これは、神様転生者の物語────では、ない。
────故に、運命は『彼ら』に舞い降りる。
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ハイスクールD×Dの神様転生ものと見せかけて、第一話のプロローグで神様転生者が全員完全に死ぬという前代未聞の小説。
(31行省略されています)
転生者の作り上げた組織に所属していた少年がオリジナルの主人公となる。
その他、神様に関わらず勝手に転生してきたキャラも存在している。そういう意味では転生ものか。
多重クロスオーバーだが原作キャラは一切出てこず、能力だけ。しかし世界中で異世界の能力が使われている状態で、どちらかというと世界観のクロスオーバーとも言える。
それぞれの作品の能力や装備が、一切sageられず、かと言って蹂躪もせずに共存し、もちろん原作の能力もsageられず蹂躪せず、関わった作品全てにリスペクトしながら書いていることが感じられる。
作者の傾向として敵が強く、基本的に原作よりもハードモード。
主人公たちも皆で頑張って試練を乗り越える形になる。
何より貴重な非アンチのハイスクールD×Dの長編二次創作で、全体的にハードモードではあるものの、性格改変や改悪はなく、オリジナル主人公も原作主人公のイッセーも非常にかっこよく書かれている。
もちろんヒロインもかわいい。オリ主もハーレムだが、イッセーのヒロインは全員イッセーのヒロイン。ハーレム崩壊はナシ。
なのでオリ主のヒロインは全員オリキャラである。これもまた魅力的。
原作のあのキャラがあの作品の能力を使ったり!!みたいなこともあったり。
個人的には多重クロスオーバーものとしては最高峰の出来だと思っている一品。是非とも読んで頂きたい。
▼読む際の注意事項など
作者の影響で、ヘイトにならない程度にヴァーリチームに厳しめ。もちろん徹底的に貶めるような描写はないが、ほんとに厳し目。人によってはもしかしたらヘイトに見えるかも。
タグにある作品は設定だけでも目を通しておくとより面白い。
色んな作品の能力を組み合わせて戦ったりするが、その過程で独自の設定もないわけではない。具体的にはオリジナルの神器やオリジナルの神滅具とかいっぱい出てくる。
あとfateの要素があり、ハイスクールD×D世界の偉人が魔改造されている。具体的には神滅具持ってたりする。
作者の前作のリベンジ作でもあるらしいのでちょこちょこ前書き後書きで要素が出てくる。
作品自体は単体で読んで何ら問題ない。
メインヒロインの過去が想像を絶するくらい重く、作者が過去を明かすことで評価が下がらないか心配したレベル。
鬼畜エロゲっぽい過去になるので、苦手そうだと思ったら読むのを辞めたほうがいいかも。
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Rili/2022年07月31日(日) 14:31/★ (参考になった:3/ならなかった:5)