ハードどころかルナティックな世界
これはゴブレット編14話「Harry Must Die」時点まででのものです。
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
あらすじに偽りなし。
(38行省略されています)
そして読んで感じたこの小説のコンセプトは、闇の帝王が超強化されたらどう物語は変化するか?です(それだけでは説明つかない変化もたくさんあるので、実はもっと根本的なところが変わってる可能性もありますが)
これにより闇の帝王始め、ハリーと敵対する主要キャラ、原作では噛ませだったりあっけなく終わった皆様も軒並み強化されています。
ハリーの人生難易度はハードというかもはやルナティック。しかも肉体面精神面双方から文字通り殺しに来ています。文字通りです、ひねった考えはしなくていいです。
正直、ここまでひどくなるのかと唖然とするほどです。
希望は文字通り一筋ぐらいしか見えない。
本当、発狂してないのが怖いぐらい、ハリーに優しくない世界です。
ただし、あらすじ雰囲気からDMC要素アリかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
精々が、ハリー(♀)がファンアジーな世界観なのに(原作と比べ)肉弾戦多めといった程度。
描写は初めこそアラはありましたが、読みづらいなんてことはなく。後半はかなり上等なものです。
そして女版ハリーだからこそ、原作とは人間関係、それこそ仲良し三人組との関係も変化しており、そういった再構成のうまさにはうならせられました。
また、きちんとプロットを練られてそれにほぼ完全に沿っているからか、(悪い意味での)超展開なんてこともなく、最新話(Harry Must Die)での今までの伏線回収に驚かされるほどでした。
原作知識ありきの構成もされていないため、原作を知っていないと展開に置いてきぼりにされることもありません。
というか、むしろ原作を知っているとキャラへの偏見とかを持っているため、ミスディレクションを連発する可能性があります。
▼読む際の注意事項など
まず、主人公はハリエットという名の女主人公。言うまでもなく、原作主人公ハリーのポジションにいた人物です。
初めの数話読めばわかりますが、性格も極度の人間不信というハリーとの乖離がかなり起きています。
そして、帝王初め他の主要登場人物たちの精神面・ハリーへの感情も原作とは異なっています。
こういった改変は嫌だという人は読むことはお勧めできません。
また、あらすじ通りハリーの取り巻く環境はハードモード。鬱展開も数多あります。
最強系でもないため、敵対者を次々と鎧袖一色で倒すわけでもありません。
なのでそういった話を求めている人にもお勧めはできません。
あとは、現在一話一話は長いですが(最新話3万字超えてた)、更新は月一ほどといった形になっているため、そういった形態の更新は嫌だという人も注意かと。
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マオ/2015年10月06日(火) 22:50/★ (参考になった:53/ならなかった:11)