あのキャラもこのキャラもみんな救済! 原作を知らなくても読めるクロスオーバー
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
正直、なんでこれほどの作品に今まで推薦が1つもなかったのか不思議でなりません。
ゼロの使い魔をベースにした封神演義とのクロスオーバーです。
(26行省略されています)
原作では使い魔召喚の儀式で風竜を呼び出すはずのタバサが、事故により天才軍師、太公望を呼び出してしまうところから物語が始まります。
とにかく、タイトルの通り封神演義を知らなくても読めます。
逆にゼロ魔を知らなくても、極端な話をすればクロスする双方の原作を知らなくても読めます。
「ゼロ魔知ってるけど封神演義知らないんだよなぁ」みたいな理由で避けている人、全然大丈夫です。
読めます、面白いです。
まあ知っているに越したことはないですが。
むしろ原作を知っている人にこそ読んでほしい作品です。
ゼロの使い魔の原作を読んでいろいろともどかしい思いをしたことはないでしょうか?
ちょっとしたすれ違い、勘違いでこじれる展開、避けられたはずの悲劇、死ななくてもよかったはずのキャラの死亡………
こういった『ままならなさ』も含めてのゼロ魔原作の魅力だとは思いますが、そういう展開を見て「もうちょっとうまいことすればハッピーエンドにできたんじゃないか」みたいなことを考えている読者は僕以外にもいるはずです。
そこに封神演義屈指の頭脳派、太公望が介入です。
「もうちょっと」どころの騒ぎじゃありません。
物凄くうまく物事を運びおよそ考えうる限り最高の大団円をもたらします。
原作キャラの誰も不幸にならない貶めない展開は必見です。
▼読む際の注意事項など
タバサが太公望という本来とは違う使い魔を召喚するところからスタートする物語です。
つまり、原作使い魔である風竜シルフィードが登場しません。
シルフィードが好きだ、あるいはタバサとシルフィードのコンビが好きだ、という人には非常に残念ながらお勧めできません。
こればっかりはどうしようもないです………
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T・P・R/2017年07月21日(金) 21:20/★ (参考になった:29/ならなかった:3)