鍵のすけ - 《会話集》君達のこころは輝いてるかい？〜浦の星女学院授業風景〜

《会話集》君達のこころは輝いてるかい？〜浦の星女学院授業風景〜

先生「〜〜であるからして、この数式はこうなる」

心継「つまり、曜ちゃんは僕と付き合いたい、けどそこで梨子ちゃんが嫉妬しちゃう……って方程式なんですね！？　勉強になるなぁ〜！！」

梨子「双葉くん、静かに授業受けようよ……」

曜「私、一言も双葉くんにそんなこと言ってないんだけどなぁ」

千歌「ぐーすぴーぐー」

先生「お前ら静かに授業聞け。あと、高海、寝てるの気づいてるからな」

心継「先生！！　なら僕にダイヤさんとルビィちゃんを同時に落とす必殺の連立方程式を伝授してください！！」

梨子「授業に集中出来ないよ……」

心継「大変だ！　ほら君たち静かにして！　梨子ちゃんが授業に集中出来ないじゃないか！！」

全員「双葉くんが静かにしてよー！」

心継「オッケー今から僕は見ザル聞かザル言わザルの内の、言わザルの化身だ。何も言わないよ！　ひたすらクラスの皆にラブコールを送り続ける盲目の司祭さ！」

先生「黙れ双葉ァ！」

梨子「そうだよ双葉くん！　静かに受けさせてー！」

心継「ほら先生！　梨子ちゃんが授業を求めてますよ！　なんで授業再開しないんですか！？」

先生「お前が出ていけば即刻授業再開してやるが？」

心継「よぅし！　僕は廊下に立ってるから！　みんな頑張って！」

千歌「ぐーすかー……むにゃむにゃ」

曜「双葉くんは相変わらずクラスの人気者だね。あ、千歌ちゃん、もう授業終わるよ〜」

キーンコーンカーンコーン

心継「よっしゃ！　早速ダイヤさん口説きに行こう！　……の前に、おはよう千歌ちゃん！　今日も寝顔が可愛かったよ！」

千歌「えへへ！　ありがとう！　そう言ってくれると嬉しいな！」

心継「当たり前のことを言ってるだけさ！　ね、どう？　放課後、デートに行かない？」

千歌「うん！　曜ちゃんと梨子ちゃんと四人でだよね！　どこ行く！？　楽しみだなぁ！　……あれ？　どうして落ち込んでるの？」

心継「ううん……ちょっと現実と創作の違いに打ちひしがれていただけさ……」

曜「遊びに行くの？　私も行きたい！　梨子ちゃんも行こ！」

梨子「あ、ああ……うん！　行きたい！」

梨子（あぁ……今日も授業集中できなかったよぉ……）

ピーンポーンパーンポーン

ダイヤ『生徒会からです。双葉心継さんは即刻生徒会室へ来なさい。繰り返します。双葉心継さんは即刻生徒会へ来なさい。用があろうがなかろうが知ったことではありません。可及的速やかにおいでなさい』

曜「あ〜あ〜。また呼び出されちゃったね双葉くん」

心継「ほんとダイヤさんは僕のこと好きすぎるよね！　よーし！　ルビィちゃん盾にしてやりすごすからちょっと一年生の教室行ってからダイヤさんの所に行ってくるねー！」

梨子（またきっと涙目で帰ってくるんだろうなぁ双葉くん……）