【完結作品】これは、名も無き『勇者』と『英雄達』の物語
▼あらすじ
西暦末期、乃木若葉達が四国で闘っていた頃。
「東京」にも、一人だけ『勇者』はいた。幼い少女でありながら、強い意思と慈愛の心を持ち、人々を先導し希望を与えられる勇者が。
(11行省略されています)
だが、その勇者の力は弱かった。四国や諏訪の勇者達と比べると、明らかに劣るものでしかなかった。もし、闘うのが彼女一人であったならば、東京の人類はあっという間に全滅していただろう。
しかし、そうはならなかった。彼女には、共に闘う『英雄達』がいた。
「自衛隊」。日本の本来の守護者でありながら、バーテックスに対抗する術を持たず、殺られるばかりであった彼ら『自衛官達』にも、東京の神様は力を授けてくれた。それは、敵を倒すにはあまりに貧弱な力であったが、勇者と共に闘い、彼女を支援するには十分であった。彼ら一人一人の、命を犠牲にして。
これは、滅びの確定した物語。『勇者』も『英雄達』も、いつかは天の神に滅ぼされる運命であり、その名を後世に残す事も無い。だがそれでも、『彼女』と『彼ら』が、その魂を燃やし尽くして行った最後の「足掻き」には、きっと意味はあるはずである。
▼読む際の注意事項など
これはあくまで、「東京」における物語であり、原作組の登場は(番外編を除いて)絶望的である。
だが、この小説を読み終えた時。原作主人公達の活躍の裏で、このような闘いがあったのではないかと想像を膨らますに至れたならば、作者の望みは達成されているのではないかと愚考する。
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イージスブルー/2019年02月02日(土) 06:56/★ (参考になった:9/ならなかった:5)