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推薦一覧(2500件)
嘘のない「アイ」を手にするお話
推薦作品:吾郎センセーは転生者 原作:推しの子
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
原作では『星野アクア』に生まれ変わることになる『雨宮吾郎』という一人の医者が、既に『転生者』かつ、そのまま推しの子の物語に関わっていくファン・フィクション。
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物語としての完成度はとても高く、関わっていくキャラクターの影響が物語にとても強く影響している。
転生経験者であること、不在となってしまったアクアの代わりとなる意外な人物。
それら全てが噛み合う、原作との乖離と状況の違いから生まれるストーリーが魅力的でたまらない。
とくに双子の片割れである『星野ルビー』へ転生する『天童寺さりな』との関係がまさにその煽りを受けることとなる。
家族にさえ見捨てられた病弱な少女に最期まで寄り添い続けた結果、幼い少女の男性観を捻じ曲げるという展開に発展。
【いつか巡る一番星と再会する為の話。なお成就すれば社会的抹殺は確定である。】という作品紹介文がまさにそれである。
出産から取り上げ、親のように年の離れた赤ん坊がセンセー大好きという恋心一直線の、生まれてきた意味完全理解している状況。
感想欄ではセンセー人生の墓場と社会的抹殺は確実と言われておりました。
そしてアイ救済二次SSは数あれど、『星野アイ』の身も心も救われる描写と、心から自分の為に頑張ってくれて本音で語れる相手となるセンセーとの関係性に胸が熱くなりました。
精神年齢が高いのと患者に嘘を言わせてはいけないという医者の立場からか、本音とウソを使い分けるアイの本質を見破るのにも説得力があり、頼れる大人として接していく姿は父親を彷彿させます。
ある意味で原作以上に心を打ちのめされるトラウマから泣きじゃくるアイを立ち上がらせるゴロー先生。
夢をあきらめず、手を引かれて夢に進むアイの力強い姿はとても心をうつものがある。
センセーへの恋愛感情と家族愛がごちゃごちゃになって悶える等身大のような少女のアイの描写もかなりきます。
愛を知らず、嘘はとびきりの愛といっていたアイが、嘘のない「アイ」を手にいれるための物語。
原作である推しの子という作品に会えたこと、この作品と出会えたこと、作者への感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
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風凪五月/2024年01月23日(火) 06:52/★ (参考になった:5/ならなかった:0)
催眠種付けおじさんの悪評をこれ1つで覆せるレベルの神作品。
推薦作品:最強催眠種付けおじさんvs女魔族 原作:葬送のフリーレン
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
しっかりとした"芯"、言い換えれば「純愛系催眠種付けおじさん」としてのプライド、矜持を持ったカッコいい種付けおじさんが「葬送のフリーレン」の世界に転生(正しくは転移)する物語。
読み進めれば分かりますが、あらゆる意味で"安心感"がハンパない主人公です。
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ストーリーや文章の描き方も丁寧で面白いですし、「催眠種付けおじさん」への先入観を華麗に裏切ってくる良作です。
▼読む際の注意事項など
魔族のキャラには"意図された"キャラ崩壊要素があります。
あとは捉え方によっては魔族側がかわいそうという意見もあるのかな?といった感じです。
もちろん、一区切り着く(大体、一章が終わる)頃にはキチンと納得出来る形でのハッピーエンドになっているので安心して下さい。
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フライゴン先輩/2024年01月18日(木) 18:44/★ (参考になった:10/ならなかった:5)
やはりぽんこつは( ・∀・)イイ!!(但し観賞用に限る)
推薦作品:未来から転移してきた最強兵士、アイドルになった元上官と渋谷駅前にて再会す オリジナル:SF/コメディ
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
未来ディストピアモノSF世界で先任軍曹である主人公が現代日本にタイムスリップ、先にこの時代に来ていた小隊長を発見し、合流して現状把握を試みるのだが……と言うのが現時点のあらすじ。
ただし!主人公は頭サガラソースケだし小隊長はSAKIMORIだ!
小隊長のルックスは銀髪美少女(クール系)で、ディストピアの兵隊はクローン生産されるため、主人公は小隊長そっくりの男の娘!!典型的水樹奈々バトルヒロインの小隊長は当然ポンコツで、ツッコミ役の主人公は頭ソースケだから完全に方向性がまちがっている!!
