天才はいる。悔しいが
結論から言うと、この物語はウマ娘の二次創作の中では頭1つ抜きん出た原作愛を持っています。
物語の主役は、夢を『諦めた』少年と、伝説を『残した』テイオー。
役目を終えたはずの秒針は、二人の出逢いをきっかけに再び時を刻み始めます。
(29行省略されています)
この物語の巧みな所は、彼等を構成する人間達の書き方。
これに尽きると思います。
この作品にはオリキャラが主人公以外にも出てきます。しかしそれは、ただ役割を与えられたハリボテなどでは決してなく、出来のいいクロスオーバー作品と言われても理解を示してしまうほどに。
オリキャラが生きています。
それは勿論原作キャラにも適応されていて、この物語には、ウマ娘や主治医が間違いなくいるのです。
私達の愛したキャラクタが、です。
これが、私が前述した頭1つ抜けた原作愛を持っていると評した理由です。
無論、主人公のキャラクタも良いです。
夢を諦めてしまった主人公は、何処か消えてしまいそうな透明感があり、そんな彼と快活なテイオーとの相性は見てるだけで心の中のデジタルが暴走するほど。
テイオーの再現率もとても高いです。
正直、ハーメルンには湿度の高すぎるテイオーが跋扈していますがこの作品の彼女は何処かカラッとしており物語が進むにつれ多少湿度が増してきますが、それも恋する乙女の域を出ません。
アニメ後なので、クソガキ感はほぼほぼ無く、とても
中等部とは思えないほど精神的に成長しています。
正しく、アニメ後のテイオーと言った具合です。
文章がぐちゃぐちゃで、見るに堪えない代物であることは重々承知しています。
しかし、この作品の事を『カロリーが高そうだから止めておこう』と避けていた私のような被害者を増やしたくない。
その一心で書かせてもらいました。
ほんの少しでも何か琴線に触れるものがあったのなら、一話だけでも読んでみてください。
自分には会わないと思ったのなら私に「参考にならなかった」を押しください。
後悔はさせません
▼読む際の注意事項など
感想欄は完結直後であることも相まってネタバレ祭りになっています。
それを良しとしないのならば見ないことをオススメします。
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樊林々/2021年07月18日(日) 18:33/★ (参考になった:27/ならなかった:8)