ウマ娘未履修の人にこそオススメめしたい!喜怒哀楽、すべての感情を揺さぶられる良作
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
※簡易設定とあらすじ※
主人公は転生した一般人、アニメやオタク知識もあまり持っておらず、競馬やウマ娘の転生前の事前知識はほぼ無し。
そんな彼がウマ娘のレースに魅せられ、中央トレセン学園のトレーナーとなった所から物語が始まり、ウマ娘を手あたり次第、スカウトしていくが何故か箸にも棒にも掛からず総スカン。落ち込んでいる所にハルウララというウマ娘が通りかかり慰められる。
(18行省略されています)
(ハルウララ―――競馬に疎い彼でも聞き覚えのある名前、きっと素晴らしい名馬に違いない!)と、機を逃さずスカウトをかけるトレーナーだが…。
※文体※
基本は新人トレーナ―(主人公)の主観と思考で進められる一人称視点、場面転換でウマ娘や他トレーナーの一人称や三人称視点に変わったりすることもある。
副題は『新人トレーナー、××をする』という形が基本。
トレーナー視点ではカバーしきれない世間の話題が溜まったりすると、ウマ娘ファン視点だと主人公がどう思われているかをスレッド掲示板方式で補完したりする。
他に担当のウマ娘の一人称視点でトレーナーとの出来事を振り返るページが『○○(ウマ娘名)、□□になる』等の形式であるので、担当ウマ娘のネタバレになってしまうがそれを先読みしてから本編を読み始めるというのも面白いかもしれない。ネタバレを気にしない方は是非。
▼読む際の注意事項など
初期はレースも少なく、ライバルも゛登場時″無名のウマ娘ばかり。最初のウマ娘がハルウララなので、芝のウマ娘達が本格登場するのは二人目が加入してから。そこまで十数話あるので、『あのウマ娘はまだか』と掛かり気味になりがちな人は一息ついて、有名ウマ娘が出ない序盤であってもじっくり読むことをオススメする。後記の部分で楽しめる所もあるので。
タグには゛オリジナルウマ娘″は無いが、担当であるハルウララはダートが主戦場だがライバルとなるウマ娘が少ないため、オリジナルのウマ娘が頑張っている描写も結構入る。(そこまで深くは掘り下げないが、ポッと出のモブだったはずの子がハルウララとライバル同士に?という展開が苦手であるなら注意)
ウマ娘が精神的悲劇に見舞われる、いわゆる『曇らせ』要素も散見されるが、主人公が晴らしたり、担当ウマ娘が晴らしたりするため、重篤化して最悪の結果になりました、とはならないので安心して読んでほしい。
…流石に主人公が見ていない部分やレース中の予後不良等はカバーできないが。
設定がアニメ寄り、かつ何も知らない主人公の一人称視点なのでアニメに出てきたトレーナー(沖野、東条、南坂、黒沼)でも一般的な印象からズレている部分もある。
トレーナーで言えば、仕事でウマ娘を育てている゛だけ″のトレーナーが一部存在するので、『ウマ娘ちゃん達はすべからく幸せになるべきなのです!』という心にアグネスデジタルが住んでいる方、序盤は…地獄ですよ。
なお、この作品の上層部(理事長&たづなさん)は超優秀なので、表立って(主人公視点で)非道が通るのは序盤のみ。性根の良い子達にとってはとてもやさしい世界となっております。
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三毛猫。/2021年10月17日(日) 19:54/★ (参考になった:36/ならなかった:12)