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名無しさん ID:rsp/6tyM 2017年08月07日(月) 02:35 (Good:1/Bad:2) 2話 報告
涙が出てきてしまうような、ここまで感動する作品を読めるのはなかなかないです。
このような作品を書ける才能がとても凄いと思います。
何だか、八幡と初恋の彼女とのやり取りにもどかしく感じつつも幼さならではの感覚でほっこりとします。
この不思議な体験をした八幡がこれからの人生どうやって進んで行くのかが気になります。
奉仕部とのこれからや、待合所で出会った彼女とのこれからも見てみたいです。
返信:レスキュー係長 2017年08月07日(月) 09:00
感想ありがとうございます。
「未完の完」今回の作品の重要なキーワードなんです。過去三作品は割としっかりしたオチを用意していましたが今回は別の手法をとってみました。
ミロのビーナスはご存知でしょうか。ルーブル美術館所蔵の彫刻です。ミロのビーナスには両腕がありません。言ってしまえば、不完全な彫刻作品といえるかもしれません。しかし。だからこそ失ったその腕を人は想像し、そしてそこに「美」を見出すことができるのです。これは小説にも適用されるのではないでしょうか。もしかしたら八幡は待合所の彼女と付き合うかもしれないし、ただ話すだけで終わるかもしれない。読み手の想像力に任せる、それにより未完は美しい完へと変貌するように私にはおもえるのです。
イロドリ 2017年08月08日(火) 12:35 (Good:2/Bad:0) 1話 報告
最近の小説は地の文の描写、つまり作者の描写力によって相手に自分のイメージを伝える。つまり話の解釈の仕方が一つであることの方が多い。
でも、この小説のように読み手の想像力次第で違った受け取り方、話の解釈ができる作品の方がいい作品なのだと思う。
まあ何が言いたいかというと、このような素晴らしい小説は久しぶりに読んだ。個人的には毎日の古い自動販売機の描写がすごく心にくるものがあったってことかな。
返信:レスキュー係長 2017年08月08日(火) 18:55
感想ありがとうございます。
今回は読者の想像力に任せる、というやり方は書き手からするとかなり難しい手法であります。稚拙な文章だと読者に丸投げする無責任な作者だと思われてる可能性があるからです。そうならないようにするにはストーリーの完成度を出来るだけ高めるしかないのですが、今回読者の皆様に評価していただけているのを見て非常に安心しております。