ちょっと?変わったコードギアス
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お久しぶりです。はないちもんめさん。野良犬ジョーです。
彰とシャーリーに救助されたジェレミアは、やはりブリタニア人は通わないようなボロ病院に収監されてたわけですな。
しかし、ここの医者は腕は確かなようですが、キャバクラ通いが趣味の酒好きかつ女好きで、下品で金に汚いだけでなく、立て替えたお金や治療費を払わないとなると、恫喝して臓器を摘出するなどかなり悪どく個性的な医者ですね。
何だか『ミナミの鬼』の異名を持つトイチの金貸しの萬田銀次郎も、借金の元金も返せず、利息を払ってジャンプする事も叶わなくなったパンクした客を、タコ部屋労働へ送るか、こういう闇医者のいる病院に送り込んで、腎臓・肝臓・角膜を切り取って移植業者に売り飛ばす手口を思い出しました(笑)中でも心臓は破格の値段で売れるようで…。
日本がブリタニアに占領されてエリア11となった後でも、こういった闇の業界は健在で寧ろ戦前以上に活発化している様子が思い浮かびました。
この医者は、彰に拉致られた性質の悪い悪人(イレヴン・ブリタニア人問わず)を拘束して、臓器を奪い取って殺して、金に換えてキャバクラで綺麗なお姉ちゃんと夜通しはしご酒して飲み歩いてる、ブリタニア以上に悪辣なクソ医者なのだろうと容易に想像できましたね(大笑)
そういえば、かつてミスター・アメリカの異名を誇る西部劇映画で数多くの作品に主演した映画スターのジョン・ウェインの出世作でもあるジョン・フォード監督の傑作『駅馬車』で、アカデミー助演男優賞を受賞したトーマス・ミッチェルが演じた、飲んだくれの医者であるブーン医師が居ましたが、あのキャラの血脈は今も続いているのですね。
それを見た黒澤明監督が触発されて、多くの作品でコンビを組むことになる後に世界的スターとなった俳優の三船敏郎さんと出会い、初めてコンビを組んだ『酔いどれ天使』で、名医ではあるもののアル中の飲んだくれであり、反骨精神のある熱血漢でもある志村喬さん演じる医者・真田と、結核に犯され死におびえながらも野性的で繊細な心を持つ三船さん演じるヤクザ・松永のぶつかり合いは、コードギアスを始めとする谷口悟朗監督の作品の人物の生きざまにも通じるものがありました。
どちらかといえば、松永のしようと思えばまっとうな道に戻る事が出来たのに、意地になって後戻りせず破滅に向かってまっしぐらに進んでしまった姿は、ルルーシュとよく似ていました。
その映画を見た当時演劇に夢中になっていた俳優志望だった今村昌平さんは、衝撃を受けて映画監督に転身し、人間の業や欲望を肯定した、人間賛歌ともいうべき重喜劇と称された数々の名作を生み出して、その彼が日本初の映画スタッフを育成する横浜放送映画専門学校(現在の日本映画大学)を設立し、そこに谷口悟朗監督が入学して、映像業界に足を踏み入れ、そのコードギアスと負けず劣らずアクの強い個性的な人物が数多く登場する『銀魂』を原作とした本作『ちょっと?変わったコードギアス』をはないちもんめさんが執筆し、そこにこういう医者が出てくるとなると、なんだか運命の巡り合わせを感じます。
立て替えた酒代が払えず内臓を取られたくない(当たり前だわな)リョウは、留守の間の代わりを命令されアヤノをナースのコスプレにしようとひと悶着あったものの新規の患者としてやってきたのは、あの憎っくきピエル・アノウ。どうやらコイツもなし崩し的にアキトたちと一緒に日本に来ていたものの、彰によって船を爆破されてEUに帰れなくなり、でもイレヴンと一緒に居られるかと言わんばかりに家出同然に放浪生活を送っていたものの根無し草のような生活が祟って体調を崩して、泣く泣く病院に来たんでしょうな。一文無しだった事を考えるとまっとうな病院では医療費が払えないので、ナンバーズのいるようなボロ病院で踏み倒す気満々だったんでしょうな。
『ホワイト・ジャック』なる自称凄腕の無免許医者と、ナース服のコスプレをしただけの看護婦に扮した因縁のあるリョウとアヤノとは知らず、横柄に振る舞うが未だに選民思想を剥き出しにするピエルはマダオ呼ばわりされてディスられたり、オブジーポを処方されそうになったり、それを落とすと弁償代わりにEU時代の恨みつらみを纏めて倍返しにしてくれると言わんばかりに、内臓を丸ごと全部頂こうとチェーンソーを持ち出して、解体ショーを始めようとするわでもはや、どっちが悪役なのか分からなくなります。
