※新規の推薦投稿は各小説の上部メニューにある「推薦」から可能です
東方Project推薦一覧(118件)
これは東方袖引記という名の寄席
推薦作品:【完結】東方袖引記 目指せコミュ障脱却! 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
まず第一話を読んでみればすぐに分かる寄席のような雰囲気。呉服屋を営む韮塚袖引なる妖怪少女の一人語りによって物語は展開していきます。基本的には韮塚袖引もとい袖ちゃんによる独白で進んでいくのですが、時には異変に首を突っ込み、時には神様の気まぐれに巻き込まれ、時には親友たちと和気藹々と語らういつ見ても飽きない構成となっています。ポンコツな(重要)オリジナル主人公でありながら原作キャラクターをより生き生きと描くことで、どこから読んでも袖ちゃんの魅力というものは分かって頂けると思います。このスタイルが確立されていることでキャラクターの立体感がより際立っており、見た者を虜にせざるを得ないでしょう!
特に季節に関する描写はピカイチです。読むだけで五感を刺激されるような背景描写に加えて、袖ちゃんが今何をしているのかがすぐ分かるような文章の成り立ちですので、毎回毎回それを楽しみにしている節すらあるほどです。これもまた、寄席の雰囲気を漂わせている一因となっていることでしょう。
そして内容についてですが、最も強調したいのは人間との関係性について。人里にある呉服屋であるが故に、妖怪である自分自身と人との距離感や人間への並々ならぬ愛情は必見です! 詳しくは読んでみればすぐに分かることと思いますが、思わず胸を打たれる描写は数多くあります。東方をご存知の方は勿論、これで東方なる世界を知るあなたへもオススメの作品です。
(4行省略されています)
▼読む際の注意事項など
シリアスな描写がいくつか入っております。それも含めて魅力ではあるのですが……。また、オリ主ということから原作キャラクターの描き方がイメージと異なる可能性があります。
時系列について少々入れ替わりがあったりすると思いますが、基本的にどこから読んでも楽しめると思います。
▲短縮する
職員M/2017年09月21日(木) 21:22/★ (参考になった:15/ならなかった:5)
人間として失格の主人公による、幻想郷楽園化計画!
推薦作品:阿礼狂いに生まれた少年のお話 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
この作品は主人公が稗田阿七、阿弥、阿求と三代に渡り仕える様を描いています。そしてその中で起きる様々な事件とそれによって幻想郷に起きる影響がこの作品の中核をなすといえるでしょう。
この作品では登場人物が死にます。
(16行省略されています)
ですがこの『死』というものが非常に重要視されたストーリー構成となっており、主人公は周囲の『死』を経験する度に人間として成長していきます。
そしてその人間的成長を主人公の生涯に渡り描いた作品でもあります。
と、この様にいくらか多面的な作品と言えるのではないでしょうか。
個人的には恋愛に殆ど頼らないスタイルにも好感が抱けます。
ちなみに完結してる上にそこそこ分量があるので休日などに一気読みがオススメ。
▼読む際の注意事項など
一番明記しておくべき事柄としては、主人公が完全に狂っているという点です。
作品のタイトルには「阿礼狂い」と書かれていますが、主人公、そして主人公の一族は幻想郷縁起を編纂する阿礼一族に狂的な敬愛を抱いています。具体的には御阿礼の子が望むなら親殺し、人食い、xxxxにいたるまで何でもやります。
御阿礼の子の為に死ねるなら本望、そのように死んだ者に嫉妬すらする一族なので、狂人キャラが苦手な人は気を付けて。
他には割とグロ描写があること、恋愛描写は殆ど無いのであって0ではないこと、主人公による原作キャラ蹂躙があること。
このあたりが平気な方なら一読するのに損はないかと思われます。
▲短縮する
翁。弁当/2017年09月03日(日) 10:00/★ (参考になった:10/ならなかった:8)
