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鶴亀屋 2021年02月21日(日) 19:27 24話 報告
そこまでSFを読んだわけではないけど「人類は愚かでダメだだが、人類を技術で進化させても絶対ダメだ」のメッセージの作品が多いのは意外。
そりゃ微生物や地球の動物と比べて、人類は言語や長期戦略みたいな知的能力が圧倒的に高いはずなのに、ダーウィン賞や多分ほとんどの人が思い出したくない黒歴史を持っているだろう点から見て、人類を技術で進化させてもどうせ馬鹿をやるからそう言った意味では自分も無駄だと思う。(駄目とは言っていない)
まあ今の人類の知的能力は「神」みたいな上位存在から見れば微生物とそう変わらないのかも可能性もあるが。
そこら辺は書かれた時代が原爆とかで科学技術の人類種存続への危険性が明白になったからなのだろうかな。
星を継ぐものとか明るい未来を予感させる物語や星新一のような固定観念を崩す作品を多く読んで楽しかったから、SFはディストピアを描くよりユートピアや星新一みたいな作品がもっと増えて欲しいなと思う。
返信：ケット 2021年02月21日(日) 19:58
感想ありがとうございます。
僕も読んだSFの数は限られています。僕が読んだもの、覚えているものに、たまたまそういうのが多かっただけかもしれません。
実際問題、ナチスドイツも大日本帝国も幹部は超高ＩＱ揃い、またケネディのベスト＆ブライテストや中国の科挙、とＩＱが高い人を集めても政治的にはバカになる実績が多くて。
まさに、時代で科学技術不信があったからでしょう。
本当に明るいＳＦのほうが嬉しいです。野尻抱介先生などはありがたいものです。
子供拷問シーンはもう嫌だ、というのが正直なところ。今はそれが嫌ならSFに限らず本を読むなというぐらいですが。
有部理生 2021年02月21日(日) 16:44 24話 報告
Dies iraeなどが含まれる神座万象シリーズはどれも人間が上位存在になる過程を描いてますね。
たまによくわからないのも居ますけど……
万物に平等に惜しみない愛を注ぐ故一見何もしてないように見えるけれど、共に謳うことで答えてくれるサージュ・コンチェルトシリーズの宇宙意志エクサピーコが好きです。知性体が魂の位階を上げていくことで星や銀河、そして宇宙の創造主へと進化し高次元へ拡散していくという世界観のようです。
-追記-
位階を上げるタイプだと幼年期の終わりが一番古典的なものではないかと思います。
ただ慈悲の拡大を以って魂の位階の上昇となす東洋的な考え方に基づくのは案外無いかもしれない……？
返信：ケット 2021年02月21日(日) 18:42
感想ありがとうございます。
確かに平等すぎたらもう善悪超越しますね。
バランスの良い作品のようです。
位階を上げる、というタイプもありますね。ちょっと具体的には思い出せませんが…
上げようとしたら星新一が舌を出したり火の鳥が嘲笑したりしそうで。
追記
ブラッド・ミュージックやカエアンの聖衣も…（目逸らし）
人間以上は未読です。
「宇宙軍士官学校」も階層制でした。
おゆ 2021年02月21日(日) 10:30 24話 報告
更新お疲れ様です！
今話も、膨大な知識量から物凄くきれいにまとめられていて、感嘆するばかりです
(11行省略されています)
返信：ケット 2021年02月21日(日) 13:13
感想ありがとうございます。
SFも悲観的なのは、本当にどんな思想的な流れがあるのやら。「西洋の没落」「近代の超克」とか、あるいはポストモダン、「二つの文化」などなど。新自由主義もSSC中止など影響がありそうです。
文明が発達している現代人も、ナイジェリア油田の人権問題に関心がある人から見れば某ベルギー王と変わらぬ鬼畜外道ですが…
慈悲深いと黒暗森林が不安なのかも。さらに「仕事だ」「命令に従えお前に責任はない」「奴らはゴキブリだ」など、人の良心をさっぱり消し去る呪文もいくつかありますし。
鶴亀屋 2021年01月18日(月) 16:07 23話 報告
未来予想図って今から見るとガバガバな滑稽な奴でも莫大な知識が必要だし、遠未来になれば書くのに政治・経済・法律・軍事・歴史の知識が必要になって個人の手に負えない。
国家クラスでも利益の回収の観点もあるとはいえ長くて20年～30年くらいの計画が限度って感じ。
そして、その時は最適・ベターでも後になれば悪手とかデメリットが出てくるはよくあること。
未来なんて誰にも分からないってことなんかな。シンギュラリティ突破したAIでも未来は分からん気がする。
返信：ケット 2021年01月18日(月) 19:13
感想ありがとうございます。
ブラック・スワン…予想もしていなかったことが常にありますからねえ。
物理学は三つのほころび以外完全だった、と思ったらそのほころびから核兵器。
皇太子夫妻の暗殺事件から、まさか第一次世界大戦。
誰もがバカにした泡沫政党のチョビ髭が、世界を破壊しようとした。
科学技術も、政治も、予測できるものではない…
だからこそ日本に横溢する科学技術悲観論は傲慢だと感じています。中には「俺は保守だ、だから科学技術は進歩しないんだ」という噴飯すら。
それでも、これまで積み重ねられた予測もまた素晴らしい知の結晶でもあるんですよね。
おゆ 2021年01月05日(火) 13:38 23話 報告
更新お疲れ様です！
今話もまた難しい内容ですね
・技術発達の凸凹
(12行省略されています)
返信：ケット 2021年01月05日(火) 19:26
感想ありがとうございます。
