エヴァシリーズの魔女の自我、及びこの世界の魔女の設定について

感想欄にて聞かれたのですが、おそらく今後(多分「VS17の魔女タブリス」にて)説明すると思うので
ネタバレ防止の為にこちらに分けることにします
えぇ、作者のいつもの設定語りたい病が再発した結果です


それでは設定のお話を…
そもそも、魔女とはなんぞやというお話からですね
皆さんご存知の通り、魔女は魔法少女の成れの果てです
原作では魔女には魔法少女時代の人格が存在しないかのような描写がなされていなすね。(ゼッケンドルフが容赦なくまどかを攻撃してたりとか)
しかし、コレに抗った存在が一人います。
そう、我らが呉キリカさんです!!
彼女はおりこ☆マギカの無印及び新約の最終決戦で魔女化するのですが、決して織莉子を攻撃しないどころか連携を取ってほむマミ杏ゆまを追い詰めていきます。
まぁコレは願いが関係してたりもするのですが、
魔女化した際に元の人格が消滅して、別の存在になってしまうのだとしたら
この状況はいささか説明が難しくなってしまいます。
つまり、魔女化しても存在は元の魔法少女と同一のハズ……

また、他の外伝作品にも魔女関連の人いますよね?
そう、天乃鈴音さんです!!
彼女の固有魔法は「倒した魔女の魔法のコピー」ですが、正確には「倒した魔女の元の魔法少女の固有魔法のコピー」です。
コレは鈴音ちゃんが椿さんと一緒だった頃のシーンで「今度の力はなんだろ?」と言っていたり、
(つまり魔女が行ってきた攻撃のコピーでは無い)
華々莉が魔女化した際には一切幻惑魔法を使っていなかったのに、華々莉の魔女からコピーした魔法は幻惑だった事から確定的に明らか。
つまりこれらの状況から
少なくとも「魔女の中の魔法少女の固有魔法の情報」は死んでいない事がわかります。



この2つの事例からウチの小説ではこのような解釈に到達しました。

それは
「魔女が魔女として穢れを振りまいて暴れまわっている状態は魂にフィルターがかかっていて、行動や思考回路が強引に変えられているだけで、元の人格やら記憶はそのまま」
というものです。

魔女化してもあとづけフィルターのせいで暴れまわっているだけ。
魔女の「性質」ってのもこのフィルターが生成された時の(つまり魔女化した時の)感情に引っ張られた結果でしかない、という解釈ですね。
イメージとしては初代デジモンの黒い歯車みたいな感じかな?(マズイ……一気に魔女化の絶望感が薄れてきた)
まぁ本来なら元に戻す手段が無い以上、あっちとこっちとでは事の重さが違いますし……


図に起こすとこんな感じ


魔法少女の魂
↓(思考・感情)↑(情報の処理・判断)
ソウルジェム
↓(命令)↑(五感等によって得られる情報)
魔法少女の体



このループだったものが



魔法少女の魂
↓(思考・感情)↑(歪められた情報の処理・判断)
魔女フィルター(仮称)←NEW!!
↓(思考や命令が一方的に歪められる)↑(フィルターによって情報が歪められる)
グリーフシード
↓(歪められた命令)↑(五感等によって得られる情報)
魔女の体




こうなるわけです(うん。余計にわかりづらくなったね)



つまり、まどマギほんへでゼッケンドルフになったさやかに必死にまどかが声をかけ続けるも届かないシーン
あれは魔女フィルター(仮称)に阻まれて届いていないだけでゼッケンドルフはさやか自身だったというわけです。
全く別の存在になったわけではないのです。
また、ゼッケンドルフ討伐後のグリーフシード内にはさやかの魂が残っているということになります。
つまり、あの状態からでもこの魔女フィルター(仮称)をどうにかできればさやかちゃん大復活もありえるわけですね!!
まぁ、自分のしていた事でまた自分を攻めてすぐに魔女化しそうではあるけども……
(ちなみにその場合、杏子の魂が入ってるソウルジェムは自爆で粉々に壊れてしまっているので杏子の死は無駄死にになります。)





そして、エヴァシリーズの魔女達ですが、彼女達にも当然のごとくこの魔女フィルター(仮称)はあります。
特に、まだ第1の魔女アダムの住処に殴り込みに行ってグランドクエスト「使徒襲来」が発生する前はこの魔女フィルター(仮称)は正常に作動していました。
つまり第6の魔女ガギエルはこの魔女フィルターがある時代に優木沙々に遭遇して
洗脳されて仲間になったわけですね

ところが、この魔女フィルターはグランドクエスト「使徒襲来」が発生すると稼働しなくなります。
おかしいね〜なんでだろ〜ね〜

ところで第17の魔女の固有魔法をもう一度よく見てみよう
「 自 由 意 志 」

えぇ…ハイ
つまりはそういう事です。


日時:2021年05月21日(金) 20:14

6月になったけども >>

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返信コメント

凡庸

はええ…凄い考察
エヴァ的な感じですと、魔女化による行動の変化は暴走中の初号機=ユイさんを連想しましたねぇ

魔女化ギミックを他作品で例えますと、石川賢版の魔界転生も近いのかなと個人的に思ったりします

自分の人生に深い後悔を残した武人が、予め術を施した心から愛する女性と死ぬ間際に交合し、受胎した女性から復活する魔界転生という技術ですが、石川版ですと術を施された女性は胎内が不定形の魔物が無数に蠢く魔界と化し、その中で魔物を取り込みつつ形が整うと女性を引き裂いて復活すると、まぁなんともゴアで邪悪な技術(作中だと忍法扱い。こんな忍法があるか)であります

当然復活した奴もまともではなく、人格は邪悪になり技能及び身体能力は生前を遥かに上回り、挙げ句切られると体内から魔物が蠢き飛び出したりと(まどマギ的に言えば呪いがグチャグチャしたクリーチャーになった感じです)、もう怪物です
この復活ですが、魔法少女の願い=魔界転生における生前の後悔、その果ての異形化しての第二の生と似た部分を感じますな
女性が悪夢を生むための道具扱いなのもインキュベーター的な邪悪さを感じます
長文失礼いたしました


日時:2021年05月22日(土) 12:32



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