小さく愛らしい主人公の目線に幻想郷は拓かれる
推薦作品:【完結】東方袖引記 目指せコミュ障脱却! 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
物語られるように進んでいくこのお話の主人公の名前は韮塚袖引。彼女は袖引き小僧、という妖怪の系譜に連なる妖怪少女です。
幻想郷にて、童女といってもいい容姿の妖怪、袖引が人里にて呉服屋を構えつつ、様々な場所を闊歩しながら時に異変の思い出を語っていく、そんな内容が主たるものになるでしょうか。
特徴として、まず大いにうたわれるような妖怪ではない袖引は、弱くて愛らしい存在と描かれています。主に彼女の視点で物語られていますが、嫌味のない小心で時代がかった少女の語り口は堂に入った素晴らしいもの。描かれる細微な周囲の描写、生きた幻想郷百景と相まって、読者を引き込ませるには充分なものがあります。
(13行省略されています)
人里の営みに紛れて、好きが故に時に人様の袖を引いてしまう、そんな袖引はしかしいざ人間を前にすると喧嘩腰、短気になってしまうという欠点が。これが、題名のコミュ障という三文字に関わっています。
好きなのに、深く関わり難い。妖怪と人間、その違いと相まって悲喜こもごも、様々なすれ違いを袖引は見せてくれます。未だ途中ですが、果たして彼女の悪癖は治るのか、治して良いものなのか。続きが気になるところですね。
因みに、人前では性格に難が表れる袖引ですが、妖怪を筆頭に交友関係は幅広く。多くの原作キャラクターとの交流は、見るものを飽きさせることはありません。
語りから伺えるように腰が低い袖引ですが、いざ戦いとなったら弱いなりに、意外と彼女はやります。弱者としてただやられるばかりでない彼女の抗いっぷりにも、また魅力が感じられるでしょう。
そして、妖怪である袖引が人里にて暮らしていけているのにもどうやら歴とした訳があるようで……高い品質の物語の渦中にて絡まる伏線に高まる期待、推薦して皆様にそれを共有して貰いたいと考えてしまったのも、一読してみれば、無理のないことと思って頂けるのではないでしょうか。
▼読む際の注意事項など
ここまで読んで頂けたら判って頂けているかと思いますが、袖引はただの人間よりも個として強い妖怪ですけれども、あくまで弱小妖怪であり、所謂無双な活躍は期待しない方が良いかも知れません。戦闘にて酷い怪我をすることもありますので、一応注意して下さい。
後、喜ばれる方の方が多いのかもしれませんが……袖引はとても可愛らしい主人公ですが、時折艶やかであったりピンクな勘違いをすることもあり、毎度あくまで冗談として流されますけれどもそういう描写が苦手な方は、気を付けて欲しいです。
また、書籍、東方鈴奈庵の世界観に拠っているような部分がありますので、読むなり調べるなりして頂けると、より深く内容を楽しめるかと。
▲短縮する
茶蕎麦/2017年07月16日(日) 10:41/★ (参考になった:18/ならなかった:3)
やさしい気持ちになれる気がする。
推薦作品:わがはいは、わがはいである 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
多種多様の妖怪がはびこる幻想郷で一匹の猫が自由気ままな毎日を送るお話。
毎話3000字ピッタリで収まる童話のような優しいストーリー
(6行省略されています)
▼読む際の注意事項など
オリ主は正真正銘どこにでもいるごく普通の猫です。
特殊な能力もありませんし、弾幕もスペルカードも使わず
言葉を喋る事もできなければ人間に姿を変える事もできません。
そんなただの猫から見た幻想郷は、きっと優しさとお魚できています。
▲短縮する
EX=ZERO/2017年07月14日(金) 21:21/★ (参考になった:25/ならなかった:3)
ブラックコーヒーはまだか。
推薦作品:東方魂恋録 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
