　嘗て地方の街で警邏を行っていた父、引退を期に手にする事も無くなった鋼の剣を手に娘は駆け出す。行先は怪物の向かったという、遥か遠く。

　今、勇者が往く。

　設定・骨組み
　竜の章、軟体の章、鳥の章、蛇の章、鬼の章、吸血鬼の章、蛇の章、人の章――の順で連なる物語群。最終的には　「人の章」で勇者が来襲し、主人公を連れ出した人外娘と殺し合いに発展する。各ルートに「人外エンド」、「死亡エンド」、「勇者エンド」が存在する。
　各ルートで発生する選択肢で人外に高感度の高い選択肢を選び続けると、「人外エンド」即ち人外娘と結ばれるルートになる。この場合勇者は撃退されるか、主人公が人外を愛している事を理解し身を引く。ルートによっては主人公そのものが人間をやめている。
　どっちつかずな選択肢（つまり、人外に好意的な選択肢、及び恐れる、拒否するという否定的な選択肢を混合して選んでいる場合）、「死亡エンド」に発展する。
　これは人外娘の事を憎からず想っており、しかし幼馴染である勇者も捨てられないというどっちつかずな態度から、殺し合いに発展した両者を止める為に身を擲ち死亡するエンド。その後両者は死亡した主人公を目撃し、茫然とし、激昂、我を忘れ壮絶な殺し合いに身を投じる。
　一貫して怪物を拒否する選択肢を選び続けると「勇者エンド」に発展する。これは至極単純な物語で、要するに攫われた御姫様（男）を悪い怪物から取り戻す英雄譚である。人外娘は勇者に殺害され、二人は想いを打ち明け圧倒的めでたし。
　尚、隠し√で「協和エンド」が存在する。

　あぁ～！　性癖の捻じ曲がる音ォ～！　だが私は一向に構わん！（烈海王）
　こんなゲームを作ってみたいと思ったけれど私にはイラストを描く腕もプログラミングの技術もないので想像するだけで手一杯です。モンスター娘とヤンデレが重なって最強に見える。
　今からでもイラストを描く練習を始めるべきだろうか……。
　皆さんモンスター娘だとどんな種族が好きですか？　私はこの中だと全部です（満面の笑み）　　

日時：2020年06月23日(火) 00:15

＜＜同人活動に限りなく近い何か　追記：限定小説について

▼コメントを書く

モンスター娘の物語群

返信コメント

怠惰ですけど頑張るマン

LANVAIRU

belrioz

オルフェイス

Liar

ましゅめろ

トクサン

キャスバル

トクサン

YRH893号BDS型

夜霧

駄天使@純愛主義者

白乃雪

上連ヤグネ

宿身代の悪魔

ラグナス

魔王はなみず

ケナン

猫嵐

キャスバル

添加物20%

メニュー

新着活動報告

返信
現在：0文字 10～1000文字