戦隊ヒーローのレッドは戦いが終わって無職になったので、これからは自分の正義だけを追求する~ 完結しました!

 この度、『戦隊ヒーローのレッドは戦いが終わって無職になったので、これからは自分の正義だけを追求する ~ヒーローは日常へと帰れるのか?』 が完結までたどり着きました! 皆さんの応援や感想が凄く励みになって、ここまで続けられたので感謝してもしきれません!

 しかし、同時に初めての連載ということで至らぬ点も沢山ありました。特に、中盤は展開が似たり寄ったり、桜井ちゃんが思い通りに動かせずにずっと籠りっぱなしでシナリオに大きく影響することが出来なかったり。
 社会情勢の荒廃ぶりが伝わりづらかったりと。視点を移す箇所だけが安全になってしまったり、戦いもマンネリになったりと、悪い所ばかりが思い浮かびます。もしも、この作品を手直しをしたり、次回作を書いて行く場合は意識して来たい箇所です。

 この作品はヒーローが特撮の活動で収まらず、日常に帰れなかった場合。どんな風に彼らは生き続けるのかという想像からスタートしました。
 大抵のヒーローと言うのは手に職があったり、スーパーマンも悪事が無ければ農業をやっている等とありますが、そんな気楽に悪は根絶できる物でしょうか? という疑問がいつもありました。
 例え、怪人、怪獣、ヴィランが存在しなくても。私達は日々、多くの犯罪が起きていることをニュースなどで知っています。マクロ単位ですとネット上での不快を煽ったり、人権を侵害するような発言が表に出て来て迷惑を被る人も沢山いることは既知の事実です。
 本当にヒーローが平和を願っているのなら、こういった犯罪者達をどうにかするべきではないか。あるいは、貧困や介護問題等。社会に根付いた問題についてアプローチをして行くべきではないか? もしも、これらに目を向けずに用意された悪党を倒し続けるだけのヒーローは心の偶像になり得るのか?
 これらの問題を解決するのは社会でありヒーローの活動範囲ではない。と断じてしまえば、この物語は打ち切られますが『そうか、これらは社会問題だからヒーローの管轄外だな。頑張ってくれよ!』と見捨てるような奴がヒーローを名乗って良いのでしょうか?
 ですが彼らは法律に詳しい訳でも無ければ、官僚でも政治家でもない。では、どうすれば良いのか。馬鹿でも行使でき、ヒーローが映像の中でやっている方法。悪党を必殺技で倒す。ということを法治国家でやって行けば、人々の視線はどの様な物になるのか?
 悪の組織が忖度も無く邪悪な方法で攻め入り、対抗する為に身寄りのない子供達がヒーローになった場合。日常に戻る術を持たない人間が、なおも平和を目指し人々の希望にこたえる為にはどんな立ち回りをするのか? ということを考えてみたくて、今回の話を描きました。
 結果として、同じ様なシーンが重なってしまったり、桜井さんも再度立ち直ることが無かったりと。ヒーローはどのようにすれば、存在を許されたのか。というのを考える様な締め方になってしまいました。
 

 改めて、初めての長期連載をしたオリジナル作品でしたが、私1人で書き続けるだけでは決してここまでは辿り着けませんでした。感想を下さった皆さん、評価やブクマなどに励まされつつ此処まで来ることが出来ました。皆さまに感謝と。また、何処かでお会いしましょう。


日時:2023年02月12日(日) 22:57

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