犬×桔 前世で果たせなかった愛を繋ぐ物語(挿し絵有)
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
桔梗としての記憶と人格がかごめに宿り、15年、50年、500年と時を超え、時代を超え、もう一度犬夜叉に逢いに来た。
愛し合い、憎しみ合い、悲壮な運命を遂げ、時が止まった2人。
(23行省略されています)
一緒に生きるという囁かな望みが、叶わなかった2人。
かごめとして第2の生を受け、平和な時代で暮らそうとも、犬夜叉への想いは募るばかり。
あの悲劇を経ても完全には憎みきれなかった。
平穏でいて、何処か空虚な心から悲哀という名の未練が、雫の形となって頬を伝う日々。
だが、ある日を境に運命は大きく動き出す。
たとえ全てを失い、ここで息絶えようとも、ただの女として僅かな奇跡に縋り、歩みを進める。
憎しみながらも、それ以上に想い焦がれた愛しき者の元へ……。
という感じの『なにこれ尊い』って思える作品です。
挿し絵の画力は圧巻の一言。
個人的には、『地の文の表現力』や桔梗様の『心理描写の丁寧さや繊細さ』にも注目して欲しいです。
犬桔が好きな人にとっては急所を(心を)抉られたと思うほどの余韻に浸れるかと思いますので、ぜひ読んでみて下さい。
▼読む際の注意事項など
アニメの犬夜叉第147-148話『巡り合う前の運命恋歌』を視聴されていない方はそちらを先に見た方がより楽しめると思います。50年前の犬夜叉と桔梗様の物語です。
特に桔梗様に矢で射抜かれ、封印の眠りにつく直前、犬夜叉の最後の台詞にも注目! その時の想いが今作品の犬夜叉にも現れていると思います。
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Hazakura/2019年08月13日(火) 15:14/★ (参考になった:15/ならなかった:1)