超ド王道熱血主人公、ただし割れ物注意
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
文章は過不足無し、描写はストレート
――だからこそ、ストーリーが良く映える
(37行省略されています)
ストーリーの簡単な概要としては、タイトルの前半部分から推察出来る通りのものです
強い主人公が頑張って周囲の悩みをぶっ飛ばしていくお話です
そんなわけで、この作品のストーリーの胆は主人公のウォルターです
王道熱血主人公の理想像です。挫折有り、敵味方共の改心有り
こんな都合の良い人物いるわけねえ、の体現がこの作品の主人公ウォルター
というのが、この作品を純粋な三人称視点で見た場合のお話
本当のウォルターはそんな理想像とはかけ離れた性格のキャラクターです
彼の一人称視点を読むと彼のそんな性格がしっかりとわかります
ええ、一話目からして特に臆病で小心者で優しい子だということが
そんな彼は彼の思う理想の人物を演じ、この物語を渡っていきます
その演じる彼はとても強く、それにふさわしい艱難辛苦が次々とウォルターを襲い、彼はそれをどうにか乗り越える
私は特に、それを乗り越える時の話に心惹かれました
文章は過不足無し、描写はストレート
それ故に、主人公の覚悟が力強く心に残ります
あ、あと、ちょくちょく入る日常パートも幸せそうでほんわかします。微笑ましいです
シリアスとの落差がとても嬉しいです。ええ、とても。本当にとても……
▼読む際の注意事項など
ストーリーが何気ない伏線に満ち溢れ、読み進める毎に鬱伏線を探してしまうようになること
ええ、本当に。なんてルナティック
あとは、主人公が途轍もなくネガティブ思考だということでしょうか
私はそのネガティブ思考がまた大きな魅力として映るのですが……
もしかしたら人を選ぶかもしれません
というか、この主人公のネガティブ思考が一番重要かもしれない
あと、あらすじは一通り眼を通すべきだと思う
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鈴北岳/2014年01月20日(月) 00:27/★ (参考になった:53/ならなかった:12)