物語は、外の世界で天才と謳われていた少年が幻想入りするところから始まります。
少年は、幻想郷を危機に陥れている集団を退治するため、戦闘の中に身を投じていきます。
そして、その中で一人の少女と出会い、少年は彼女と恋に落ちていきます。
作者は完全に話を日常パートと戦闘パートに分けており、また文章自体も短くまとめられており、比較的楽に読み進めることができるかと思います。
(4行省略されています)
▼読む際の注意事項など
戦闘パートは、厳しい描写が続きます。少しだけグロ注意かもしれません。
逆に日常パートはとても甘いです。もう甘々です。砂糖何杯あっても足りません。
東方projectと恋愛ものが好きだという方は、是非手には厚手のハンカチとブラックコーヒーをご用意くださいませ。
▲短縮する
もうニヤニヤが止まらない/2017年07月08日(土) 08:23/★ (参考になった:3/ならなかった:9)
わたわたするゆかりんをただ遠くから愛でる話
推薦作品:幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ……いや割とマジで 原作:東方Project
八雲紫。
彼女は優雅で、気品があり、万能で、頭が良く、美しく、それでいて冷徹だ。
様々な魑魅魍魎が跳梁跋扈する幻想郷の――否、幻想狂の長として、彼女ほど相応しい妖怪もいないだろう。
これはそんな彼女が織り成す、幻想郷を完璧に統治する優雅な物語り――
(27行省略されています)
というのは全て嘘である。
本物の八雲紫はオッチョコチョイで、間抜けで、抜けてて、ドジで、それでいて人情にあふれている。
外見だけは原作ゆかりんぽいが(むしろよりカリスマに溢れているが)中身はハイテンションのJKみたいなものだ。
それに弱い。
なんなら藍――どころかチェンよりも弱いまである。
だが、私は先ほど「というのは全て嘘である」と言ったが、それは嘘だ。一つだけ、最初に述べた事の中に真実が混ぜ込んである。
それは「幻想郷の長として、彼女ほど相応しい妖怪もいないだろう」という部分である。
彼女は確かに他の妖怪より弱く、そして頭も良くないかもしれない。
それでも、彼女は八雲紫であり、幻想郷の長なのだ。
これはそんな彼女が織り成す、幻想郷を完璧とは程遠い形で統治する優雅とは程遠い物語り――
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
文章力はとても高く、また飽きてしまいがちな戦闘描写も非常に上手いと感じた。更に勘違いモノで寛容になる心理描写は、かなり切れ味のある良い文章だと思う。
ストーリーは基本に弱いゆかりんが強い妖怪だと勘違いされるストーリーだが、ゆかりんが弱い事にもなんらかの秘密があるようで、本編の異変の裏でその秘密も少しずつ明かされている。この辺を読むと「作者さんが最後まで構想を練ってそうだなぁ」と感じる。
また、原作の異変とは違う結末を迎えることも面白い点の一つだ。
▼読む際の注意事項など
勘違いモノという点が一つ。
それと若干の百合描写(あくまで匂わせる、友情の延長程度)があることが一つ。
それから(主に強さ面で)若干のキャラ崩壊を起こしている。
▲短縮する
junk/2017年07月05日(水) 08:44/★ (参考になった:36/ならなかった:3)
彼女は一体、"何者"なのだろう
推薦作品:東方幻影人 原作:東方Project
▼ストーリーなどについての紹介
主人公はドッペルゲンガーだと告げられた少女。いろんな意味で普通ではなかった彼女は、理不尽な憎悪と純粋な感謝をその身に受けながら、自分が一体何者なのかを探りつつ、今日を生きていく。
彼女は心無き災いなのか、それとも心優しき妖怪なのか…………当の本人でさえも、自分が本当は何者なのかわからないのだ。
▼読む際の注意事項など
ちょいとばかし残酷な描写が強く、暗めな作品なので苦手な人はご注意を
らずべる/2017年07月02日(日) 02:42/★ (参考になった:7/ならなかった:3)
発想がすごい!