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これだけで充分だろう。フルメタふもっふやバーンブレイバーンに心揺るがされた者なら絶対受ける!!すぐに見に行こう(強要)
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くらばーと/2024年01月17日(水) 14:44/☆ (参考になった:4/ならなかった:0)
RPGをプレイする楽しさを「読める」作品
推薦作品:迷宮クズたわけ 原作:ウィザードリィ
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
名作RPG「wizardry」をモデルにした死に戻り系迷宮探索小説。というか作中で出てくる敵は概ねwizardryのまんまである。理不尽難易度の迷宮を内心で罵倒しながら踏破していく様は、wizardryの初プレイ時の体験を思い出させる。初期パーティーに司祭を入れるな。語り手である盗賊の語り口や登場人物との関わり合いなどがタンパクであっさりしているのも相まって、昔のRPGってこんなだったよな、という感覚にさせてくれる。本作だと死んで戻るのは死ぬ直前時点なのでどちらかというとクイックセーブみたいな感じだが。
またリアリティを増すような描写もしっかりされている。盗賊の鍵開けやクリティカルに対して「体外の状態を感じ取る領域」というかなり面白い設定で説明したり、睡眠魔法の脅威が知れ渡っていたりと世界設定もあり退屈させない。それでいてそれらは軽く触れる程度であくまでメインは探索・戦闘描写であるというバランスもちょうどいい。タイトルの元ネタと思しき作品の最序盤の雰囲気が30話までずっと続いていく様相。こういうのが欲しかった。
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死に戻りする主人公は盗賊という職業についているだけあって口が悪く悪人を自称してるが、表立って仲間と対立とか強さに明かして悪行三昧とかしないため読んでても不快感は全くない。元ゲーム的にいえばEではなくN。あんたほんとはいい人だろ。初めは罵倒していた仲間に対する思いや印象なども話が進むにつれ変化していくのが読んでいて微笑ましい。また仲間たちのキャラクターも一人除いて結構変化があり、描写されなかった冒険の合間を匂わせてくるのが憎い。詳細な描写がないからこその楽しみがある。
RPGの醍醐味である「想像」の楽しさが味わえる名作。
▼読む際の注意事項など
上でも書いたが描写が相当あっさりしている。登場人物たちの心理描写とか心の触れ合いとかは描かれないため、そういうものを期待して読むと肩透かしを食らうかもしれない。また死に戻り系にありがちな「自分が死んだあとの世界も続いていて~」だとか「死に戻りの秘密を仲間に打ち明けて~」だとかいう展開も一切ない。この作品では単に死に戻りは手段の一つに過ぎないため変な期待はなされないように。また作中で何度か詰みセーブじみた連続死にポイントが何度かでてくるが、途中の内容はバッサリカットされる。死んでリセしたらセーブに残らないから仕方ないね。
作品名が「名前で損してる」といわれる作品のパロディだったり作者名がド下ネタだったり30話中22話を1日で投稿していたりと伸びない要素満載だが、忌避せずぜひ読んでもらいたい。完結済みかつそこまで長くもないのでサラッと読める。
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eudaimonia36/2024年01月14日(日) 10:48/★ (参考になった:5/ならなかった:2)
高品質な「 遊☆戯☆王×呪術廻戦モノ 」
推薦作品:ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる 原作:呪術廻戦
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
遊☆戯☆王要素は術式という形で自然に落とし込んでいる為、読んでいてかなり違和感が少ないです。
文章力も高いので読んでいて立ち止まることがありません。
次にストーリー構成。主に主人公の動き方や思想についてですが、素直に"流されるまま"という表現をさせて頂きます。
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もっと詳しく言えば、魔王討伐などの"最終的"な目標ではなく、この世界を生き抜く!みたいな感じの"恒久的"な目標を立てていると言う感じのニュアンス。
あとは原作キャラの扱い。これも違和感がないですが、多少オリジナルの解釈や設定が入ってきます。個人的には良い点として挙げたいですね。
▼読む際の注意事項など
まず、遊戯王というカードゲーム。
それも、現代のOCG版を最低限、理解している人向け。
「耐性持ち」「対象にとる」「墓地から蘇生」等々ですね。
少なくとも、これらの意味合いを理解できていない方にとっては、読み続けるのはかなり厳しいと思います。
作品名にゴーティスと出てきますが、ゴーティスの知識に関しては詳しくなくても、まあ読めます。
もちろん、主人公が使用する、登場頻度の高いデッキなので初動やキーカードなどを軽く知っておくともっと楽しく読めます。
あと、逆に呪術廻戦の方はあまり詳しくなくて大丈夫だと思います。キャラの性格などは読んでいくうちに分かります。
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フライゴン先輩/2024年01月13日(土) 18:00/★ (参考になった:10/ならなかった:2)
大団円を迎えても決して終わらないループの結末は
推薦作品:流石にもう死に戻りたくない オリジナル:ファンタジー/恋愛
全3話11万文字完結の長編オリジナルファンタジー作品。
死に戻りを繰り返して聖女を救い大団円を迎えた人生が終わってもまた時が巻き戻っていた。
一体これ以上何をしろというのか。苦しみの果てに圧巻のトゥルーエンドを迎えた大作です。
本作は死に戻りを主題にした作品となっていて、
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聖女を救うという目的があったために前向きに取り組んだ1話目のループから一転、
