Les Amants d'un Jour / 2016年12月、フランスにて

先ほどエピローグを投稿しました。

読んでくださった方々、ありがとうございました。
これから読もうかなと思ってくださってる方々、よろしくお願いします。
そして感想や評価をくださった方々、励みになりました、ありがとうございました。
1話目を投稿したのが9月9日なので、1カ月半くらいでしょうか。とても楽しかったです。

『月姫R』がちょっと面白すぎて、3ルートすべてプレイし終わった瞬間に「アルクルートは譲れないがシエルルートはノーマルにもエクストラにも残しておいてやったぜ、"余地"をな!」というナスゴッドの声を勝手に受信したので久しぶりにSS書きたいぜと思い、でもいまどき個人サイトでもないしなー、SSを載せてもらえる場所とかあるんだろうか、みたいなところからさまよい、「ハーメルン」という素敵なこの場所を見つけ、よっしゃ書くぜと書きはじめましたのでした。
最初のプロットでは10万文字くらいで終わるはずだったので一か月かからないかなーと思っていたのですが、書いているうちにあまりにも楽しすぎて、あれもこれも書きたくなって長くなってしまいました。結局17万文字くらい? 長い。なお更新が途中で滞ったのはメルブラが発売されたからです。意志が弱い。
本当に最後まで読んでくださった方には深く深くお礼を申し上げます。

いろいろ適当にでっち上げたせいで「月の裏側」が出たら設定的に完全に賞味期限切れになりそうですけど、もともとSSなんてそんなもん、楽しかったからOK、と割り切って。
自分なりには気を使っていたつもりなのですが誤字脱字とかルビ抜けも結構ありそうなので、一度だけ見直して手直ししたいなと思ってます。

あとは本編のあとがきとか言い訳とか『月姫R』の話とかオタク語りします。めっちゃします。SNSアカウントとか持ってないので溜まってたんです。ネタバレします。オタクの独り言です。あれ、でもここってそういう風に使っちゃダメ……?

■タイトル・各章タイトル
せっかくだから全部フランス語にしよう、というところから。形から入るタイプ。
作品タイトルの「Les Amants d'un Jour」は作中でも言及があるように、エディット・ピアフの「いつかのふたり」から。この曲そのものはものすごく暗い歌詞なので、あまりSSの内容とは関係ありません。「いつかのふたり」を過去ではなく未来だと解釈してみたり「カフェ」ってキーワードに甘えてみたりしました。

日ごとのタイトルは有名フランス文学から取ってます。上から順番にボリス・ヴィアン、セリーヌ、アンドレ・ジッド、スタンダール、サン=テグジュペリ、エクトール・マロ。各話、なんとなく内容と関連しているようなタイトルではあります、たぶん。小説としては『赤と黒』がいちばん好き。

■ノエルとかウィラとか
「ノエル先生からのシエル先輩へのクソデカ感情、マジでなにごと!?」というところをやりたくて書きはじめたのですが、中ボスにアルクを設定してしまったので本題に入るのがずいぶん遅れてしまった。
いやしかし、「ノエル先生からのシエル先輩へのクソデカ感情、マジでなにごと!?」とはいまも思ってます。ナスゴッドのああいうところ、好き。
先輩もノエルもなんとか救われた風になってほしいなーと思ってたのであんな感じのプロットで、成立させるためにノエルの友人キャラが必要で、設定的に阿良句博士に似せようと思ってたのでウィラの口調は阿良句とノエルのハイブリッドみたいなところを意識しました。後半は普通の口調になっちゃってますけど。
普通に考えるとウィラは武器としてのハルバードは使ってないと思うんですけど、新しいモノを考えるのは難しそうだったので、ノエル殺法を使ってもらうことに。
それにしてもメルブラのノエル先生本当にかわいい。ノエルヒロインルート欲しかった。竹箒日記のあれだけの断片でも「クソデカ感情マジでなにごと!?」感があるのマジやばい。
ウィルヘルミナの名前はマジでオアシスから発想してます。ノエルっつったらギャラガーだろ、ということで。
あとノエル先生は年下子犬系も大好きだけど、実はちょっとスタローンとかシュワルツネッガーみたいなのもそれはそれでアリなのでは、と思ってます。妄想です。

■魔術とか
捏造です、すみません。
もともと考察や設定構築の類は大の苦手でして、「記憶」をキーワードにしたらいろいろできるなー、くらいの感覚で設定してます。無茶苦茶は自覚してます、力不足ですみません。だってアルクとかロアとか書きたかった……。
本編の先輩のパワーアップぶりはいたるところでやばかったけど、やっぱりイデアブラッド最高すぎる。アルクの巨大化はもうマジでおいこらって感じで最高でしたし、なによりロアがめっちゃよかったですよね。数秘紋って要するにカバラのことでいいんだっけ、というあたり混乱しながら書いてます。
どうでもいいけど、シエルがキャーンズ、15代目なのに、本編では「16回転生した」って言ってたからシキは17代目? 間にもうひとりロアがいるの? シキ→志貴を転生に数えているだけ? あたりわかんなくてふわふわしてます。人間のロアは結局15世紀生まれなのかどうかも。そしたら1000年という形容はさすがに変なのでは、とかなんとか。
閑話休題。そういえばルオシーのオリジナル魔術はちょっとだけ気に入ってます。『空の境界』リスペクト。ちなみに本編で彼女が歌ったのは「江上吟」と「玉華宮」のふたつで、前者が李白、後者が杜甫です。両方『唐詩選』の上巻から。語感優先で「玉華宮」を「五言」って言っちゃってますけど、本当は「五言古詩」。絶句なんかもあるから区別するならそこまで書かなきゃいけないんですけど、きっと誰も気にしない、ということで。そもそも詩本文も切り貼りですし。

