活動報告:02:『流動源力』禁書目録篇:下と上条当麻の記憶について


『とある科学の流動源力-ギアホイール-』をお読みいただきありがとうございます。
『禁書目録篇:下』についての解説と上条当麻くんの記憶の謎について書き連ねさせていただきますので、『禁書目録篇:下』のネタバレを多分に含みますのでご了承下さい。

まずは『竜王の殺息』を上条当麻が幻想殺しで打ち消した際に生まれた羽根についての解説です。

あれは作中でも触れられている通り、上条が幻想殺しにて打ち消しきれなかった物質であり『竜王の殺息』の本質とも言えるべき膨大な破壊力を含んでいます。
そして羽根は幻想殺しによって極めて不安定で曖昧な状態となっており、逆に物質として存在していられる方がおかしい状態で、それなのに膨大な破壊力を秘めています。

真守はとっさに察する事ができませんでしたが、不安定で曖昧な状態になっている羽根が真守の源流エネルギーで焼き尽くされると、存在そのものが抹消されて、その羽根が存在していたという事実に揺らぎが生じ空間が歪み、空間を構成している三次元が引き裂かれます。

三次元が引き裂かれて何が起こるかと言うと、カーテナ=オリジナルの全次元切断術式の副次的な効果、つまり裂かれた空間の『断面』より生じる残骸物質が出現します。

真守は三次元が引き裂かれて残骸物質が出現する事は分かりませんでしたが、羽根を源流エネルギーで焼き尽くすと何かが起こると感じて、直感で注意をしました。







……というのが作者が組み立てた設定ですが、メタ的な話をしますと上条の記憶を失くすために組んだ設定です。
言い訳のようになってしまいますが、上条が一巻まで持っていた記憶の謎が深すぎるんです。


一巻で上条は初対面のインデックスに幻想殺しが『原爆級の火炎の塊だろうが神の奇蹟だろうと打ち消せる』と説明していました。

なぜ魔術の事を微塵も知らなかったのにそんな事が上条に分かるのか。

そもそも原爆級の火炎の塊なんて受けた事ないはずで、仮にそんな事が起こっていたらロシア篇のように世の中大混乱です。
そこからしておかしいのに神の奇蹟を上条が打ち消すなんて大事件を起こしていれば、魔術世界が気づかないはずがないからもっとおかしい。

そもそも幻想殺しは異能の力を打ち消すものであくまで受動的な力です。
普通にしていればその右手に意味なんてないのに、どうして自分の右手が生まれた時から備わっている天然素材だと知っているのか。

それに神の奇蹟を打ち消せる事は知っているのに、神の加護を打ち消して自分が不幸になっている事をインデックスに教えてもらうまで知らないというのもおかしい。

上条が一巻だけ持っている記憶。
その一巻で失われてしまった記憶の内容がそれ以降描写がないので見当がつかない。

それに原作では、上条が記憶を失くしていなければならないと話の展開がおかしくなるところと幻想殺しの使い方が分からないといけない場面があります。

ロシア篇は記憶喪失を乗り越える上条の話なので記憶喪失でないとおかしくなるのはもちろんですが、左方のテッラとの戦闘の際もそれは顕著です。

左方のテッラは幻想殺しについて知っている様子であり、上条が幻想殺しの使い方を知っていれば今の攻撃はどうにかできたはず、と言いました。

左方のテッラが言う事が正しければ、一四巻までの間にも幻想殺しを正しく使えば切り抜けられた状況はあったかもしれません。

もしかしたら錬金術師との戦いであそこまで追い詰められなかったかもしれない。
もしかしたら神の力と対等に戦う事ができたかもしれない。
もしかしたらオルソラ=アクィナスを助ける時に遠隔から縮地巡礼を右手で打ち消せたかもしれない。
もしかしたら大覇星祭で御坂美琴の絶対能力者進化も削板軍覇に飛ばされる形で美琴に触れた時点で、対処できたかもしれない。

……と、あらゆるところで記憶があることにより物語が変わっていってしまい、作者が未熟な事によって舵取りができなくなるので、都合的な意味を多分に含んで上条には原作通りに記憶を失ってもらいました。

それと真守は超能力者で万能ではないという事も描写したくて上条は記憶喪失になりました。
真守も人間なので叶えられる願いと、その手からこぼれ落ちていくものがあってそれがたまたま上条だった。

後、真守だけは上条当麻の記憶喪失について知って欲しかった。
二人の間に特別な関係性を構築したかったので、こういう結果に落ち着きました。



ここまで『禁書目録篇:下』についての解説と上条当麻くんの記憶の謎について言及させていただきました。

活動報告にまで来てくださり、ここまでお読みくださって誠にありがとうございます。
皆さまのご厚意のおかげで一か月も満たない内にUAが一万を突破し、ルーキーの日間ランキングに何日間も連続でランキング入りする事ができています。

これらは全て多くの方々が『流動源力』に目を留めて下さったおかげですので、この場を借りて謝辞を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。

今後とも『流動源力』の連載を続けさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

追記。
『禁書目録篇:下』までで気になる事がありましたら、ネタバレにならない範囲でお答えさせていただきますので、こちらの活動報告にて質問をしていただければ幸いです。
また、上条の記憶に関する考察がありましたらこちらで返信をお願いします。


日時:2021年08月28日(土) 07:30

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