ほのぼの杯投稿作品『越谷卓となかよくなった』のあとがき的なもの

ほのぼの杯、終了しましたね。どれも面白い作品ばかりでした。

元々シリアスよりはコメディー派だったので、純粋に日常を謳歌している作品を読むとグッと来ます。

が、拙作は『ほのぼの』というより『しんみり』になってしまったので、そこは反省すべき点かと・・・・・・

自分の話はこれぐらいで、作品について、裏話的なものを書き連ねようと思います。




・主人公の名前

特に深い意味はありません。響きが良くて、中性的な名前にしよう!というのはありました。あと、れんげや夏海があだ名を考えやすいもの。

『佳月』と書いて『かづき』、通称づっきー。月が綺麗な夜に生まれたんでしょうね。


・主人公の家庭環境

家族仲はそんなに悪くないのですが、両親は引っ越しに付き合わせている息子に負い目があります。

父親の仕事は、“名目上は”商社の管理職。なかなかアングラな事情があります。母親は父親と同じ会社で働いているらしいです。


・分校生徒から佳月への印象

基本、『兄ちゃんと仲良くしてくれる人』。

づっきーは裁縫が得意なので、もう少し村に長くいられたら、こまぐるみの件で一悶着あったかもしれません。

全然関係ない話ですが、越谷兄妹は異性に、宮内姉妹は同性にモテそうな感じあります。


・卓から佳月への印象

作中では特に語られていませんでしたが、初対面で話しかけてきた時点で好感度MAX。涼しい顔してましたけど、内心えらい大騒ぎだったんじゃないかと。

能弁で人付き合いが良いところは卓と正反対なので、そういうところに憧れとか抱いていました。

ちなみに進学先が同じだったのは全くの偶然・・・・・・とも言えないかもしれない。柱の人物紹介を見る限り、卓は単にハイスペックというより、第六感が異常なのでは・・・・・・?と考えています。

原作最終回では電車通学の兄ちゃんが、本作では一人暮らしなのは、そういうIFってことで。


・越谷卓について

兄ちゃんを題材になんか書こう!という構想自体は大分前からありました。

『分校に男子生徒がもうひとり増えて・・・・・・』みたいな二次創作は結構見かけるのですが、ヒロイン系が多かったので、“唯一の同性である兄ちゃんとの関係”にフィーチャーしたものを書いてみたいなぁ・・・・・・と思ってたのです。

しばしば『女の子多めの日常系での、男子キャラの理想』として語られる兄ちゃんですが、アレはアレで寂しいんじゃないかな・・・・・・と感じます。

のんのんびよりは、性別関係なくみんなが仲良しですが、やはり『性別』という越えられない壁はあり、兄ちゃんは常に他の子と距離を取っています。
それは誰が悪いとかではなく、思春期の異性と一緒に過ごす上で適切な距離感なのですが、それでも“いつも1人で離れたところから見ている”というのは寂しいのではないでしょうか。

しかもあの村は兄ちゃんと同世代の男子がいなさそうなので、幼い頃からずっと同性の友達がいなかったんじゃないか。
可愛い女の子に囲まれる生活は、外から見ればハーレム状態だけど、兄ちゃんからすれば彼女たちは本当に妹みたいなもので、友達や友達以上になれるものではなかったんじゃないか。

・・・・・・などと考察してみたり。

個人的に、のんのんびよりの肝は兄ちゃんの存在だと考えています。

ただ女の子がのんびり楽しく過ごしているだけのお話だったら、ここまで人気は出なかったでしょう。

作中では、兄ちゃんは一言も喋らず、だからこそ異様に存在感があり、妙にハイスペックで、雑な扱いをされることはありますが、ハブられることはありません。
兄ちゃんの扱いは『シュールで優しい』もので、のんのんびよりそのものの魅力を体現しているのではないでしょうか。

だから、自分はずっと兄ちゃん推しです。日本に越谷卓の夢女子が100人いると信じています。

兄ちゃんって母親似ですよね。妹があんだけ可愛いんだから、笑ったら絶対可愛い。

そんなことを考えつつ、拙作を書き上げました。

この作品が、のんのんびより、引いては越谷卓メイン二次の増加に少しでも貢献できることを願って。




長文失礼しました。


日時:2021年04月04日(日) 07:52

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