■フランスのあれこれ
「ゴチックフォート」、ストラスブール大聖堂という名前が本編で出てきたので調べてみたら面白そうな土地だったので、そこからごちゃごちゃ持ってきました。フランスなんてオシャレな国、行ったこともないので、あれやこれやはすべて想像の産物です。住まいをアヴィニョンに設定したのはただの趣味です。
これも書いた通りですが、ノートルダム大聖堂ならフランス各地にあるところ、わざわざストラスブールを持ってきたことにはなんか意味があるのかなー、もしかしてあの辺が先輩の故郷に近かったのかなー、という妄想もしてました。もっとも、本編の描写的には典型的なフランスの片田舎で、アルザスの方はドイツの習俗が混じっているから、そのへんを考えると本当は違いそうなんですけど。

■先輩の現状
「いくら何でもリメイク先輩強すぎて話にならないよ!」ということで本編より勝手に弱体化させてしまいました。でも実際、ロアの不死性がない状態でもあんなにブンブン原理血戒とか振り回せるのだろうか。「代償は人間性」って本編にあったので、あれをどう解釈するべきか。カルヴァリア・ガルガリンも使ってみたかったけど、クロムクレイ・ペタストラクチャよりも取り回しが難しそうだったので断念。カルヴァリアはラテン語でゴルゴダの丘、ガルガリンは第三位の天使、車輪・玉座を象徴するそうです。かっこいい。
第七聖典は「魔力喰い」のせいで他に使用者がいなかった、的なテキストがあったので、こっちは確実に反動云々は関係なさそう。先輩の魔力量があれば不死がなくなっても使えそうです。ということで6日目の夜のシーンは完全な捏造です、すみません。第七聖典の「車輛」呼びが気になってます。セブンはきっと出てきてくれる。

■スミレ
このSSでは阿良句先生=スミレ説を取ってます。「愛」を連呼してるからアガペー説が有力っぽいのですが、「遠野邸は水が濁ってる」というアルク発言の方を重視してスミレ派。というかそっちの方が書きやすかったのでそっち解釈。
本編テキストのコピペを何か所か使ってるんですが、一番長い引用はキメラ怪異の紹介文でした。あんな怪物、自力じゃ描写できない。
なお、キメラ設定は勝手なでっち上げです。でもたぶんそうじゃないかなーとは思ってる。

■荷物は持ってあげられない、できるのは支えてあげることだけ、という話
4-4の終盤で志貴が独白するアレ、完全にホロウから持ってきました。アンリ・マユリスペクト。
本編の、ノエルの魔眼からシエルが復活するシーン。シーンタイトルは「ルナ・ボウ」なんですけど、あれをめちゃくちゃ読みました。「先輩は偉い!」って意味のことを志貴が言うときに、「欲しくて欲しくてたまらなかったものをあきらめるように」というような表現が(たしか)あって、それの意味が最初はわからなくてうーんと首をひねったのでした。
で、考えた結果「これたぶん、こういう意味なのか?」と思って該当箇所を書いてみました。あってるといいな。それにしても「ルナ・ボウ」マジで尊い。あそこ本当に何回でも読める。
ちなみに、このSS書いてるとき、前半部はずっと「lost」聞いてて、後半はずっと「月虹」聞いてました。めちゃくちゃいい。サントラ早くほしい。BGMのためにSwitch起動するのしんどい。

■いちゃいちゃ
本当はもっともっとたくさんラブコメパート書きたかったのですが、なんかタイミングを逸してあんな感じに。いちゃいちゃするときに下ネタに走るのは反省ですが、もとはと言えば本編の志貴が悪いと思います。なにあの変態紳士。いいぞもっとやれ。
ちなみに夜の攻守交替はマジで絶対にあると思ってます。おれは攻めのシエル先輩も受けのシエル先輩も見たい。
最高に最高だったリメイクを同人版が上回った数少ない点の一つが「ぐちゃぐちゃに犯してやる」「それは魅力的な提案ですが」のやり取りでしたね。改変された理由はわかるけれども! というわけで、4日目夜とエピローグで拾ってみました。「めっちゃくちゃ」だったのを「ぐっちゃぐちゃ」に修正するという謎のこだわり。

■アルク
リメイクのアルク、マジでめちゃくちゃかわいくなってて死ぬかと思いました。アルクヒロインも書いてみたかったんですが、前述のとおりどう頑張ってもアルクルートのラストからの捏造ができなかったので、シエルルートアフターで無理やり登場してもらいました。再構築だけど。ご都合主義時空でいちゃいちゃやってる志貴とアルクも見てみたい。
しかし、シエルルートのアルクの方がアルクルートのアルクよりも場合によっちゃカワイイっていうのはマジでどうなんだ。悪魔か。
アルクもシエルもかわいいので、今のところどっち派にもなれていません。裏側の秋葉様に超期待してる。

キリがないのでこの辺にしておきます。文字数ギリギリだし。最後らへんSSぜんぜん関係ないオタク語りになっちゃった。すみません。

10年以上前に個人サイトでSS書いてた時のことを覚えてくださっている方もいて、とてもうれしかったです。
SSこそ書いてませんでしたが『FGO』は最初からプレイしてますし、TYPE-MOON作品は相変わらず全部大好きです。やっぱり『月姫』は特別だなあと懐古厨みたいなことを思っています。
なにかまた書きたいなと思ったときに投稿できればと思います。

ありがとうございました。


日時:2021年10月16日(土) 16:23

五文字の福音 >>


返信

    現在:0文字 10~1000文字