やはり素晴らしい
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ハリーポッターのSSというのはこのサイトのユーザーにとってはもはやありふれたものであるかもしれないが、このSSはほかのものとは違う。
まず、舞台となる時代が異なる。
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だいたいのハリポタSSは子世代(ハリー、ロン、ハーマイオニー)と同世代の生徒を中心に据え、残りのものもそのほとんどは親世代(シリウスなど)である。そのようななか、この作品はチャーリーとニンファドーラという、言わば間の世代に焦点を当てている。
次に戦闘シーンだ。
映画版のハリーと例のあの人の魔法の撃ち合いを想像する人が多いだろうが、このSSにおいてはとにかく動く。炎のゴブレットにおける三大魔法学校対抗試合、ファンタビの魔法議会地下における攻防戦を想像していただきたい。
そして寮にまつわるステレオタイプ的なものがいい意味で見られないということだ。
あまり他のSSを卑下するようなことは連ねたくはないが、どうしても他のSSにおいては、各寮の悪い面が強調されすぎるきらいがある。(グリフィンドール生であれば向こう見ずの無鉄砲さと傲慢な性格)
しかし、本SSにおいてそのようなシーンというのは私の覚えている限りない。主人公の出自にかかわらず、どこか緩やかな雰囲気を醸し出している。だからこそ、ドロホフ君と"ゆかいな"仲間たちなのだろう。
▼読む際の注意事項など
作品に味を出す上で悲劇というのは欠かせないものである。故に過去に囚われ一人で抱え込んでしまう微鬱な話もある。
また、せっかちな方はドロホフ君と彼を取り巻く女生徒らの関係に、焦ったさを感じ過度の糖分摂取を要求するようになってしまうのでご注意。
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kyouno_/2019年09月11日(水) 00:48/★ (参考になった:10/ならなかった:5)