一方ジェレミアを探しに、謹慎処分の解けたヴィレッタは一応仲間を見捨てるわけにはいかず、部下を使って捜索したもののジェレミアのいた現場近くにいたシャーリーに目をつけ、テロとは無関係な彼女を執念深く(下手すりゃストーカー扱いされるレベルで)尾行するも、自分の中の直感に賭けてようやくボロ病院にたどり着きますが、後ろから一応形式上はルルーシュの彼女でシャーリーにとっては恋敵(?)になるカレンに尾行されているのに気づかないのは少々間抜けに見えました。
これは俗にいう詐欺師は人を騙す事には慣れていても、騙される事には慣れていなくてそういった手合いも実は意外と簡単に騙されやすいという事と同じでしょうか。
原作でもヴィレッタは、シンジュク事変でルルーシュにギアスをかけられ愛機を奪われながらもその持ち前の観察力と蛇のような執念深さでゼロの正体にたどり着き、途中でシャーリーに撃たれて記憶喪失になり、匿われた扇に情婦にされてイレヴンの彼とただならぬ関係に陥り、ナンバーズの子供を妊娠するなど結構踏んだり蹴ったりな目に遭っていますが、紆余曲折を経て扇を誑し込んでゼロを黒の騎士団から追放させるなど、女でありながら中々油断ならない存在でした。
生まれの低さから貴族の爵位に執着し、自分の立身出世の事しか頭にないその狂おしいまでの上昇志向が彼女たらしめているのでしょうけど、今回は彰の介入でルルーシュとは会っていませんからね。
ただ、彰の秘密を知るシャーリーをマークした事で、ルルーシュよりも先に彰に接触する事になりそうですが、彼を含めた周囲の人間はどいつもこいつも一癖も二癖もある曲者かつ、個性的でありながら迂闊に触れると大火傷じゃ済まされない極めて危険な奴らばかりなのでどうなることでしょうか?
何気に自分をマークしているカレンにも気付かないまま、リョウとアヤノのボケに心中で息の合ったツッコミを入れてますが、この様子だとカレンと同じように苦労させられる様子が目に浮かびます。
あと、はないちもんめさんが仰っていたように、今回登場したピエル・アノウ少佐が彼曰く『疫病神』(恐らく、彰やアキトにレイラ達と思われる)と称した連中に、ケツの毛一本残らないどころか、逆さに振っても血の一滴も出ない所まで財産も肩書きも社会的地位も毟り取られ、すってんてんの一文無しになった所を考えると、散々な目に遭った模様で。
この様子ですと、『亡国のアキト』のw-zero隊を始め、E.U.軍、マルカル家をはじめとするE.U.の貴族や政治家や市民軍、そしてユーロ・ブリタニアの連中は、皆彰によって原作とは違う方向で(俯瞰的に見れば自業自得・因果応報ではありますが)酷い目に遭ってそうですな。
E.U.が舞台となると、『亡国のアキト』だけでなく、『双貌のオズ』のキャラも酷い目に遭ってそうですね(笑)。特に金を持ってそうな貴族や政治家は、ピエル・アノウ
見ての通り、彰は一見明るく大らかではありますが、いい加減で適当で無責任でグータラで、図々しくてドSで人をいつもからかってばかりいるお調子者で、面白おかしく場を引っ掻き回して迷惑をかけまくって周囲を振り回すトラブルメーカーですが、人を人とも思わないような事をする下衆な外道や、悪事を働く人間は絶対に許さず、何事にもけじめを付けさせる本人なりの正義感も持ち合わせていますからね。
一見、銀魂チックなスラップスティックなドタバタ人情喜劇でありながら、奥底には愛・正義・勇気・友情といった独特のカタルシスが加えられた普遍のテーマが掲げられ、原作のようなお茶を濁すような展開ではなく、良い努力をした人間には幸せになれるようにきちんとご褒美を挙げて、悪いことをした人間には容赦なく罰を与え、反省した人間には相応のペナルティを与えつつも救済し、それでも反省しない悪党は徹底的に断罪するという、自業自得・因果応報という登場人物全員に、自分達の行いにけじめをしっかりつけさせる、はないちもんめさんによる優しく暖かくも厳しい姿勢が見受けられてGoodです。
さて、手柄欲しさに罪もないイレヴンをジェレミア達と共に、シンジュクゲットーで殺してまわったヴィレッタが、彰とその関係者いうとんでもない毒気溢れるメンバーに遭遇した彼女がどんな目に遭ってけじめを付けさせられるのか。
小悪党であるピエル・アノウ『元』司令官のように、憎らしくもゴキブリのようにしぶとそうなので、どんな悪足掻きを見せてくれるのか、そっちのほうでも楽しみであります。
純粋にジェレミアの様子が気になってお見舞いに来たシャーリー、酒好き・女好きのクソ医者に立て替えた酒代代わりに医者の留守を預かったリョウと巻き込まれたアヤノ、素寒貧になり相手がイレブンなのをいい事に治療費を踏み倒す気満々で病院に来たアノウ、ジェレミアを探して何の因果かようやく入院先に辿り着いたヴィレッタ、そのヴィレッタをこっそり尾行しシャーリーの護衛も含めて付いてきたカレン。
この連中が一斉に邂逅した時、何が起こるのか!?