人間がしたいこと、確かにそれは大きいのでしょう。
…今の「なろう」が「ざまぁ」ばかりになってると聞いたこともありますが…
全員幸せになる、なども難しいところですね。幸せ、というのもハラリ、ピンカー、橘玲らが考察に入れようとしますが…
ムロン 2021年01月05日(火) 08:44 23話 報告
＞多くの作品では、人間の代わりに仕事ができるロボットがないか高価であるため、人間の奴隷がある。
どうも「全部メカ任せ」というのは忌避感があるらしくSFでもその手の社会を達成した世界は大抵滅んでる。劇場版ドラえもんのチャモチャ星しかり宇宙空母ギャラクティカしかり。
鉄人兵団のメカトピアという変わり種もありますけどね。ロボット奴隷の代わりに人間って完全な代替とか不可能だと思うんだけど。彼らは地球人をウルトラマン並みに全環境で働ける種族だとでも思ってたんだろうか？
(28行省略されています)
返信：ケット 2021年01月05日(火) 20:27
感想ありがとうございます。
>「わざわざ戦争をする連中は別に全知全能ではない。」と。
…ギリシャやユダヤのご先祖が想像した全知全能さんは、ああいう「機関銃を持った幼稚園児」より悪質な…
>別にそこらへんの変遷に主題を置いてないだけだと思う。
そのほうが楽ですからね。異質な存在を想像・創造するほど難しいこともないです。
鶴亀屋 2020年12月17日(木) 21:44 22話 報告
個人レベルだと他者の支配技術はメリットがデカいけど国家レベルになるとデメリットが大きいと感じる。
同格の知的生命体を使役出来る利点は、集団として見ると要はトップの知的能力を越えることがや他の思考に基づくアプローチが不可能になって環境適応が弱体化する。
かといって判断基準の差違が大きくなり過ぎると反対に判断基準のズレが増大して最終的に集団の意志決定が不能になる。結果的に無統制な烏合の衆になって集団としての力はゼロで役に立たないから宗教なりで統制をとる必要がある。
何が言いたいかというと集団にとって知性の多様性の利益と多様性(判断基準のズレ)ゆえに生じる決断不可能化のジレンマなんかなと思う
返信：ケット 2020年12月17日(木) 22:02
感想ありがとうございます。
確かに、スキュラとカリュブディス、二河白道…どちらの極端でも、外敵と戦う能力はない、と。
おそらく古来の問題なのでしょう。
おゆ 2020年12月06日(日) 23:16 22話 報告
更新お疲れ様です！
今話は宗教と麻薬……
(10行省略されています)
返信：ケット 2020年12月07日(月) 07:47
感想ありがとうございます。
今回も見切り発車して思い出せば落としも多いです、すみません。
逆シャアの「愚民どもに叡智を授けて見せよ」…本当にやったらそっちの方が大変、という。
人間を改変するのはダメ、というのもSFのほぼ普遍的なメッセージです。
でも人間のままでもダメでは詰んでます。
根本は、人間が進化によって、狩猟採集100人群れのために設計されてることで…
見るマーン 2020年12月06日(日) 18:14 22話 報告
精神技術だと三体2にも一つの信念を人間の思想に埋め込む技術が出てましたね、単純な洗脳じゃ無くて本人は知性を保持出来るのが完成度高い
SF世界の宗教と言うと技術停滞の原因や古代先進文明の影響などと絡ませてくる印象が有りますね
ゲームシリーズですがwarhammer40ｋでは過去の出来事によって機械教という宗教が人類文明に浸透し、ほぼあらゆる技術と科学を独占しながら新技術と研究を異端認定する結果、人類の技術力は千年単位で停滞してしまいます
haloシリーズではある古代星間文明が多種族同盟であるコブナントの信仰の対象となり、その信仰も多種族を纏め上げる手段となっている。人類がコブナントに攻撃されたのがそもそもコブナントの信仰的な理由によるものだった話。
自身より遥かに高い技術に宗教的な神秘感を感じるのも当然でしょう、ファウンデーションの初期拡張に使われた技術信仰とか
しかし現実ではローマ崩壊後の暗黒時代から古い知識と文献を残したのはキリスト教会の修道士達だった話も有りますね
宗教は技術の創造と革新には向かないけど知識の保存と社会維持にはとても都合が良さそうなので、停滞したSF世界を作るのに使えそうです
返信：ケット 2020年12月06日(日) 19:19
感想ありがとうございます。
ありました、水を猛毒だと信じてしまう支配システム。
人が信じることに、証拠だの事実だのは大して重要じゃない、というぐらいの。
様々な事例ありがとうございます。
スターウォーズ非正史のユージャン・ヴォングも宗教による敵でしたっけ。
あれもこれも正直なぜ忘れていたのやら。調べなおしていつか改稿します。
確かに残したのも修道士、ただし中南米帝国の文献全部焼いたのも…
停滞したSF世界、よくありますね。
おゆ 2020年11月22日(日) 11:42 21話 報告
更新お疲れ様です！
今話は今までのまとめに近い、凄い議論ですね！
文明の崩壊、それが避けられないものなのか、方向はいろいろあれど歴史は無情にも栄枯盛衰を指し示す……
(7行省略されています)
返信：ケット 2020年11月22日(日) 20:19
感想ありがとうございます。
申し訳ない、今回はかなり消化不足、山地や港を描く巨大なジグソーパズルの小屋一つ、しかも煙突が欠け。
知識の蓄積。だからこそ焚書というのはおぞましいを極めているのでしょう。ルドルフがやったような。
今は本当にどうなっているのか、逆にピンカーのメッセージのうれしいこと。