勝つのは英雄の光か仁義八行の輝きか魔王の謳う人間讃歌か
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
シルヴァリオ ヴェンデッタで見事人気投票一位を獲得した「ボスキャラ」であるクリストファー・ヴァルゼライドが
相州戦神館学園八命陣に登場して、邯鄲における一勢力となっている作品である。
クリストファー・ヴァルゼライドという男とはどこまでも雄々しい男である。
(24行省略されています)
軍人の鑑、鋼の英雄こういった形容詞がまさしくピッタリで挫折という言葉などなく
壁はどこまでも乗り越えるものでしかない、祖国のため民のためへと前進を続ける
まさに誰もが夢見る英雄像そのままを体現するかのような益荒男である。
しかし、彼は正義の味方ではなくその本質は悪の敵、どこまで行っても彼は悪を許容することが出来ない。
それゆえに彼は人類の善悪双方を許容し愛しなければならない盧生たる資格を有していない。
だがそれでも彼は決して諦めないし、立ち止まらない、本来ならば無謀としか言い様のない
資格を有していないにもかかわらず盧生となることを諦めない。なぜならば「決めたからこそ果てなく往く」
それが英雄のあり方だからこそ、「勝つのは俺だ」という宣誓と共に魔王たる甘粕への宣戦布告を口にする。
なぜならば甘粕の掲げる楽園とは彼の守るべき民を地獄へと巻き込むこととなるから。英雄は甘粕を打倒することを誓う。
そしてそんな英雄の宣戦を受けて甘粕も歓喜に打ち震える。なぜならば甘粕の願いは彼のような輝きを持つ人物を
失いたくないから、魔王となって彼のような英雄が自分を討たんと立ち上がることこそ甘粕の本懐だからである。
ではもう一人の盧生たる柊四四八とならば共に並び立てるかというとこれも否となる。
なぜならば彼は戦の真を極致まで体現した男。甘粕に敗北した一週目の戦真館の面々が出した答えを貫き通した存在。
故に二週目以降にて戦の真だけではなく、千の信を持って異なる答えへと到達し彼らとはお互い敬意は抱く
しかしいずれ必ずや激突する事となるのである。
戦真館とシルヴァリオヴェンデッタの双方をプレイしたプレイヤーの夢を実現する
クリストファー・ヴァルゼライドという男の魅力を見事なまでに描ききった上で戦真館のキャラクターの魅力も
見事に描いている名クロスオーバー。
▼読む際の注意事項など
・描写が場面場面で飛ぶので戦真館をプレイしたことがあるのが前提のつくりである
▲短縮する
ライアン/2016年01月15日(金) 23:34/★ (参考になった:55/ならなかった:6)