続き楽しみにしてます!頑張ってください!!
返信:はないちもんめ 2019年06月24日(月) 08:01
感想ありがとうございます。
まあ、確かにシャーリーは彰の秘密を知ってはいますがルルーシュと違って彰の秘密は周りにバレてもそんなに本人は困りません。基本的にルルーシュとかに会いに行くときは変装してますし。多分シャーリーに危険が近づいたら自分のことを喋らせるでしょう。
うーん…まあ、基本的には彰には自分なりの誇りを持たせるように書いてますが…そんなに格好良いもんでもないと思う…笑
ブリタニア人のシャーリーがどうなろうと知ったこっちゃないカレンってシャーリーとは友達ちゃうん?
返信:はないちもんめ 2019年06月20日(木) 07:58
感想ありがとうございます。
いや、カレンはシャーリーのことを友達とは思ってないですよ。原作と同じでブリタニア人は嫌いです。
例外はルルーシュとナナリーだけ。まあ、敵と味方をハッキリ分ける性格ですからね。良くも悪くも。
ナニ 2019年06月12日(水) 18:27 (Good:0/Bad:0) 56話 報告
ジェレミアが彰一派に保護されていた。
つまり、もう彼の名シーン及び名言は生まれない。黙祷。
なぜ、彰が純潔派のブリタニア人という扱いがトップレベルにめんどくさい人間をかくまってるのか。 何故ちょうどジェレミア粛清(私的)の現場に居合わせたのか。不可解や…。
ヴィレッタさんニアミス!
次回、彼女のツッコミ冴えわたる時、赤髪の少女との国を越えた熱い友情が芽生える!
…かもw
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:48
感想ありがとうございます。
これが原作改変の恐ろしさか…
軽く後書きで以前ジェレミアと彰達が会う所はやってたんですけど、説明が流石に足りませんでしたか。
簡単に言うとこんな感じですね。
ジェレミア粛清
↓
ジェレミア何とか逃げる(ボロボロ)
↓
ジェレミア逃亡中に倒れる(それを彰とシャーリーが見つける)
↓
シャーリーの頼みで彰がジェレミアを助ける
↓
ジェレミアがリョウ達に病院を移される(今ココ)
何で匿ってるのかと言うと…まあ、隠すほどでもないのですが多分本編でその内言いますのでその時に。
果たして友情は芽生えるのか!?それとも…
ピエール何某·····じゃなくてマダオ氏を知らないけど、リョウとアヤノ·····じゃなくて白男たちの阿吽の呼吸が素晴らしいww
大金のためなら、長年の連れ添った夫婦もビックリなコンビネーションにニートびっくり仰天やばたにえんですわ!
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:31
感想ありがとうございます。
金のためなら一致団結する!それこそがこの二人の真髄!笑
>彰からの依頼でここに入院していたジェレミアを別の場所に移してほしいと頼まれた
「依頼」と「頼む」は同じような意味だと思います。
>アノウ
某掲示板でムノウと呼ばれた人が、何故此処に!? しかもリョウ達を疫病神呼ばわりしたり、無一文になってたり……
EUで本当に何があったのでしょうか……
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:30
感想ありがとうございます。
ご指摘どうもです!
めっちゃくちゃ色々あったんですよ…他にもキャラ崩壊したのが何人かこの後も出てきます笑
EU編はいざとなったら、クロヴィスお兄様辺りに漫画で描いてもらいましょう。そうしましょう。
そしてヴィレッタまさかのニアミス!!
けどシャーリーに目を付ける理由がなんかおかしかった気が……気のせいですか?
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:29
感想ありがとうございます。
いいですねぇ!書いてくれないかなぁ、クロヴィスお兄様!笑
一応何話か前の後書きでかるーくジェレミア出てるんですけど、その下りの時にシャーリーが居たんですよ。
それを見られた感じですね。
最近見つけて毎回笑わせてもらってます。
EUのキャラは面白いな亡国のアキトは未視聴だけど借りてこようかな。
そして、EU編は気になりすぎる、レイラさんと結婚した下りとか特に(笑
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:27
感想ありがとうございます。
恐らく見たらキャラの崩壊具合に驚くと思いますよ笑
EU編か…軽くやるか、やるならガッツリやるか…悩みどころですね
残月 2019年06月10日(月) 18:01 (Good:4/Bad:0) 56話 報告
『一石二鳥』と言うか『一石二腸』だと思ったのは私だけだろうか……
返信:はないちもんめ 2019年06月12日(水) 18:26
感想ありがとうございます。
諺を改変する必要がありましたね…
彰がトップ?じゃあこれからは『日本江津久州戦線』に改名しましょう。
(方向性の違いでの解散までがセット)
世界進出も夢じゃあなくなりますよ!!
更新ありがとうございます。
いやなんの話しているの。そこはやはり女の子アイドルのが話でしょうが。(チガウ)
え、彰がトップ?! いやまぁ確かに能力はあるでしょうが、別の意味でヤバい組織になりそうな予感。