最早どうしようもなくなった2話目以降の落差からループの良さと辛さが両方味わえます。
主人公の苦しみがまざまざと描写される為に終始感情移入が出来て、
この孤独な主人公に付き添える理解者の存在が何よりも大事なのだと良く分かる。
ループの過程で勇者の家族等過去のループの真意が分かる構成もループものとして好き。
終わらない死に戻りで主人公が苦しみ抜いたからこそ到達出来た結末を是非一読してみて下さい。
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夜市よい/2024年01月12日(金) 13:18/★ (参考になった:14/ならなかった:2)
いい意味で人間臭いスリザリン生のハリー・ポッター
推薦作品:蛇寮の獅子 原作:ハリー・ポッター
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
ハリーがダーズリー家への嫌悪と反骨心から魔法使いとしての強さに惹かれ、蛇寮に入ります。蛇寮に馴染みながらも獅子寮生達との友情や名付け親との関係に葛藤しながら成長していきます。
向上心が強く原作よりも優秀なハリーです。
キャラクターの性格に大きな変化はありませんが、原作とは違った人間味にアレンジされて読み応えがあります。異なる選択をした事で変化するストーリーと人間関係を巧く描いている逸品です。
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魔法の設定に関する独自解釈が良く練られていると思います。
▼読む際の注意事項など
オリキャラもそれなりに出ます。原作でスリザリン寮を始め、深く掘り下げられてない所を補完する程度にストーリーに関わってきます。
また、主要キャラ間の関係が原作よりも良好・逆に悪化/疎遠となっている物があるので、注意。
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b-smith/2024年01月10日(水) 07:59/☆ (参考になった:4/ならなかった:0)
あっさりとした高品質の恋愛小説
推薦作品:隻眼の信濃さんが不器用可愛い オリジナル:現代/恋愛
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
優柔不断だけど人格者の主人公が浮世離れしているけど幼さのあるヒロインと恋愛をする、とにかく高純度、高品質な恋愛小説です。
登場人物は主人公一家とヒロインの叔父さん、少数の友人のみと少なめです。しかしそれだけの人数で十分過ぎる程話が回せており、如何に丁寧にキャラクターを描いているかが良く分かります。
▼読む際の注意事項など
ラブコメでは無く、恋愛小説です。コメディはかなり薄いですが是非とも読んでいただきたい作品です。
バトクロス/2024年01月09日(火) 21:52/☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
ああ、悪魔! 悪魔! 悪魔が来たぞ! メフィストフェレスだ!あの最悪の悪魔め!
推薦作品:メッフィー(偽)in SAO 原作:ソードアート・オンライン
▼ あらすじですよぉお!! なんて親切なワタクシィ! ▼
世界初のVRMMORPG、「ソードアート・オンライン(SAO)」の正式サービスがβテストを経て、天才物理学者 茅場晶彦の手によって開始された。
そして多くのプレイヤーが完全なる仮想空間を謳歌していた。その中の一人に彼(?)はいた。FGOに登場するキャスタークラス、明るく忠実に仕える面のイィサーヴァント
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メフィスト・フェレス !!!!(憑依)
しかし、プレイヤー達の楽しみとは一転して茅場晶彦の手によってデス・ゲームと化した。
あぁ,! 悲劇だ! 退屈しない不条理劇だ!
そんなデス・ゲーム、SAOを面白おかしく引っ掻き回し、ヒトの驚く顔を底抜けて嘲笑い、時に巧みな弁舌で相手を弄る。そんな世界を驚かすハナシである。
それはまさに道化であり、まともな人のものではない
あるいは、まともであることのなんと下らないことか
___信用するな。
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恥太郎/2024年01月09日(火) 04:53/☆ (参考になった:1/ならなかった:3)
まさに「キレイな禪院直哉」概念の模範解答
推薦作品:特級呪『縛』師 禪院直哉くん 原作:呪術廻戦
「キレイな禪院直哉」をテーマとする作品群は数えるにあまりあるが、当作品はその模範解答といって差し支えない。
禪院直哉をミームたらしめるのは、なんといってもそのドブカス思考と辞世の句だろう()。
中身を変えればドブカス要素がなくなるという従来の問題を、中身ではなく行動を聖人化するという荒業で解決し、発言をすべて五七五にしなければならないという縛り設定によりコンスタントに直哉節を味わうことができるようにもした。これを考えた作者の発想力とそれを描写する手腕には脱帽せざるを得ない。
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▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
主人公である禪院直哉は、五条悟や禪院甚爾のような"向こう側"の強者となるため、イカれた十個の縛りを自らに課した。
「五七五か五七五七七でしか喋られない」
「良識に外れた行いができない」
「『悪』には敵対しなければならない」
……
などの強烈な縛りを背負った彼と、そんな彼に影響される他のキャラたち。
自縄自縛の生活の代わりに特級術師の地位とそれに違わぬ力を得た禪院直哉は、今日も内心で舌打ち罵倒の悪態をつきながら善行に励む。
▼読む際の注意事項など
魔法少女禪院真依に脳を破壊されないように気をつけること。
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争うお皿/2024年01月08日(月) 01:55/★ (参考になった:34/ならなかった:2)