推薦作品:四ツ谷文太郎の幻想怪奇語 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
特徴的な主人公や怪談の独創性が凄い!他にもとおりゃんせ等の有名な物も上手に使ったりとこの作品の良さを伝えられない自分の語彙力のなさが情けないです。最近多い主人公がチート能力で無双するのではなく、あるのは圧倒的話術という一風変わった作品です是非一度読んでください。
ワンシャイン/2017年06月20日(火) 20:49/★ (参考になった:12/ならなかった:5)
「人生」を書ききった作品なんて見たことなかったです
推薦作品:阿礼狂いに生まれた少年のお話 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
幻想郷で人妖の間にまだ深い溝のあった時代に生まれた、ある一人の人間の話です
オリ主にありがちなオリ能力なんて持ってません
才はあれども力や速度なんかでは妖怪には敵いません
弾幕を撃てるほどの霊力もありません
(22行省略されています)
さらには周りから狂ってるとまで言われ、本人もそれを自覚し受け入れています
それでも、人里の守護者、英雄と呼ばれるに至った男の話です
自分の読むジャンルが偏ってるせいかもしれませんが、書籍でもネットでも一人の人生を書ききったものは他に見たことがありません
出会いもあれば別れもある、変化する関係と変化しない関係があるなど時間経過がとても楽しめる作品だと思います
キャラの内面というか考えや精神性、人間と妖怪の価値観の違いなども上手く表現していると思います
特に主人公の変化していく考え、変わらない思いなんかも読んでいるうちに分かってきて、「こいつ変わったなぁ」なんて思ったシーンもありました
▼読む際の注意事項など
三つほど挙げさせていただきます
上にも書いたように時間経過などを楽しむと個人的に思っているので、序盤の展開はゆっくりとしています
サクサク読めるのが好きな人は、序盤で読むのを止める人もいると思います。実際、自分も一度読むのを止めた事がありますので
ですが、三章からは話が大きく進み始めるのでそこまでは読んでみてください
原作キャラ、特に強いとされるキャラも弾幕ではなくガチ戦闘で負けるシーンがあります
そういうのが苦手な人は注意です
この主人公、ガチで狂っています
快楽殺人や人斬りをするような危ないヤツでもなく、ケタケタ笑ってるようなやばいヤツでもありませんが、明らかに狂っています
自分はそれがかなり衝撃的でしたので一応注意したほうがいいかもしれません
小説なんてほとんど書いたことのないような若造の稚拙な一人語りですが、この作品が好きな人が一人でも増えてくれれば幸いです
▲短縮する
山のくまさん/2017年06月17日(土) 20:39/★ (参考になった:42/ならなかった:5)
とある狐の気ままな毎日
推薦作品:東方狐答録 原作:東方Project
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
急にただの子狐に転生してしまい、人間の言葉をしゃべってしまったことから群れを追い出されるところから始まります。
物語の始まりはとんでもなく大昔も大昔であり、永琳とほぼ同年代(数十年単位で年下ではあるが)と言えばその昔加減も理解していただけると思う
(8行省略されています)
それから色々な場所を旅しながら原作キャラやその幼年期に出会ったり、なんか勝手に偉くされたりしながら現代へと繋がっていき徐々に昔あった原作キャラと再開していって、ある程度してからは異変解決の手伝いをしたり、のんびりした日常が続いていくのでスラスラ読める作品です
▼読む際の注意事項など
主人公の持つ能力が(鍛え上げていった結果のものであり、最初から使いこなせているわけではなく、原作にも更にチートな力があるとはいえ)それなりに強力なものなので、その使用頻度から「主人公が強力な能力を持っている」だけで拒絶反応を出す人はあまりお勧めできない
さらに主人公がお人好しかつ上述した通りトップクラスの年長者なのでほとんどのキャラの師匠であり先生であり…当然一部のキャラから恋愛感情を寄せられていたりもする(ただし、大抵は近所の優しいお兄さんという認識)のでそういうのが苦手な人にもあまりお勧めできない
また、この手の日常系にありがちなネバーエンディングストーリー化を避けるためなのか(今でも番外編が度々投稿されているとはいえ)最終回への伏線も流れもなく急にあっけなく「今回が最終回、終わりっ!」となってしまうので自分がリアルタイムで追っていた時程は困惑しないだろうが、そういうお話だということは念頭に置いておくべき。
▲短縮する
GRANS-AM/2017年06月11日(日) 01:08/★ (参考になった:8/ならなかった:4)